山登りのページTOP 山行記録 山スキーのページ 沢登りのページ 北アルプス全山縦走 南アルプス全山縦走 リンク PLOFILE

HOME山スキー 山登りのページ





針ノ木岳/マヤクボ沢(山スキー)

 今年の山スキー滑り納めはマヤクボカールの滑降 滑り出しは最高!
 
 山域  北アルプス 針ノ木岳
 山行日時  2001年5月20日(日)
 天気  晴れ
 登山形態  山スキー
 メンバー  T橋、N村、F野、T世
 行程  扇沢⇒針ノ木雪渓⇒針ノ木峠⇒針ノ木岳⇒マヤクボ沢滑降⇒扇沢
 温泉  大町温泉郷 薬師の湯(500円)  大町市の日帰り温泉施設




ボクは1ヶ月前に松本に転勤してきていて、名古屋のメンバーとは扇沢で5時に待ち合わせることに。3時半に目覚ましを合わせいったん起きたが、二度寝してしまう。20分後に目を覚まして事なきを得た。4時前に自宅を出発して10分くらい走ったところで、シールを忘れたことに気づく。これもまだ10分くらいで気がついたので、事なきを得た。扇沢には5時10分前くらいに到着。ちょうど良い時間だった。駐車場にはたくさんの車で埋まっていた。立山に行く人がほとんどだと思うが、針ノ木方面に行く人も多そうだ。


扇沢(5:30)⇒大沢小屋(6:00〜20)⇒マヤクボ沢出合(7:10〜30)⇒針ノ木岳(10:05〜40)⇒扇沢(12:30)



空模様はやや雲が多めだが、天気予報では快晴となっているので、なんの心配もせずに歩き始める。ただ雲の動きが非常に早く、稜線付近の強風が予想された。前回来た時は途中から登山口から離れて作業道を歩いた記憶があるが、どこから入ったのか記憶がなかった。とりあえず、夏道の登山道を歩き始める。スキーをザックにつけていると、木に引っかかって邪魔なところも少しあった。2回目のアスファルト道と出会ったところで、作業道へと入る。記憶がよみがえってきた。道の左半分はまだ雪で埋まっていた。

大沢小屋までは夏道で1時間のコースタイム。作業道を使うとわずか30分で大沢小屋の手前の堰堤に着いた。ここでシールをつける。ここからでは目指す針ノ木岳や針ノ木峠は見ることができないが、気の遠くなりそうな距離がある。周囲には警察だか遭対協だかわからないが、訓練に来ている人がたくさんいた。河原や小屋周辺にたくさんのテントが張ってあったが、この人たちのものかもしれない。

T橋君先頭で歩き始める。F野さんは久々の山のようで、体力不足気味だ。T本さんは今日はしっかりついてきている。マヤクボ沢までもう少しというところまで一気に歩いた。この間の標高差400mを50分くらいでカバー。気が遠くなりそうな距離に見えていたが、ここまで来たら一気に先が見えてきた。とはいっても、登りの核心はこれからだ。

このあたりから、わりと新らし目の雪が見えてくる。この新し目の雪はザクザクで、古い雪との境目でよくずれて歩きにくい。傾斜が緩いうちはまだよかったが、マヤクボ沢に入ってからの急斜面では苦労した。出合いからの急斜面、3分の2くらいまではがんばってシールで登っていたが、この新しい雪に阻まれて断念。板をはずしてザックにつけ、ツボ足で登る。振り返ると、みんなはずっと下のほうで板をはずして、アイゼンをつけていた。ボクのほうもアイゼンをつけたいところだったが、この急斜面では装着不可能。兼用靴の先で蹴りを入れながら、だましだまし登っていく。真上にしか登れないので、向きは違うがとりあえず上へ上へと登っていく。ツボ足でも新しい雪の上では雪ごとずり落ちそうになる。ピッケルが欲しい・・・と思いながら登っていた。

傾斜が緩みホッと一息。ここから見る蓮華岳はまだまだ高いところにある。針ノ木岳の山頂かもしれないところよりも、ずっと高く見える。次の急斜面をマヤクボのコルに向かって登る。ここもアイゼン、ピッケルが欲しいところだったが、なんとか頑張る。直下で急になり、ヤバイかなと思ったころに、斜めに走るトレースを発見。このトレースに助けられてなんとかノーアイゼンで稜線にたどり着く。

マヤクボのコルに着くと、F野さんの知り合いがいてビックリ!「世間は狭い、山は狭い」とか言っていた。ここからは夏道むき出しの道。兼用靴では大変歩きにくい。おまけに風もビュービューで、ザックにつけた板があおられておっかなかった。また、登山道は夏のように締まってなくて、落石を落としそうでいやらしかった。

山頂には10人くらいの人がいたのか・・・。天気のほうは、さっきまで雲が半分以上だったが、いつの間にか青空のほうが多くなってきた。黒部川をはさんで、立山・剣がまだたくさんの残雪を残した姿で聳えていた。槍・穂高も見えている。先々週に行った双六あたりは、野口五郎岳に隠されている。水晶・鷲羽までは見ることができる。山頂で持ってきていたビールを開ける。今日は好天の予報だったので暑いと思っていたのに、風が強くて寒いくらいだ。ビールよりも熱燗のほうが良かった。

さて、いよいよ滑降!山頂から少しだけ蓮華方面に下ったところから滑り込むことに。下から見るとすごく急に見えた斜面も、いざスキーで立ってみるとそうでもない。この稜線から滑り込む時の一瞬がたまらない。爽快そのものだ。雪はやわらかめだったが、傾斜があるぶん快適な滑降ができた。T橋君は滑り込むや否や、アクロバティックな転倒をしていて、周囲の人に大受けしていた。ギャラリーが多くて、滑っていて楽しかった。ただ、滑りが楽しめるのはマヤクボ沢出合いまで。この先はデブリで凸凹。あまり飛ばすと腰にくる。飛ばさなくても、あっという間に大沢小屋へ。この先は右岸をトラバース気味に滑って下る。木が邪魔になるところで板をはずしツボ足に。あとは登山道をテレテレと歩いて扇沢に戻った。




HOME山スキー 山登りのページ