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中御所谷/西横川左俣(?)

 山域  中央アルプス 大田切川 中御所谷 西横川
 山行日時  2005年8月16(火)
 天気  曇り時々晴れ
 登山形態  沢登り
 メンバー  コナさん、M田、T世
 行程  しらび平⇒西横川⇒左俣(?)⇒長谷部新道⇒千畳敷
 温泉  宮田観光ホテル(500円)  早太郎温泉郷公式ホームページ




2005年のお盆は不安定な天気で安定していた。梅雨が明けたばかりの東北や北陸では連日の大雨。おかげで予定していた3泊4日の沢は泣く泣く中止に。結局、このお盆はこの西横川1本のみで終わってしまった。お盆の計画が流れてしまうと、1年損したことになるので辛いところだ。

しらび平(7:20)⇒30m大滝下(8:25)⇒長谷部新道(12:10)⇒千畳敷(13:10)

西横川は2度目。前回は2001年の7月。この時は巨大な雪渓が目の前(正確には横)で地響きとともに崩落し、雪渓パワーの強さを実感したものであった。今回また来ようと思ったのは、コナさんの沢登りデビュー第1戦にうってつけだと思ったから。ここは、しらび平から徒歩5分で入渓でき、快適な滝が連続し、ツメもヤブ漕ぎなし。登山道に出てから30分で千畳敷に着き、下山はロープウェイというお手軽さ。まさに、おいしいとこ取りの沢なのだ。その分お金はかかるのだが・・・。

最初に出てくるナメ滝
花崗岩のきれいな滝が多い

6時のバスを逃したが、お盆の最終日ということで臨時便があって、それに乗ることができた。しらび平に着き、全ての乗客がロープウェイ乗り場に向かうのを見送って身支度する。車道を5分戻ると横川が出合い、そこに架かる橋の先から沢に降りる。はじめは倒木とゴーロの荒れた渓相。東横川を分けるあたりからゴーロがなくなり、滝らしきものが出始めてくる。花崗岩でできている中央アルプスだけあって、曇っているにもかかわらず谷は明るい。
ナメ滝を登る (提供:コナさん


デビュー戦のコナさんは多少とまどいが見えたものの、無難にこなしている。気持ちよく滝を登っていると、あれがそうか・・・と一見でわかる30m大滝が前方に。傾斜は緩いので、水流は細いスダレ状となって落ちてきている。登るルートは水流左の乾いた岩だ。見た目は階段状になっていて簡単。でも、高さがあるので上に登ってからザイルを垂らした。

大滝が終わるとすぐに左から支流が入る。これが左俣(?)だ。水量は一気に減る。しかし、楽しく登れるナメ滝が続々と現れる。そして、トイ状の滝が・・・。あれ〜、前回こんな滝登ったっけ・・・?地図で確認するが、ちゃんと予定通りのルートをたどっている。そして、かなり手強い滝が・・・。あれ〜、前回はこんな滝なかったぞ〜。地図チェックするがOK!地図上ではOKなのだが、どうも遡行図に当てはまらない。

このカラクリに気がついたのは、水が枯れる直前になってから。前日「関東周辺沢登りベスト50コース」で簡単に予習。この時、そのガイドに載っている地形図で終了点だけチェックし、コピーした地形図にそこをマークしていた。今回はそのマークしたルートを着実にトレースしていたのだが、どうもガイドの地形図のラインが遡行図と違っているようだ。遡行図は右俣(?)になっているが、地形図のラインは左俣(?)を辿っているのだ。遡行図はほとんど見ずに、地形図だけで登っていたので、こんなことになってしまった・・・。あとでガイド文を読んだら、大滝上で「左から枝沢が入る」とちゃんと書いてあった。な〜んだ・・・、ちゃんと読んでればよかった。
30m大滝が見えてきた
30m大滝 水流左を登る
30m大滝を登るT世さん

正規のルートを辿っていれば、ヤブ漕ぎはなく、枯れ滝を登っていれば登山道に当たる。しかし左俣(?)は登山道まで約200mも残して水が枯れてしまった。水枯れのあとは急な草付きとなり、ワラより悪い草をつかみながら登山道を目指す。せっかくデビュー戦のコナさんのためにツメの楽な沢を選んだのに・・・。申し訳ない・・・と思いながら登っていた。それでも、どう登っても登山道に当たるので気は楽。岩壁なんかに行く手を阻まれる事態にならなければ・・・。それでも40〜50分の草付き登りで長谷部新道にブチ当たる。思ったよりも早く着いてよかった・・・。

左俣(?)との出合
傾斜の強いナメ滝が
水流は細くなるが楽しい

この左俣(?)は正規のコースには劣るだろうが、これはこれで良い沢だったように思う。水量が少なくなるぶん、スケール的には劣るが、グレード的には星半分アップかな?西横川を遡行したことがある人にはお勧めかも。ツメの草付きも正規のルートに比べると悪いが、一般的な沢のツメを考えると悪くはない。こんなことなら遡行図でも書いておけばよかった。
トイ状の滝
快適に登れるくの字滝
楽しい滝登りが続く(T世さん)

長谷部新道という廃道を千畳敷へと向かう。西横川と中御所谷を分ける尾根を回り込むと、千畳敷&宝剣岳と空木岳へと続く山並みを見渡すことができる場所へ。ここで沢装備解除&遡行終了ビール!天気のほうは、宝剣岳にガスがかかったり取れたりの繰り返し。素晴らしい景色なのだが、宝剣岳のバックが青空になることはなかった。

シナノキンバエ2匹


花のアップの写真をこの山登りのページに載っけるのは初めて
写真を撮ることも滅多にないかな
今回、載っけたのはハエがいたから
ハエがいなかったら初“花のアップ写真”は次回以降に持ち越されただろう

高山植物には今のところあまり興味はない。
もちろん嫌いってことはなく、咲いてるのを見たらきれいだと思う。
ちゃんと名前を知っている花は、両手の指で足りるか足りないかくらいかもしれない
高山植物に詳しい人と歩けば、覚えたくなくても自然と覚えるってもんでしょう
まあ、もっと年をとって、ガツガツしなくなってからのんびり花でも見ながら・・・・

ちんたらとロープウェイ乗り場に向かう。千畳敷カールは十数年ぶりとなるコバイケイソウの当たり年だそうな。コバイケイソウは大きくてオバケみたいで好きではないが、ここのコバイケイソウは小ぶり。可憐とは言いがたいが、千畳敷と宝剣岳の景観にはまっていた。晴れていれば宝剣岳のオプション付きだったが、なんとも微妙な天気。かなり待たされると思っていたロープウェイも、今なら15分待ちくらいで乗れるとのこと。時間とともに混雑が増すとのことなので、今日はこのまま降りることにした。
枯れ滝を登るコナさん
コバイケイソウと宝剣岳

下山後は宮田観光ホテルで温泉にハマる。ここは駒ヶ根インターに向かう道から外れているのでガラガラだ。混んでるところはダダ混みだったと思う。温泉から出てもまだ4時。ゆっくり下道で帰ることに。ルートをはずしてしまったが、はずしたルートもボチボチで、天気もボチボチだったので、まあまあボチボチの一日であった。


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