信州から奥只見というと、普通の人なら前夜泊するところだろうけど、朝方のボクはどうも夜走って前夜泊というのは苦手。この日も早朝3時に自宅を出発。早起きは苦にならない。中野でA山君と合流して、シルバーラインを6時半に通過。ちなみにシルバーラインの開通時間は朝6時。銀山平に7時前に到着。天気は雲ひとつない快晴!雪はしこたま!マイカーの軽バンの2倍以上の高さは積もっている。おそらく4〜5mか・・・。除雪で寄せられた雪ではなく、純粋な積雪なのですごいとしか言いようがない。
石抱橋を通り過ぎ、ペンション街だか別荘地だかまで車で入っていった。しかし、北ノ又川は水量が多く、ルートである左岸に渡れそうもない。よって、石抱橋まで戻ることに。他の車も同じようなことをしていた。まあ、行ける所まで車で入ろうとするわなあ・・・。橋付近に車を止め、仕切りなおして出発。はじめは柳沢出合まで延々と北ノ又側の左岸を歩く。時々緩い下りがあったので、帰りが思いやられた。晴れて朝は冷え込んだのに、すでに雪はグサグサだった。
道行山直下
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道行山から越後駒ヶ岳
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小倉山からは尾根が広くなる
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道行山まで登ると、これから進む尾根通しに越後駒ヶ岳を望むことができた。遠い・・・。道行山と小倉山のコルまで約70mの下り。帰りのことを考えると、このアップダウンはがんだ・・・。シールをつけたまま下る。そして、小倉山直下まで登って、斜面の左をトラバース。雪庇の下を通るので、念のため一人ずつ通過した。小倉山からは広い段々状の尾根となり、徐々に高度を上げる。百草の池と思われるところで一服。なんだか風が強くなってきた。
越後駒ヶ岳のひとつ南のピーク
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越後駒ヶ岳山頂より八海山を臨む
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いよいよというか、やっとこさ本峰の登りだ。すでに一人目のスキーヤーが滑ってきた。早いなあ・・・。うちらが遅いのか・・・。傾斜の増した尾根は次第にカチカチになってきた。この風の仕業だ・・・。急登を登り切ったところで、これからやや痩せ尾根になるので、念のためアイゼンをはいた。ところが、ここから先は雪は緩くアイゼンは役に立たなかった。結局、駒の小屋でアイゼンをはずし、またまたスキーをはいてシールで登ることにした。やっぱりツボよりスキーのほうがずっと楽だ!小屋から20分で山頂へ。
駒の小屋下の快適バーン
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雪庇の切れ目から山頂へ。越後駒ヶ岳の山頂からの眺めは雄大!浅草岳、守門岳、遠くは飯豊連峰まで望むことができた。八海山があまりギザギザしてなかったのが意外。奥只見、尾瀬、奥利根の山々は言うまでもなくよく見える。なかなかの景色だったが、風が強いので雪庇を風除けに少し下って休む。本日の越後駒のお客さんは、地元のボーダー4人組(?)、単独、2人組(テレマーカー)、百草の池でテントを張っていた団体さん、その他・・・・・・であった。 |
さて、いよいよ下り。そうそう、今日は新兵器で来ていたのだ!フォルクルの板を新調。来シーズンのパウダー用で買ったけど、来シーズンまで待ちきれずに持ってきてしまったのだ。ビンディングングの位置がかなり前なのが気になった。後ろがやたら長いので、結構滑りにくい。最初のターンは大変怖く勇気がいったが、すぐに感触をつかむことができた。でも、時々なんか引っかかって、前触れもなく大転倒することも多かった。
だいぶ日が陰ってきた
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道行山からは少し尾根を滑る
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尾根から柳沢に向けて沢を滑る
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駒の小屋まで波々で滑りにくい大斜面を滑り、そこから先の痩せ尾根は右の沢に滑り込む。この斜面は気持ちよかった。でも、調子に乗って滑ると登り返しになるので、数ターンに抑えてトラバースして尾根に復帰。ここから道行山までは、登って来たルートを忠実に滑る。道行山への登り返しは、面倒だったがシールをつけた。道行山で少し休憩して、最後の大展望を満喫する。太陽が斜になって、光と影のコントラストが素晴らしい。

道行山からの下り、どこを滑ろうか・・・。登って来た尾根を滑るとただの下山モードになるので、柳沢に滑り込む斜面を物色。登って来た尾根が急になる手前で、左の沢に滑り込むことにした。東面のため、すでに表面がクラストしかかっている。かと思うとズボーッとはまったりして滑りにくい。クラックやデブリもあったが、この時間ならば大丈夫だろう。そのまま柳沢まで急な谷を滑って降りた。雪がよければ楽しめた斜面だったが、今日の雪ではやや苦労・・・。あとは、傾斜のない北ノ又川の左岸を石抱橋を目指す。シールをつけるところまではいかないまでも、小さな登り返しに息を切らす。5時過ぎにやっと車を止めた石抱橋まで戻ることができた。暗くなる前に降りれればいいや・・・と考えていたので、ペースの遅いウチらにとっては、この時間の下山はまあまあか・・・。