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鍋倉山/山スキー

晴天のもとブナパウダーを滑ってきました
 山域  信越 関田山脈 鍋倉山
 山行日時  2005年3月6日(日)
 天気  晴れ時々曇り
 登山形態  テレマークスキー
 メンバー  A山、T世
 行程  温井集落〜鍋倉山 往復
 温泉  入らず




今年の2月12日に鍋倉を目指そうとしたが、あまりの雪の多さと雪降りの天気のため、温井集落まで行って引き返してきた。今回はそのリベンジである。前回と違って今日は晴天!集落の雪も少し落ち着いているようだ。それでも道路脇の雪は見上げるほどの高さまで積み上げられていた。車道の終点にはたくさんの軽トラが・・・。地元の人の車かと思いきや、それはスノーモービルをここまで運ぶためのものだった。

温井集落((8:10)⇒尾根取付(9:00〜15)⇒900m付近台地(10:00〜15)⇒1160m付近尾根合流点(11:00〜20)⇒鍋倉山山頂(11:45〜12:20)⇒温井集落(13:45)


スノーモービルの爆音轟く中、シールをつけて歩き始める。林道はショートカット。田んぼだか畑だかの中を歩くが、とにかく雪が多くてモコモコしている。いったい何メートル積もっているのだろう・・・?再び林道に出ると、田茂木池のある広大な平原に。北海道にでも来たのではと勘違いするほどの広大な雪原が広がっている。景色は素晴らしいのだが、如何せんスノーモービルの爆音が・・・。十数台はいたのではないか・・・。まったく興ざめだ。

歩き始め 林道をショートカット
鍋倉山山頂方面を望む
田茂木池を背後に・・・

スノーモービルで荒らしつくされた雪原を進み、予定していた尾根でなく、ひとつ手前の尾根から取り付くことにした。2月15日発売の岳人に載ったこともあり、大勢の人が入っているのかと思ったが、先行者も昨日のトレースも無い。昨日の朝そこそこ降った雪もあり、ラッセルすることになる。豪雪地帯の鍋倉山は、やはり春になって雪が締まってから登る山なのか・・・。ひざ下まで埋まる重めの雪に、大汗をたらしながらラッセル。左からの尾根と合流するまで苦しいラッセルとなった。登りは苦しいが、素晴らしいブナ林に気がまぎれる。後続者が追いついてきた。

ブナに樹氷が着いてとてもきれい
素晴らしいブナ林

3人で先頭を交代しながら高度を上げる。スノーモービルの爆音がしなくなったと思ったら、関田峠下の平原まで登っているのが見えた。話によると、スノーモービルは関田峠から黒倉山、強者は鍋倉山まで登って来る者もいるらしい。1000m付近からはブナに細い樹氷が着いていて、それが太陽にキラキラと光ってすごくきれいだった。山頂までわずかだったが、あまりにも気持ちが良いので、右からの尾根と合流する平原で休憩。ここから山頂までは、今日初めて先行者のトレースを頂くことに。
立派なブナがたくさん
樹間が広いので気持ちよく滑れる
ブナ林越しに飯山の町を見下ろす

山頂は全く木が生えていなく、360度ぐるりと最高の展望!ただ、遠くの山に雲がかぶっていたのがたまに傷・・・。せめて妙高あたりは見えて欲しかったところだが、この天気に贅沢を言ったらバチがあたりそうだ。後続していた人は地元の戸狩温泉の人だった。このあたりは20年ぶりの大雪とのこと。通常なら山頂にも潅木が残るが、今年は雪が多いから無木立になっているらしい。滑り出す直前にもう1人単独の人が登って来た。
山頂直下
関田山脈北側の展望
関田山脈南側の展望

さて、いよいよ滑降。登って来た尾根は全体的に重い雪で、快適に滑れる感じではなかった。ただ、ブナの下などところどころパウダーになっていたので、沢に下る北斜面はパウダーではないかと期待していた。とりあえず尾根の分岐までは忠実に登って来た道を流す。さらに登って来た尾根を少しだけ滑って、左の沢をのぞき込む。すると素晴らしい斜面が沢に落ちていた。滑り込むと軽いパウダー!至福の時間だ!借りてきた太い板のおかげで、快適度がさらにアップ!滑り出しから一気に谷底までパウダーを堪能した。


このまま谷を滑ると細くなるので、左の尾根を高度を落とさないようにトラバース。そしてまた北面に良い斜面発見!こちらはさっきよりはやや重かったが、パウダーの領域に入る雪だった。

一瞬で終わってしまう2本だったが、一瞬でもパウダーを味わえたら今日は満足と思えてしまう。天気も良し、雪も良し・・・。今日の鍋倉は当りだったかな!滑り切った台地で休憩。山頂は風があって寒かったが、ここまで降りてくればもう春の陽気だった。あとはダラダラとだだっ広い平原を駐車場まで戻る。

豪雪地帯にある鍋倉山は、厳冬期に登るには結構気合が要りそう。雪が締まる春になると簡単に登れるが、そのぶん滑りの方は期待できない。今日は多少登りにラッセルはあったものの余裕で登頂でき、晴天のおまけ付きでパウダーを味わえた。とっても運が良かったのではないか・・・。


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