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昨年はこの同じ連休に遠見尾根から五竜岳に登りました。昨年は10月末に異例の早さで本格的な雪となり、その後もコンスタントに雪が降ったため、11月末で山は年末に匹敵するほどの雪がありました。しかし、今年は冬の訪れが遅く、稜線付近でもせいぜい20センチくらいしか雪がありませんでした。 ■11月23日(日) 晴れ(途中まで雲海の下) 大谷原⇒冷池山荘
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大谷原(8:05)⇒西俣出合(9:15〜25)⇒1755m付近(10:35〜50)⇒高千穂平(11:40〜55)⇒2315m(12:55〜13:15)⇒冷池山荘(14:00) |
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7時に大谷原を出るつもりでいたが、起きたのがすでに6時前で、家を出たのが7時20分くらいになってしまった。家から大谷原までは車で約40分。8時に大谷原に到着。駐車場には4台の車+バイク1台が止まっていた。バイクの人はちょうど出発するところだった。4〜5パーティーの入山があるようだ。天気は基本的には晴れのようだが、山の中腹辺りに雲が居座っている。雪は大谷原にはひとつもない。
林道を歩き始める。この林道はかなりの急傾斜で登っている。1時間で標高差300mを登ってしまった。西俣出合間での間は、東尾根のよい取り付き点がないか、キョロキョロしながら歩いていた。西俣出合から少し北俣本谷を遡ると、堰堤の手前にトンネルがあった。以前はちゃんと川を渡渉していたみたいだが、今はトンネルになったみたいだ。対岸に渡って少し登ったところに西俣出合(登山口)の看板があった。
いよいよここから本格的な登り。まぶした程度の雪が見え始める。急な斜面を尾根までは九十九折で高度を稼ぐ。尾根に出てからも急登が続く。悪いところにはハシゴだか階段だかがつけられているが、なんかチャチで登りにくい。また中途半端に雪がついているもんだから、なおさら登りにくかった。雪は徐々に増えていき、1755mあたりで休憩した時にスパッツをはいた。急登、ハシゴ、階段、中途半端な雪という道が高千穂平まで続いた。途中、ちょっと広くなったところにテントが1張りあった。
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高千穂平に出ると一気に展望が開け、鹿島槍が目に飛び込んできた。これまでは爺ヶ岳の北峰しか見えなかっただけに、なかなかドラマチックだ。ここから見る北峰と南峰はすごく開いて見える。北俣本谷を隔てて見えるだけに、迫力も倍増だ。ここからは絶えず右に鹿島槍を見ながらの、気分の良い稜線歩き。稜線に近づくと、しだいに尾根は痩せてきて、両側が切れ始める。稜線に出るトレースは、夏道を追っていた。かなり微妙なトラバースを強いられた。ノーアイゼンだったが、下りはアイゼンを着けないと下れないだろう。
稜線に出ると立山・剣のお出ましだ。空気が澄んでいるので、剣岳のギザギザがはっきりと見えていた。雪のほうもこちらと比べて、見た限りでは多く見える。この連休で知り合いが2組立山に初滑りに行っているが、はたして滑れるだけの雪が積もっているのだろうか・・・?少し下って、少し登ったら冷池山荘だ。
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小屋の手前側には先客が1張りあったので、古い小屋を解体した跡に張った。冷池山荘は今年のシーズンのうちから建替えの作業をしているみたいで、少なくとも9月以前から営業をしていなかったはずだ。小屋付近で積雪20センチといったところか。きのうの冬型では意外と降らなかったようだ。もうそろそろ冬だというのに、テントを張った後も寒くなかったので、外でウロウロしていた。テントに入ってからは水作り、酒、つまみ、夕食(鍋)、酒、つまみ・・・と、いつものテント生活を送った。暗くなり、6時過ぎには寝たと思う。寝る前の下界の夜景がきれいだった。
冷池山荘(7:20)⇒鹿島槍ヶ岳(9:05〜38)⇒冷池山荘(10:37〜11:15)⇒高千穂平(12:35)⇒1755m付近(13:00〜20)⇒西俣出合(14:06〜20)⇒大谷原(15:10) |
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夕べは6時過ぎに寝て、今朝起きたのは5時40分ごろ。しめて11時間くらいは寝たのではないか。普段が5時間睡眠なので、本当にたっぷりと寝たという気がした。朝から雲ひとつない快晴だ!しかし、そのぶん寒い。気温にしたら−10度もないと思うが、寝起きの体にはこたえた。餅入りラーメンを朝飯にして、要るものだけザックに詰め込み、鹿島槍の山頂ピストンに出かける。
小屋の少し上にあるテン場には、バイクの人のテントが張ってあった。布引山の登りにかかるまではほぼ平坦な道。グングン鹿島槍が近づいてくる。稜線の東側を巻き気味に歩くところは、無風状態で大変暑かった。しかし、稜線に出ると風があってちょうど良いくらいになる。立山・剣に朝の太陽が当たっていてきれいだ。休憩するタイミングを逸し、山頂まで一気に行くこととなった。山頂直下ではアイスバーンになっていて、登りでも一苦労した。
鹿島槍南峰に登ると北側の五竜岳、白馬岳などが初めてお目見え。日本海もすぐ近くに見えていた。北峰へ2,3人分ののトレースがあった。南峰からの下りがちょっといやらしそうだ。下界は半分雲海になっている。大町の町は見えるが、自宅のある穂高町方面は雲の下だ。おそらく冷え込んだことによる放射霧だろう。南は槍・穂高、南アルプス、富士山、八ヶ岳・・・と見えている。浅間山、四阿山あたりが、北東方面は頚城三山、高妻、飯縄あたりが見えていた。まあ、なんといっても、立山・剣の展望は圧巻だ。もっといたい気分だったが、あまりゆっくりしていられないし、やや風があって寒いので、後ろ髪を引かれつつも下山開始。下りはアイゼンを着け、スタスタと1時間弱で冷池山荘へ。少しずつ西からうす雲が広がりつつあった。
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テントを撤収し、またメインザックを背負って歩くことに。赤岩尾根に入ったところにあるトラバースに備えて、アイゼンははいたまま。少し下って、また少し登り返す。トラバースの部分は昨日よりもやや雪が締まっていたのか、それほど怖くはなかった。トラバースが終わったところでアイゼンをはずす。高千穂平では時間的に中途半端だったので休憩はしなかったが、鹿島鑓の見納めなので、立ったまま少し止まっていた。きのうよりも若干雪が減ったようだ。南側だから天気が良いとすぐ解けてしまう。
あとは長い急坂を下るのみ。イマイチ歩きにくい道なので、疲れも手伝ってか下りははかどらなかった。下りもハシゴが曲者で、板の面が下を向いているのが多く、時間と体力のロスとなった。林道になってからは惰性で歩いていた。
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