川場谷の下流部は「ウナギの寝床」や「獅子の牢」など名勝があるものの、鬱蒼とした暗い感じの渓相で、滝はゴーロ滝がほとんど。この先「五つ星」の評価に値する沢になるのかと心配になってしまうくらいだ。川場剣ヶ峰沢が出合うあたりから、まわりは潅木に変わり明るい渓相に。そして、川床もナメが多くなってきた。そして、滝はきれいなスダレ状が次から次へと現れ、まあ「五つ星」の評価を受ける沢だけのことはあるのかなあ・・・?ツメのヤブ漕ぎは「四つ星」くらいか・・・?
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林間広場キャンプ場(10:00)⇒ウナギの寝床(10:30)⇒獅子の牢(11:30)⇒8m滝(14:20)⇒テン場(14:55) |
車1台で川場谷に入る場合は、その車の回収が問題となる。そこは得意のチャリンコデポ作戦で解消。下山口である川場野営場に自転車を置き、車道7キロの道のりを歩くことから逃れる。朝5時に自宅の穂高町を出発し、自転車を回送したりで、歩き出しは10時になってしまった。まあ、泊まりなので余裕余裕!
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林間キャンプ場は営業しているのか・・・?駐車場から堰堤が見えたが、まだ上にもあるかもしれないと思い、段々畑状のキャンプ場を歩く。今年の梅雨はほとんど雨が降らず、今日も真夏のような暑さ。結局、駐車場から見えていた堰堤が最終堰堤だった。クソ暑い中、キャンプ場を歩いて損した・・・。というか、最初の見所である「平ナメ」を通り越してしまったのだ・・・。早く沢に入っておけばよかった。
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この先、時々ナメっぽいところはあるものの、いたって平凡な沢。「なんでここが五つ星?」とか言いながら遡っていく。次の名勝は「獅子の牢」。両岸が覆いかぶさってくるような、トンネルのような暗〜いところ。蝙蝠でも住んでそうな感じだ。 釜などに日が差していると、水がやや濁っているのがよくわかる。ちょっと白っぽい。何かが溶け出しているようだ。あまり積極的に沢の水を飲みたい気持ちにはなれなかった。 遡行図には2mだの3mだのの滝がたくさん表記してある。ほとんどがゴーロ滝なので、遡行図の滝と実際の滝の特定が難しい。遡行図よりも地形図のほうが、自分の居場所を特定しやすい。まあ、いずれ核心とされている8m滝が出てくるはずなので、そこから遡行図を追いかければいいだろう。 |
長い平凡区間は川場剣ヶ峰沢が出合うあたりで終わり。川床に明るい赤っぽいナメが目立ち始めたかと思うと、滝もこれまでのゴーロ主体から、ナメ滝とスダレ状滝に取って代わる。そして、左カーブするところに、川場谷核心の滝である8m滝が。見た感じは左を簡単に登れそう。「簡単じゃなかったらザイル投げるわ」と言って取り付く。登ってみると、下から見たよりも確実なホールドが少なく、わりと高さもあったので上からザイルを投げることに。次の4m(もっとあるような感じ)もいやらし目だったが、ここは高さがないのでノーザイルで越す。
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夕べは暑くて明け方近くになるまで寝袋に入らずに寝ていた。標高1500m足らずとはいえ、かなり暑いのではないか。下界は寝苦しい熱帯夜間違いなしか・・・?4時半に目を覚まし、焚き火に火をつける。コーヒーを飲んで、これまた味気ない朝食、ラーメンを食べる。明日も朝4時半から仕事なので、早出して早く家に帰りたいところだ。
テン場(6:10)⇒剣ヶ峰沢(6:30)⇒家ノ串下ノ沢(7:10)⇒登山道(9:30)⇒武尊山山頂(10:05〜40)⇒前武尊(11:50)⇒川場野営場(13:00) |
天気は多分晴れ。空気がモワ〜ッとしていて、空は青くはなかった。岩の質が変わったのか、朝からスダレ状のきれいな滝が連発!なんでこううまくスダレ状になるのだろう・・・?均一に侵食されるのだろうか?実際岩はもろく、水流にさらされていない岩は、ポコポコとはずれてしまうのだった。気を付けねば・・・。
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スダレ状滝はきれいでいいのだが、滝に凸凹がないためホールドが少ない。巻くにも傾斜の強い草付で、戻って密笹を漕ぐ羽目に。下左の写真のように、できるだけ水流を突破しながら進む。ここは結局は水流の左を登った。これまで目立った支流は入ってこなかったが、ここに来て右から左から支流が入り始める。それとともに水量はどんどんと減っていった。
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