蓮華岳・針ノ木岳〜種池
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前回は天気が悪くて展望のなかった蓮華岳。蓮華岳からの展望期待の山行
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山域 |
北アルプス 後立山連峰 |
山行日時 |
2003年9月14日(日)〜15日(月) |
登山形態 |
無雪期 一般道縦走 |
メンバー |
T世 |
行程 |
1日目 扇沢⇒大沢小屋⇒針ノ木峠⇒蓮華岳⇒針ノ木峠
2日目 針ノ木峠⇒針ノ木岳⇒赤沢岳⇒種池⇒扇沢 |
温泉 |
大町市の日帰り温泉施設 |

先週、万太郎本谷に行き、来週は湯檜曽川本谷に行く予定。今週は沢はやめて、お金のかからない近場の山に行こうということになった。行き先は安曇野から登れる山ということで、餓鬼岳、常念あたりも候補にあったが、仕事でやや疲れ気味だったので、初日が楽なところがよかった。結局、ウチから40分ほどで着く扇沢から、登り4時間くらいで済む針ノ木峠へ登ることにした。針ノ木岳は過去6回登っているが、となりの蓮華岳にはまだ1回しか登ったことがない。しかも、その1回は雨。安曇野から良く見える、蓮華岳からの初の景色を見るのが第1目的だ。
■9月14日(日) 晴れ時々くもり 扇沢⇒針ノ木峠⇔蓮華岳(ピストン)
扇沢(7:45発)⇒大沢小屋(8:43〜55)⇒マヤクボ沢出合手前(9:55〜10:15)⇒針ノ木峠(12:20着) |
6時前に起き、7時前に家を出発。大町のローソンで行動食を買い込み扇沢へと向かう。きのう台風が日本海を抜け、そのあと前線が通過し、北の高気圧に覆われるということで、スッキリした晴天を期待していた。しかし、寒気が抜けきらないようで、山にはまだ雲が結構残っていた。登っているうちに晴れることを期待。
3連休ということで、扇沢の駐車場はほぼ満杯。あと5台くらいしか空きはなかった。もう少しゆっくり出ていたら、ちゃんと止められないところだった。大沢小屋まではまじめに登山道を歩いた。
針ノ木雪渓上部
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大沢小屋から30分ほどで雪渓に取りつくことになる。。この時期なので、もう雪渓歩きはないと思っていたが、今年は残雪が多いのか・・・。以前ここを歩いた時は、8月末ですでにルートは雪渓を通らず、左岸の巻き道を歩くようになっていた。雪渓歩きはマヤクボ沢出合の少し手前までずっと続いた。左岸の鎖のあるいやらしい高巻きもせずに済んでラッキー。
雪渓が終わるころには稜線にまとわりついていた雲も取れ、ほぼ快晴になってきた。思うツボだ!沢の水が涸れる少し手前、登山道脇から水が出ているところで4Lの水を汲んでおく。針ノ木小屋では水を200円/1Lで売っていたので、800円得したことになる。ここから1時間もしないうちに針ノ木峠に着いた。
テントは小屋で指定されたところに張るようになっていた。指定されたところが狭く、岩が出ていたりで不快そうだった。先客は1張りだけで、他に良いところがたくさんあったので、小屋に行って場所を変えてもらった。このあと蓮華岳をピストンしに行く予定だが、まだお昼ころで、時間が余りそうなので、テントでゆっくりしていた。
蓮華岳からの針ノ木岳
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2時前くらいに蓮華岳へと向かう。はじめの急登が終わると、蓮華岳らしいなだらかな尾根となる。山頂はそのなだらかな尾根の一番遠いところにある。だいたい晴れだが、概して北の山は雲が多く、期待の立山・剣は稜線近くが雲だった。爺ヶ岳以北の後立山も、一度も姿を見せてくれなかった。1時間くらい山頂にいたが、風が冷たくて耐えられなくなり、3時前にテン場に戻ることに。
戻る途中に靴のソールがペロンと剥がれてしまった。この靴は今回で最後かなとは思っていたが、一気にここまで剥がれるとは・・・。テントに戻って靴の補修。テーピングで貼り直して、その上から細引きで靴を縛っておいた。なんとか明日いっぱいくらいはもつだろう。
キャンプ指定地では沢のように焚き火をするわけにはいかないので、ヒマになったら持て余してしまう。テン場もほぼ満杯になっていて、くつろぐスペースも狭い。酒&つまみ、夕食、酒&つまみ・・・と小出しに作っては食べていたが、そのうち尽きてしまい、暗くならないうちに寝袋に入って寝た
■9月15日(月) 晴れ時々くもり 針ノ木峠⇒針ノ木岳⇒赤沢岳⇒種池⇒扇沢
針ノ木峠(6:05発)⇒針ノ木岳(6:50〜7:05)⇒スバリ岳(7:42〜50)⇒赤沢岳(9:13〜32)⇒鳴沢岳(10:10〜26)⇒新越山荘(11:00)⇒岩小屋沢岳(11:35〜55)⇒種池(13:00〜20)⇒扇沢(15:10着) |
大陸育ちの高気圧に覆われてきているせいか、夜はけっこう冷え込んだようだ。夏用の寝袋ではちょっと寒かった。冷え込んでいたので、朝から快晴だろうと思っていたが、テントから顔を出すと意外にも雲が多く、高い山には雲がかかっていた。まあ、そのうち取れてくれるだろう。
鳴沢岳から針ノ木方面
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針ノ木峠からピストンする人で山頂、道中とも賑わっていた。立山・剣には稜線付近に雲がかかっており、ちょっと残念。針ノ木にも時折フーッとガスが来て、後ろからの太陽でブロッケンが出ていた。針ノ木岳は今回で6回目。この先、種池までの稜線も4回目。T世さんはここから先は初めてだ。
6月の末に日帰りで逆コースを歩いたが、その時はマヤクボのコルまでビッシリ残雪に覆われていたが、今はもうカールにすずめの涙ほどの雪が残るのみだ。針ノ木以降、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、種池と、主要なピークで休憩しながらのんびり縦走。この間、終始立山・剣は至近距離にあるはずなのだが、一度も山頂を見ることができなかった。ただ、歩いている稜線にはずっと雲がかからなかった。歩いている間は、黒部川側の沢の様子を見たり、扇沢側のスキーできそうな斜面を物色していた。鳴沢岳あたりから滑り込む斜面は良さそうだ。また、きのう確認した蓮華の大沢も快適そうだった。
岩小屋沢岳付近より
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この稜線はずっと展望が良く、扇沢ベースで効率良く回れる。そのわりに入山者が少ないなあ・・・というのが印象だった。しかし、今回は思っていたよりも多くの人とすれ違った。3連休ということもあるかもしれないが、山ケイをはじめ、雑誌で紹介されてから、その影響で入山者が増えたのではないか。
今年は8月下旬から冷池山荘が改装のため営業していない。鹿島槍を目指すには種池をベースとしなければならない。ここからピストンするにはちょっと遠いので、鹿島槍の登山者は減っているのではないか・・・?それでも連休最終日というのに、種池山荘は賑わっていた。
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