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4回目の沢登りはN村君からの誘いで実現した。行き先は御嶽山の南面にある王滝川の支流である鈴ヶ沢。前夜のうちに名古屋を出発し、鈴ヶ沢の出合近くで泊まり場を探す。松原運動公園というところに、屋根付きのなにか重機の格納庫のようなところがあり、そこにテントを張らせてもらった。外は雨が降っていたので、大変ありがたかった。
この沢の核心は最初の大滝(3段30m)の高巻きか・・・。少し戻って右岸の草付きから高巻くのだが、ちょっといやらしい。念のために確保することに。N村君がトップで登ってくれた。最後の大滝も大高巻きとなるのだが、こちらは悪いところはない。
高巻きになるのはこの2つの滝だけで、あとは気持ちの良い滝を沢通しに登ることができる。この沢にはゴーロというものがほとんどなく、ナメ床か滝で構成されている。斜瀑、スダレ状、トンネルになった滝、樋状、直瀑・・・と、バラエティーに富んだ滝のオンパレードだ。この日は曇り空で少々寒かったが、夏の天気の良い日なんかは、水遊び気分で遡行できる楽しい沢だ。
最後の大滝の上から右に入れば、田ノ原に出ることができるが、車を下に置いているので、今回はとなりの中俣を下降する。東俣から中俣に移る際、小尾根を越すのだが、このヤブ漕ぎが今回最大の核心だった。ヤブ漕ぎというよりも、倒木地獄といったほうが正解か。この倒木地獄の通過にかなり手間を食ったが、中俣に降りてからは順調に下降できた。中俣はとくに危険な箇所はなく、かといって飽きるような沢でもない。滝こそないが、大部分がナメ床になっており、下山モードになることはなかった。
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