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仙ノ倉谷 西ゼン

西ゼンのスラブは一見の価値あり!とにかく楽しくてあっという間
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 山域  上越 平標山(1984m)
 山行日時  2003年10月5日(日)
 天気  くもり
 登山形態  沢登り
 メンバー  N村、T世
 行程  郡大ヒュッテ⇒西ゼン遡行⇒平標山⇒平標新道⇒郡大ヒュッテ
 温泉  岩の湯(300円)  その他の温泉・・・越後湯沢 外湯めぐり  




今年の紅葉沢登り第1弾は西ゼン。しかし、紅葉は涸沢あたりが週明けに見頃を迎えるということで、ちょっと西ゼンあたりは早いかも。まあ、稜線あたりはいい感じになっているのでは・・・。

林道ゲート(6:20発)⇒西ゼン出合(7:30〜55)⇒東ゼン出合(8:40)⇒第1スラブ上(9:30)⇒第2スラブ上(10:20)⇒水涸れ(10:40〜55)⇒登山道(11:30)⇒平標山山頂(12:10〜40)⇒西ゼン出合(14:40)⇒林道ゲート(16:00着)

この週末の天気予報は全国的に良さそうだった。しかし、寒気の名残があるみたいで、谷川岳周辺の天気はどうなることやら・・・。N君は仕事がら夜発が難しいので、朝3時に豊科インター待ち合わせで出発。安曇野は星空だった。飯山を越えたあたりから雨が降り出す。寒気が入っている時の典型的な天気だ。津南でいったん上がったが、峠を越えて湯沢に入るとまた雨。最後のコンビ二でも雨。登山口に着いても雨。しばらく様子を見ることに。回復傾向は間違いないので、中止ということは考えなかった。少ししたら明るくなり、なんとか雨は上がった。あまり気分は乗らないが、出発準備をする。

はじめは林道歩き。吊り橋を渡ってから登山道となるが、雨上がりということもあって湿っぽく、気持ちの良い道ではなかった。ぬかるみもひどい。早く沢に入りたかった。1995年の登山地図では、登山道は一度左岸に渡るが、今はずっと右岸につけられていた。1時間チョイで西ゼン出合に着く。出合に着くとまた霧雨となった。歩き始めるとすぐに止んでくれた。

東ゼン手前
東ゼン出合付近
第1スラブ手前の滝

出合は貧相で平凡な渓相。イイ沢までは倒木も多くうざったいが、上流の高いところには中ゼンの滝や紅葉しているのが見えて、これから先が期待できる。東ゼン出合の手前からナメやスラブが出始めるが、このあたりはたまりやすいのか倒木が山積みになっていた。ここは直登できなかったので、左の潅木づたいに巻いた。東ゼン出合では、東ゼンの大滝等が圧巻。西ゼンは両側が大きく開けていて、スラブが扇形に発達している。かなり上のほうまで見渡せた。第1スラブ手前の滝は右側を直登。登りは簡単だったが、最後の落ち口へのトラバースがいやらしかった。あとの2人は無難に左から巻いていた。


第1スラブ終了
第2スラブを見上げる
第2スラブの始まり

第1スラブは水流の左側から登った。さっきまでの雨のせいで岩が濡れていて、晴れの日よりも難しいんだろうな・・・とか思いながら登っていた。でも、斜めに走るバンドが縦横無尽についているので、うまく選べば苦労することなく登れる。ちょっと間違って行き詰まると、下り気味のトラバースになるのでいやらしい。

第2スラブの始まり
第2スラブの始まり
2段15mを登ると第2スラブの始まり。第2スラブのほうがさらに扇形に広がっていて、開放感が抜群だ。紅葉もだいぶ良くなってきた。あとは日が差さないのが残念で仕方ない。第2スラブは左側から取付いた。ガイドでは第2スラブのほうが傾斜が強いので難しいようなことが書いてあったが、実際登ってみるとこっちのほうがずっと簡単。こちらもバンドが縦横無尽に走っているので、良さそうなところを拾いながら登っていった。あれよあれよと言う間に終わってしまった。スラブが終わり、あと2つ滝を登ると一瞬にして両側が笹原となり、源頭の雰囲気になった。とにかく東ゼン出合から第2スラブが終わるまでの間は、登るのが楽しくて疲れは全く感じなかった。滝はだいたいが難しくはないけど簡単でもないという感じで、飽きることなく登ることができる。あっという間に終わってしまった・・・という感じだった。

第2スラブ最後の登り(N村)
第2スラブ最後の登り

あとはツメという段階。2つあった二俣を両方右に進むとしばらくで水涸れ地点。密生した笹ヤブの中に踏み跡があり、それを追いかける。大変なヤブ漕ぎというウワサだったが、ちゃんと踏み跡があるので、足に笹がからんでくることはない。手でかき分ければサクサクと進める。ただ、笹が雨で濡れていたので、全身ビショビショになってしまった。30分そこそこで池塘が現われ、その先で登山道に出た。

初めてだったので平標の山頂に行った。山頂は大賑わい。20人くらいはいたのではないか。冬型っぽい天気だったので、南側はわりかし晴れていた。ほとんどが笹原だが、ところどころに点在する潅木が紅葉していてきれい。気持ち良くてもっとゆっくりしたかったが、あまり時間がないので山頂をあとにする。



詰め上がったところには池塘がある
平標山山頂より笹穴沢源頭
平標山より松手山方向



下山道からの西ゼン全景
西ゼン全景

平標新道は前半は笹の中の見晴らし抜群の尾根道。西ゼンの全体像を眺めながらの下山。沢全体がこれほど良く見えるところも珍しいのではないか。おかげで復習しながら下ることができた。雨上がりだからか、いつもそうなのか、泥が滑って大変だった。下山の間で20回前後は転んだと思う。転ばないように気を付けるので、変なところに力が入ってしまい、いつもとは違う疲れ方をしたようだ。

4時に駐車場に着き、湯沢町内で温泉に入り、津南でメシを食って、家に帰ったのは9時ごろ。次の日は4時起きで仕事だったので、その日はボロボロだったのは言うまでもない。

■感想

   西ゼンは登ってよし!眺めてよし!の大変良い沢でした。満足満足・・・。


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