万太郎谷 大ベタテ沢右俣
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短い沢だが登り応えのある滝が連続 |
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山域 |
上越 万太郎谷支流 |
山行日時 |
2004年8月28日(土) |
天気 |
曇り時々晴れ一時雨 |
登山形態 |
沢登り |
メンバー |
T中、O屋、I波、H口、S藤、T世 |
行程 |
林道終点⇒万太郎大ベタテ出合⇒大ベタテ山直下⇒吾策新道 |
温泉 |
岩の湯(300円) その他の温泉・・・越後湯沢 外湯めぐり |
沢デビューのS藤Y平君が参加ということもあり、行程の短い万太郎谷支流の大ベタテ沢右俣に行くことに。中野を通るのでI波さんを誘ったところ、「まみくとい」のほうからも3名(沢デビュー1名)が参加することになった。短い沢なのでゆっくり時間をかけれる点は良かったが、そのぶん急峻な沢で、沢デビューの人にとってはちょっとハードな沢になってしまったかも・・・。ガイドには初級者向きの沢・・・とあったが、ちょっとだまされた感じだ。でも、上越特有の明るく開けたスラブ登りを楽しんでくることができた。
林道終点駐車場(7:55)⇒大ベタテ沢出合(8:40〜9:05)⇒40m5段滝下(9:35)⇒30mスラブ滝上(11:20)⇒稜線(13:00〜40)⇒駐車場(14:40) |
台風16号が日本の南海上にあり、関東は雨で新潟が晴れという予報。谷川は微妙な感じだったが、予定通り出発。中野で「まみくとい」3名と合流し湯沢へと向かう。予想通り湯沢の真上の空は晴れているが、国境稜線にはベッタリと重い雲が垂れ込めていた。林道終点付近は工事中で、ダンプがひっきりなしに往来していて、どこに車を止めようかというところだったが、親切な現場監督さん(?)が2台分のスペースを確保してくれた。
万太郎本谷をゾロゾロと歩く
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土樽上空はほぼ晴れだが、稜線は雲がかかっている。大ベタテノ頭付近は雲がかかってないかな・・・?車を止めたところからすぐに万太郎谷に入る。すぐに釣り師が2人いたが、7名がジャブジャブと歩く姿を見て、今日は終わった・・・と思ったに違いない。
カラホリ沢を過ぎると奇妙に侵食された白い岩が現れはじめる。緑がかった水もきれいで、気持ちよく歩けるところだ。景色的には今日で一番のところだったかもしれない。個人的には・・・ |
そんな気持ちのよいところをずっと歩いて行きたいところだが、ヤブっぽい貧相な大ベタテ沢出合に着いてしまった。むさ苦しそうな大ベタテ沢に入る前に、本流の大岩の上で中休止。ここから目指す大ベタテの頭方面を望むことができた。正面から見るせいもあるが、大ベタテ沢はかなり急で、一気に稜線に向かって突き上げていた。途中のスラブ帯と思われる白い部分も見ることができた。
大ベタテ出合から稜線方面
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ヤブっぽかった沢が開け始める
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40m5段滝が見えてきた
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30mスラブ滝
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大ベタテ沢に入ってしばらくは気の乗らない沢歩き。覆いかぶさる木の枝を払いのけながらの遡行だ。渓相も暗く、岩はヌメヌメ。小滝で足を滑らせ少し落ちてしまった。気は乗らないが、気は引き締めなくては・・・。二俣を過ぎ、だんだんと傾斜が増してくると、同時に沢も開けてきた。やがて40m5段滝が現れる。1段目は左を巻き、2段目も左を巻いたが悪かった。降りられずにもう1つ巻くことになった。他のみんなには右を巻いてもらった。4段目は階段状でやさしそうだったが、高度感があったのでロープを垂らした。
30mスラブ滝を登る
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5段滝を越え、しばらくで30mスラブ滝。取付からホールドが細かくて苦戦気味。ここもロープを引っ張って登った。ほとんど乾いていて、フリクションは効くものの、なにしろホールドが細かい。落ちたら下まで行ってしまうだけに、足だけで立ちこむ場面では、なかなか度胸が必要だった。たまにはフリーでもやらなきゃダメか・・・。3分の2くらい登ったところにあった潅木でピッチを切る。
2ピッチ目も登り出しの一歩が恐かった。落ち口へは潅木と笹をつかみながらのトラバース。落ちれば30mは落ちることになるので、ドキドキするところだ。 |
谷が開けてきてからは、沢の中とは思えないほどの強風が吹いていた。台風はまだ南海上だし、前線は南にあるはずなので、台風本体の風ではなさそうだが・・・。時折雨がパラつくようになる。
30mスラブ滝上
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30mスラブ滝が終わると、すぐに深く岩盤がえぐられたような変な滝。左の草付きスラブをトラバース気味に登っていった。これ以降はどれがどの滝なのかわからないまま、着々と高度を上げる。
沢がハッキリしなくなったところでヤブに突っ込むことに。ガイドではたいしたヤブ漕ぎはないようなことだったが、結構ハードなヤブ漕ぎとなった。ヤブ自体はたいしたことないが、傾斜が強いため、足元が滑って思うようには先に進めなかった。どこかで踏み跡をはずしてしまったのかも・・・。まあ、距離がさほどなくて助かった。
転がり込むように稜線に飛び出す。念のため前後数十mくらいの範囲を、踏み跡っぽいものがないか捜索してみたが、それっぽいものはみつからなかった。あたりは霧に包まれているので、ここがどこだかもよくわからない。まあ、もう終わったのでどうでもいいか! |
稜線でもっとゆっくりしてもよかったが、いつ本降りになるかわからないので、長居はせずに下山。軽く雨が降ったせいか、登山道は泥がヌルヌルになっていた。沢靴のまま下山したため、2,3回こけてしまった。1時間で下山できるというのが、この沢の最大のセールスポイントかもしれない。
下山後は恒例になりつつある「岩の湯」で温泉に入り、夕飯は野沢温泉村の「一心」といううどん屋に立ち寄った。結構おいしかったので、こっち方面に来た時のレパートリーに追加だ!食事後「まみくとい」の方々とお別れ。
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