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奥秩父/大常木谷(沢登り)   会所小屋跡まで

 山域  奥秩父 一之瀬川/大常木谷 
 山行日時  2005年6月12(日)
 天気  くもり時々晴れ
 登山形態  沢登り
 メンバー  M田
 行程  大常木谷出合⇒会所小屋跡⇒大常木林道⇒二ノ瀬
 温泉  塩山温泉郷  宏池荘(公衆浴場) 400円




週末の予報はイマイチで、今シーズの沢初めは青岩谷から雲取山にでも登ろうかと考えていた。しかし、前日になって急に晴れの予報となり、気温も下界では30度を越えそう。急にテンションが上がってくる。ならば、泳げる大常木谷に行こう!と急遽行き先を変更。日帰りでも主脈縦走路まで遡行するのは可能かと思ったが、そこまでテンションは高くないので、会所小屋跡から大常木林道を利用して下山することにした。

一之瀬林道切り通し地点(7:40)⇒大常木谷出合(8:15)⇒五間ノ滝(8:35)⇒千苦ノ滝(9:10)⇒不動ノ滝(11:15)⇒会所小屋跡(12:30〜13:10)⇒竜喰谷横断点(15:00)⇒二ノ瀬の車道(16:35)

4時過ぎに自宅を出発。7時過ぎに大常木谷の下降点である切り通しに着いた。下山するであろう二ノ瀬付近に自転車をデポ。谷に降りる踏み跡は3つみつけたが、どれが一番楽なんだろう・・・?踏み跡がしっかりしているのは一番上流のやつ。しかし、降りてから出合までが遠そうだ。とりあえず、跡は薄いが出合に一番近い踏み跡を下ることにした。小石や土を落としながら急斜面を下る。ポツポツ生えている木がなかったら厳しい感じだ。最後、10mほどの懸垂で川床に降りた。しばらく一之瀬川を下降すると大常木谷の出合となる。

大常木谷出合
五間ノ滝 8m
五間ノ滝を登るM田君

大常木谷の出合は両岸が全て高く圧迫感がある。岩が黒く樹林が生い茂って暗く、個人的にはあまり遡行意欲が沸く感じではなかった。水量はイメージ(勝手な・・・)していたよりはずっと少ない。春先からずっと雨が少ないからかなあ・・・。岩がヌメヌメで滑りそうになる。確か隣の竜喰谷もこんな感じだったような記憶が・・・。
千苦ノ滝 25m
クネクネと曲がりながら遡行して行くと、やがて五間ノ滝に出くわす。足場を探しながら進めば、腰か胸くらいまでですみそうだったが、面倒なので泳いで取り付いた。浸かった一瞬はヒヤッとしたが、水温は低くないようだ。五間ノ滝の水流右はヌメヌメだが、ガバガバなので簡単に登れる。このあともゴルジュはあるが、簡単に通過できる。

千苦ノ滝にブチ当たる。登れる人は登れるのかなあと思いつつ、左岸から高巻きに入る。巻き始めてしばらくで急なルンゼをトラバースする踏み跡があったが、踏み跡は薄く、ルンゼの通過も厳しそうだったので、さらに上に行くことに。これが大失敗で結構な大高巻きを強いられることになってしまった。とりあえず見に行ってればよかった・・・と思っても後の祭り。少々ロスタイムをこく羽目になってしまった。川床へは念のため懸垂で降りた。

この先は釜付きの滝が連続。ガイドでは巻きになっていた滝(下の真ん中の写真)は、ホールドかありそうだったので、一応チャレンジしてみることに。泳いで右壁に取り付く。手はすぐにみつかったが、足がなかなかみつからない。水中を探りに探るがみつからない。手だけでは這い上がれないので困った・・・。そのうちヒザに引っ掛かりが・・・。手とヒザのフリクションで強引に這い上がった。続いてM田君。やはり足がなくて悪戦苦闘。10分近く粘ったが断念。左から簡単に巻いて滝上へ。
千苦ノ滝 上部
泳いで右壁(スタンスなし)を登る
スタンスがなく悪戦苦闘

そのあとすぐにまた釜付き滝(下の左の写真)。ここも泳いで右壁から取り付く。ここはシュリンゲがぶら下がっているし、足も手も豊富なので楽勝。ただ、ザックを片手だけで背負って泳いだため、這い上がる時に肩から外れてしまい、あとでザックを荷揚げすることになってしまった。このあと少々冷えたので、日の当たる岩の上でしばらく休憩。山女魚淵、早川淵を名のあるゴルジュが連続するが、幅は狭まるものの通過するのは楽勝。物足りないくらいだった。

こちらも泳いで右壁を這い上がる
不動ノ滝 2段13m
不動ノ滝を過ぎると谷は明るくなる

不動ノ滝は名があるだけになかなか立派。下段は右から楽に登れる。上段は左から。ホールド、スタンスともあるにはあるが、やや細かくてヌメヌメ。落ち口手前ではちょっと緊張した。シーズン初めでまだ免疫ができてないようだ。不動ノ滝を過ぎると両岸はなだらかになってきて、暗かった沢も幾分明るくなってくる。いたるところに泊まった跡が残されていた。あとはとボケーっとして会所小屋跡を通り過ぎないように注意しながら遡行。左に石積みがあるので、よっぽどボケーっとしてない限りは大丈夫であった。

ここで沢装備を解除。ビールを開けて大休止。さて、下山開始だ。左に伸びる大常木林道を利用して二ノ瀬に降りるのだが、これがまた大変な下山ルートだった。谷、尾根、谷、尾根・・・といくつも巻き、しかも徐々に高度を上げていく。下山とは言えない道が延々と続く。一ヶ所崩落があって、いやらしいところがあった。竜喰谷を渡るところまで約2時間。そこから二ノ瀬の車道に出るまで1時間半もかかってしまった。遡行した標高差はたったの250mくらいなのに、下山で3時間半もかかるなんて・・・割に合わない!唯一の救いは下山したところに自転車を置いていたこと。車道をあと3キロ歩かなくてはいけないところだったので助かった。急な下りを自転車で8分で車を止めたところに到着。

■おまけその1・・・温泉

温泉おたく(?)のM田君に温泉は全権委任。第一希望の裂石温泉へ。ところが本日は入浴・休憩はやってませんとのこと。残念・・・。第二希望の岩間温泉へ行くが、ここは普段は大丈夫だが、偶然にも法事かなんかで今日はダメで残念・・・。沢の後で早く風呂に入りたいのになかなか入れない。最後の砦は塩山温泉郷。宏池荘という旅館に併設されている公衆浴場に入ることができた。ここは露天はないものの、加熱槽と源泉槽があったのでM田君満足のようだった。

■おまけその2・・・ダニ

初めてダニに噛まれてしまいました・・・。おそらく下山の大常木林道です。一緒に行ったM田君は2ヶ所もやられたようです。ボクはノドの下を噛まれました。翌日風呂に入っていて、偶然鏡を見ていて見つけました。普段滅多に鏡なんか見ないのに・・・。最初はほくろから毛が生えているように見えました。ところが毛が動いているではありませんか!よ〜く見ると足!ウワ〜っダニだぁ!無理やり引っこ抜くと頭だけ残ってしまうというのは、Y井先生から教わっていました。知らなければまだしも、知ってて飼うのもいやなので、さっそく病院に電話(夜間のやってないとこ)をして切開して取り出してもらいました。結構深く切開したようです。ガーゼは血でベッタリでしたから。気分的には蛭よりいいけど、蛭なら自分で取れることを思うと、金銭的には蛭のほうがマシなのかなあ・・・。





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