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毛勝谷 山スキー

毛勝谷から毛勝山に登ってきました。今シーズンの山スキー納めです
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 山域  剣岳北方稜線 毛勝山(2414m)
 山行日時  2004年5月23日(日)
 天気  くもり
 登山形態  山スキー
 メンバー  T世
 行程  宗次郎谷出合⇒毛勝谷⇒毛勝山⇒毛勝谷滑降⇒宗次郎谷出合
 温泉  朝日町 らくちーの(500円)    その他富山の温泉情報  



4月末からまとまった雨が降ることが多く、また直前の台風2号による雨で、谷は雪融けが進み、荒れてしまっているのではないかという心配を抱きつつ、今シーズン最後の山スキーに行ってきました。実際、最終堰堤の先では徒渉があり、谷全体を通して落石が多く荒れ気味でした。ただ、見た目の荒れ方に対して、滑りのほうはルートを選べば意外にも快適で、今シーズンラストの滑りを堪能できました。心残りなのは天気。山頂からの剣岳の展望に期待していたのに、残念ながらおあずけ。展望は来年の課題ということにしておこう。


前日のお昼頃に自宅を出発。まだ入ったことのなかった中の湯温泉に入って、夕方には富山に到着。「寿司栄」という寿司屋で寿司を食べた。この場での寿司のコメントは差し控えさせていただきます。そのあと滑川の道の駅で車中泊。当日3時半に起きて、片貝川沿いの林道を走る。どこまで入れるか心配だったが、宗次郎谷出合の先にある橋になっている堰堤まで入ることができた。

宗次郎谷出合(5:40)⇒大明神谷出合手前(6:50〜7:15)⇒1550m付近の二俣(8:15〜30)⇒1900m付近(9:25〜10:00)⇒稜線(11:15〜11:35)⇒毛勝山山頂(11:45〜12:20)⇒徒渉点(13:10)⇒宗次郎谷出合(13:55)

朝から天気は曇り空。高い山の稜線付近には雲がかかっていた。宗次郎谷出合にはすでに10台近くの車が止まっていた。しばらく林道を歩くことになるが、地元の魚津岳友会の方と一緒になり、このあたりの山の話を色々聞きながら歩いていた。もっと話したいところだったが、ウチはペースが遅いの先に行ってもらう。

最終堰堤を越えると雪がつながっていると期待していたが、残念ながら期待はずれ。大岩のゴーロ帯をスキー靴で歩くことになるのだが、これがまた歩きにくいことこの上ない。そのあと渡渉が待っていた。まずボクが徒渉し、荷物を置いてまた戻り、T世さんの荷物を背負ってまた徒渉。ボクはなんともなかったが、T世さんは空身にもかかわらず、片方の靴の中がグチョグチョになってしまった。今回は徒渉を予想して、替えの靴下を用意していたので事なきを得た。

徒渉後もいたるところで雪が割れていた。大明神谷手前の平になったところでシールをつける。谷は予想通り荒れており、そこら中に落石と木の枝が散乱している。1500m付近で右から入ってくる沢は、土砂と落石で覆われており、本流直前まで迫ってきていた。滑りは大変だなあ・・・と思いながら歩いていた。

最終堰堤先の徒渉
大明神谷手前の谷の様子
中流部から見上げる



前にも後にも大勢の人が歩いている。やはりこの時期になるとだんだん雪の残っているところが限られてくるので、どうしても集中してしまうのだろう。ざっと数えてみたところ、40人は越えていたように思う。ただ、スキーヤーは3分の1くらいと比率は少ない。ちなみに、ボーダーはゼロだった。天気は回復傾向なのか、徐々に晴れ間が多くなってきている。ガスの中に隠れていた稜線も見えるような見えないような・・・。とにかく、今回はスキーもそうだが、景色にも期待しているので、なんとしても稜線に着く頃には晴れて欲しいものだ。

1900m付近でシール登行はあきらめ、板を背負うことに。登って登れない傾斜ではなかったが、滑落して落ちている石にぶつかったら洒落にならない。先行者のステップをありがたく頂き、苦もなく高度を稼ぐ。最後は少し緩くなって、笹の踏み跡を抜ければ稜線だった。少し遅れて付いてきているT世さんを待つ間、暇つぶしがてら北峰の方へ行ってみたりした。


中流部から見下ろす
稜線の展望はこの程度
毛勝山南峰より本峰を望む

期待していた展望は残念ながら×。稜線付近はガスに覆われたりなくなったりの繰り返し。時々白馬岳から五竜岳にかけてと、一度GWに登った池平山が見えたくらい。肝心の剣岳は全く持って見えなかった。山頂の気温は4度。せっかく持って上がったビールとコンビニの冷やし中華だったが、この寒さではあまり進まない。日本酒&カップラーメンのほうが正解だった。

毛勝谷の反対側に当たる斜面はすこぶる快適そう。滑りたい衝動に駆られる。ただ、この斜面は小黒部谷から欅平に続く谷で、登り返してくる以外にルートはない。まず山頂からコルまで滑り、笹薮はスキーを持って歩く。そしてここからが本番。荒れた谷だったが、コースを選べば結構良い斜面があり、雪質も緩すぎず硬すぎずで意外と快適。急斜面の中間あたりまでは気持ちよく滑ることができた。そこから少しの間は水が流れた跡やら落石などで滑りづらくなる。しかし、滑りづらいのはしばらくの間だけで、また斜面の状態は良くなり、大明神沢と出合うあたりまでは滑降を楽しめた。ただ、落石は終始多い。滑ったところから時々小石が落ちていき、下山中の人がたくさんいるので注意が必要だった。

徒渉点は朝よりも水量が増していた。まあ、濡れたとしてもあとは車に戻るだけなので気は楽だ。足は濡れなかったが、小雨が降り出してきた。回復傾向だと思っていたのに・・・。車に乗り込んでしばらくで土砂降りになった。もう少しモタモタしていたら、土砂降りを思いっきり食らうところだった。よかったよかった・・・。



温泉は朝日町のらくちーの。ここは健康ランドのような立派な施設で、施設のわりに値段も500円と良心的。ただ、こんな感じの温泉なので子供が多く、ややせわしい。場所もわかりづらかったなあ・・・。



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