登川/米子沢
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うわさに違わぬ美渓でした。今度は紅葉の時に行きたいなあ。 |
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山域 |
越後 巻機山 |
山行日時 |
2002年9月1日(日) |
登山形態 |
沢登り |
メンバー |
H口×2、T世 |
天気 |
晴れ |
行程 |
清水駐車場⇒米子沢⇒避難小屋⇒駐車場 |
温泉 |
五十沢温泉 ゆもと館(500円) 観光協会 六日町温泉郷 |
今年の夏は北海道遠征に行ったため、今回がまだ今年の2回目の沢登り。前回はわりときびし目の赤石沢。今回は美渓の米子沢ということで期待が大きかった。ここ数日、松本は最高気温35度前後の日が続いており、この天気が米子沢当日までは続いてくれそうだ。
豊科を夜8時に出発して、登山口の駐車場には12時前には着いた。前泊用のテントをH口さんが用意してくれていると思っていたら、自分たちのテントしか持って来ていなかった。勘違いしていたみたいだ。仕方なく車で寝たが、暑くてたまらない。窓を開けると虫が入ってくる。結局なかなか寝れずに、睡眠時間は2時間くらいしか取れなかった。睡眠時間が取れなかったことよりも、なかなか眠れない苦しみのほうが大きかった。
駐車場が有料のためか、車は満車にはなっていなかった。でも沢屋の人口密度が異様に高い。となりが沢装備、はす向かいも沢装備・・・。橋を渡ったところにいた人たちも沢装備。こんなに沢屋さんが多いのは、他には西沢渓谷くらいでは・・・?
登山口(6:00発)⇒入渓点(6:40)⇒避難小屋(12:00前)⇒駐車場(16:00すぎ) |
6時に出発。30分くらいで沢に入れそうなので、沢靴をはいてのスタート。ガチャとメットは沢に入ってからつけることにした。米子沢左岸にあるアスファルトの作業道から入る。途中、早く沢に降りすぎて、また作業道に戻ったりした。沢に入ると広いゴーロが延々と続く。この先本当に美渓が待っているのか疑いたくなる。天気は快晴だ。早朝だというのに、もうすでに暑いくらいだ。早く沢に入りたい気持ちで一杯だった。水は伏流していた。そろそろ沢らしくなってきて、休憩がてら沢装備になる。
最初のゴルジュで巻き道があったので、誘われて巻いてしまった。次の3段40mもついでに巻いてしまった。巻きながら登れば良かったと後悔。巻き道はバッチリ過ぎるほどついていて楽なのだが、なにしろ暑くて仕方ない。この先の滝は全て直登できた。シャワーを浴びながら登る滝では、念のためにザイルを出した。
しばらくまたゴーロが続く。このゴーロが終わってからが、米子沢が美渓と呼ばれるところとなる。すだれ状の滝に、チムニー状の滝。チムニー状の滝で2度目のザイル使用。ここはミニゴルジュになっていて、両岸をまたぎながら半分登ってから左に移り、滝上に上がる。なかなか楽しい所だ。
これを越えると、米子沢のクライマックスである「大ナメ」。空は快晴で、潅木の緑が映えて、このナメ床。極楽のようなところだ。傾斜の緩い所で休憩したが、いつまででもいたくなるような素晴らしいところだ。30分くらい休んだ。大ナメが終わると源頭の雰囲気に。ナメが終わっても気持ちの良い遡行が続く。みんなで先頭を交替しながら登っていた。二俣を左に進み、水がなくなりかけるあたりで、避難小屋への道がついていた。ここで遡行を終了することにした。
避難小屋に重いものだけ置いておいて、巻機山の山頂を往復しに行く。山頂の看板は最高点の肩の部分にあった。山頂まで人を入れないのは保護のためなのか・・・?景色は少し霞んでいるものの、上信越国境の山々は全て見ることができた。下山は遡行の疲れからか、ダレダレで下っていった。春にスキーで来た時を思い出しながら下っていたが、春は全てが雪に埋め尽くされていたのに、夏はボーボーに木が生えている。まったく違う山のように感じた。
■感想
米子沢はイメージしていたよりも、登攀要素の強い沢だった。とは言っても、滝はヒヤヒヤするような滝はなく、気持ち良く登れる滝が多かった。巻き道には登山道並みの踏み跡がついているので、初心者がいてもわりと安心して入れると思う。次回は紅葉の時に来てみたい。下部で巻いてしまった4段30mの滝、次回は直登したい。
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