霞沢岳 西尾根
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中ノ湯まで来てからヤッケを忘れたのに気付き、家まで取りに帰る。そのせいで途中撤退・・・・・・ |
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山域 |
北アルプス 霞沢岳 |
山行日時 |
2003年3月8日(土)〜9日(日) |
登山形態 |
積雪期 バリエーション |
メンバー |
H野、K林、T世 |
行程 |
1日目 中の湯⇒釜トンネル⇒西尾根上
2日目 西尾根上⇒釜トンネル⇒中の湯 |
温泉 |
逆巻温泉(500円) 信州 湯の郷 さわんど温泉 |

松本労山のH野君から、霞沢岳西尾根のお誘いが・・・。1月に単独で徳本峠から霞沢岳を目指したが、ラッセルがきつくて時間切れで敗退。じゃあ、別のコースからリベンジしてやろうと思い、どんなところかも知らずに軽く合意。2月は冬型が長続きせず、春のような天気が続いた。山の雪も安定していると思われた。しかし、3月になってから真冬に逆戻りして、前日にはまとまったカミ雪(南岸低気圧による雪・・・長野県の中南部が大雪になるパターン)が降った。北アルプスでも南部の方は、カミ雪の影響を受けるので、霞沢にも結構な降雪があったのではないか。松本市内でも20センチくらいの積雪となった。この時点で気分は中止モードだったが、リーダーのH野君は行く気満々。再びテンションを高めるのに苦労した。
■3月8日(土) くもり時々雪 坂巻温泉⇒霞沢岳西尾根上
朝5時半に松本の合庁を出発。いったん中の湯に行って荷物を降ろし、車は坂巻温泉の駐車場に置いておくことに。中ノ湯に着き、パッキングをしている時に、ヤッケを忘れたことに気付いた。天気予報では明日から冬型が強まるということなので、ヤッケがないのは致命的だ。天気も悪いことだし、中止でもいいとは思ったが、忘れ物をした本人がそんなことを言うわけにはいかない。結局、家まで取りに戻ることになった。天気が悪ければ、どこか雪の上でテントを張って、宴会でもしようということになった。往復3時間弱をかけて、自宅のある穂高町まで取りに戻った。
宴会山行にするといっても、上高地だと人が多そうなので、とりあえず西尾根を登って適当なところで泊まろうということに。西尾根の末端にある砂防事務暑への道を少し入ったところから、西尾根に取り付く。天気のほうは、たまに薄日が差すこともあったが、常に雪は降り続いていた。新雪はだいたい30センチくらいのようだ。その下の雪はけっこう締まっていた。
平坦になったり、雪壁になったりが繰り返し現われる。H野君が精力的に先頭に立ち、ラッセルしてくれた。T世さんは遅れ気味だったので、他の3人で交代してラッセル。複数でラッセルしていると、どうもペースが狂ってしまう。後につかれるとどうもオーバーペースになってしまいがちだ。やっぱり、ラッセルは一人でのんびりやるのが好きだ。
ジャンクションピークの少し手前に快適なテン場発見!迷わずここに決める。テントに入るとは宴会開始。夕食はK林さん担当でキムチトン汁。宴会は8時ごろまで続きいた。明日は4時に起きて様子を見て、行くかどうかを決めようということになった。
■3月9日(日) くもり時々晴れ一時雪 テン場⇒2400mくらい⇒中ノ湯
4時前に目を覚ますが、シャーシャーと雪が降っていた。下山モードだ。明るくなってくると、雪は降っていたものの、空は結構明るかった。すると、H野リーダーのやる気がみなぎってきたようで、行けるところまで行くということになった。ちょっとテンションが低めだったが、荷物が軽いので気は楽だった。
テン場から見えていた急なところは、行ってみるとたいしたことはなかった。しかし、ジャンクションピーク手前の雪壁はなかなか手ごわかった。顔の前の雪を切り崩しながら進むが、もがくだけでなかなか進まない。なんとかかんとかクリアーして、ジャンクションピークに到着。ここで南側からの尾根を交えて、進路は東よりにかわる。
天気はだいぶ良くなってきて、穂高の一部とかが見えるまでになってきた。1月の徳本峠の時と同じような感じだ。穂高が見えてくる時は、まず明神岳が姿を現し、続いて前穂、奥穂の順。背後には焼岳も見えていた。降ったばかりの雪なので、とてもきれいだった。ただ、このへんはまだ樹林が濃いので、スッキリと展望の効くところはあまりなかった。
ジャンクションピークから先は、尾根が少し細くなってくる。そのぶん雪の少ない部分が多くなってきて、距離を稼ぐことができた。もしヤッケを忘れていなかったら、登頂できたかもしれないと思うと、複雑な気分だった。10時過ぎに2400mくらいまで登ってきた。ここで引き返すことに。
下りは当たり前だが早い。1ピッチでテン場まで下ってしまった。ジャンクションピークの先の雪壁では、せっかくなのでと懸垂下降で降りた。テントを撤収し、下山。下山後は坂巻温泉で入浴し、そのまま家に戻った。
今回の山行でスパッツとオーバーズボンにとどめが刺さった。アイゼンを履いてラッセルしちゃあダメだなあ・・・。
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