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一ノ瀬川 竜喰谷

シーズン初沢には手頃でしたが、曲り滝はちょっと緊張しました
 
 山域  奥秩父 将監峠付近
 山行日時  2004年5月29日(土)
 天気  晴れ時々曇り
 登山形態  沢登り
 メンバー  T世
 行程  石楠花橋⇒竜喰谷⇒作業道横断地点⇒作業道⇒二ノ瀬⇒石楠花橋
 温泉  大菩薩の湯(500円)    その他山梨県の温泉情報  



先週の毛勝谷で今シーズンの山スキーを納め、翌週に当たる今日が今シーズンの沢登り初め。行き先は手頃なところで、奥秩父の竜喰谷。もともと5月30日(日)に予定していたが、その日はあいにくの天気となりそう。金曜夕方の天気予報ではなんとか土曜日は持ちそうな気配だったので、急きょ1日前倒しして、土曜日に行くことに。

朝起きて空を見たら、どんよりとした曇り空。甲府盆地まで曇り空だったが、柳沢峠を越えると一転晴れになる。なんとか行動中は降らないでくれと祈りつつ、石楠花橋へと車を走らせる。石楠花橋に着き、車で竜喰谷の出合を確認するために少し下流へ戻る。出合の少し下流に駐車スペースがあり、ちょうどそこから川に下降する踏み跡があったので、ここに車を止めて準備に取り掛かる。初沢登りということもあって、なにか忘れ物をしてそうで不安だ。

石楠花橋(8:00)⇒下駄小屋の滝(9:00)⇒曲り滝(9:25〜55)⇒大常木林道(11:40〜12:20)⇒石楠花橋(14:20)

駐車スペースから続く踏み跡を下り、一之瀬川の本流に降り立つ。左岸に渡り、滝を1つ越すと竜喰谷の出合となる。上流から竜喰谷の出合に入るには、ちょっと苦労するようだ。初沢ということで、ドキドキしながら遡行開始。5m前後の滝と河原が交互に現れる。河原歩きに飽きる前に滝が現れるといった感じ。登れる滝は簡単だし、登れない滝には登山道のような巻き道が付いている。ただ、竜喰谷全体を通して岩がヌメヌメなので、簡単そうに見えてもいやらしいところはあった。

竜喰谷出合にある一之瀬川本流の滝
8m滝は左岸を巻いた
下駄小屋の滝12m

竜喰谷最大の滝である「下駄小屋の滝(12m)」は一見登れないかと思ったが、よく見れば左側をへつり、左壁が登れそうだが、一歩目が悪そう。巻き道も付いていたが、巻くほうが大変そう。左壁に取り付いてみたら、えらい簡単だった。ただ、ここも岩がヌメヌメ。ボケーッと登っていたらやばそう。そのまま落ち口には出れないので、最後のところで潅木に逃げた。

下駄小屋の滝の左壁を登るT世さん
曲り滝10m
4m幅広ナメ滝

曲り滝の手前にある「8m多段滝」を登っていると、上から先行パーティーが降りてきた。曲り滝は傾斜が強く、ヌメヌメで登れないらしい。曲り滝を巻く道は、その下の8m多段滝まで戻って巻くようになっている。おじさんに引き続き、次に降りてきたのは犬(ゴールデンレトリバー)だった。犬が沢登り・・・!?聞くと、水が大好きな犬のようで、人間がへつったり巻いたりするところでも、水線を行きたがるとのこと。

降りるのも面倒で危なそうなので、手強そうだったが曲り滝は直登することに。ヌメヌメするものの下部は快適。中段のバンドから立ち込むところが恐かった。スタンスは大きかったが外傾しており、ツルッといったら一瞬で真っ逆さま。まず大丈夫だとは思ったが、初沢なのでなかなか勇気が出なかった。少しでも効くホールドをあさり、勇気を振り絞って立ち込む。立ち込んだあとは水流の端っこにかかるためシャワーに。まさか竜喰谷で浴びることになるとは・・・。あとは飛沫を浴びながら、ガバガバを力ずくで這い上がっていった。沢慣れするために来た竜喰谷だったが、こんな滝は初沢で登るもんじゃない・・・。潅木で支点を取り、T世さんを引き上げる。

曲沢上流にある雰囲気のよいナメ
4mCS
終了点の丸太橋

曲り滝の先は、河原と小滝が適度な間隔で現れる。竜喰谷の滝は幅広で5m前後の滝が多い。滝は多いのだが、どれも変わり映えしないような滝で、後半は飽きがきてしまいそうだ。上流はだんだんと平凡になっていき、盾ノ沢を左に分けるとすぐに大常木林道の丸木橋が。沢屋たるもの稜線までツメ上げたい気持ちは少しもなく、楽を考えてここで遡行終了。これより上流は遡行価値なしとのことだし・・・。

下山道の大常木林道は地図に載っていない仕事道。いくつか分岐がありその度に悩む。地図を片手に常に現在地を追いながら歩いていた。ほとんど等高線に沿った道でなかなか高度を下げない、イライラする道だった。懸念された天気のほうは朝から晴れっぱなし。とってもうれしい誤算だった。


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