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黒姫山/御巣鷹山 山スキー

3日前に降った湿った雪がそのまま凍り、最悪の雪質でした  天気は良く展望は良好!
 山域  北信 黒姫山
 山行日時  2005年2月18日(金)
 天気  晴れのちくもり
 登山形態  山スキー
 メンバー  T世
 行程  戸隠大橋⇒大ダルミ⇒御巣鷹山  ピストン
 温泉  入らず  戸隠神告げ温泉 湯行館 (600円)





以前、黒姫山(外輪山の山頂)に登った時、雲の切れ間から疎林のなかなかそそられる斜面が見えた。地図を見ると黒姫山の内輪山にあたる御巣鷹山であった。滑ってみたいなあとは思っていたが、そこに行くまでに結構な労力を要するので、なかなか実現しないでいた。黒姫のスキー場から外輪山越えで入ることも考えられたが、今回は山旅風に戸隠大橋からはいることにした。距離は長かったが、静かで奥深さを感じることのできるルートだった。

戸隠大橋(9:02)⇒林道終点(9:55)⇒大ダルミ(11:40〜12:05)⇒御巣鷹山(14:25〜15:10)⇒戸隠大橋(16:15)

早朝に仕事を終え、チャッチャと準備を整え出発。高速代をケチって大町、鬼無里村経由で向かう。大町から先はずっと道路に雪があったが、戸隠まで2時間かからないで着くことができた。除雪して駐車スペースを確保してある大橋に車を止める。土日ともなればすぐに満車になるらしいが、さすがに金曜ということで1台も車がいない。この時間で1台もいないということは、今日は他に入山者はいないってことかな。


大ダルミに着くと火打山、焼山が正面に
外輪山の尾根末端をトラバース中に
左に同じく 妙高山

3日前の火曜日に南岸低気圧による湿った雪が降った。それが5〜10センチくらいの厚さでそのまま凍っている。はじめの林道歩きから“バリッ、ズボッ”の疲れる歩きに。トレースは先週末のものだろうか、なんとなく名残程度に残っていた。雲やら霧やらがいたるところに湧いている。たまに陽もさすが、ほとんどが曇りか霧の中だった。林道が終わり、尾根に取り着く。ここも砕氷船のように表面の氷を砕きながらのシール登高。大ダルミに登り付くと、正面に純白の焼山と火打山が姿を現す。大ダルミはなかなか感じのよろしいところ。ここで泊るのも気持ちいいかなと思ったが、風が強そうな地形だ・・・。

約1850mの台地からの御巣鷹山
高妻山と乙妻山 悪天を呼ぶレンズ雲が
ダケカンバの霧氷 朝は霧だったようだ

大ダルミからは外輪山の尾根末端を巻き気味に登る。左手に常に頚城三山を見ながら進んでいく。外輪山と内輪山に挟まれた谷に入り、御巣鷹山本体の取付場所を物色。尾根に上がると、今日初めて御巣鷹山を望むことができた。なんだかまだ遠いぞ・・・。ここのところ体調イマイチのT世さん、ここまでもスローペースだったが、御巣鷹山本体の登りになって急激なペースダウン。いつ引き返してもいいかなとも思っていたが、ここまできたら山頂まで!の気持ちが勝って、頑張って山頂に行くことにした。御巣鷹山の西面は比較的なだらかなので、余裕で山頂までシールで登ることができる。ただ、凍った表面の雪を蹴り砕くのに疲れてしまった。
山頂付近からの火打山、焼山
山頂は針葉樹に覆われている
右の疎林を滑ってきた

山頂は黒々とした針葉樹に覆われており、とくに北と東の展望が利かない。さて、問題の滑降ルート。登って来たところは樹林がそこそこある。雪がよければ問題ないが、硬い凸凹だらけでまともに滑って降りられそうもない。T世さんが到着するのにまだ時間がかかりそうだったので、南面の偵察に。南面は斜度はあるが木はほとんどなく、どちらかというと南面のほうが滑りやすそうだった。

南面に滑り込む。表面の氷状の雪をバリバリ割りながら滑る。テレマークターンを試みると、後ろ足のヒザで氷を砕きながら滑るという、滅多にない感触を味わうことができた。いいやら悪いやら・・・。そして、百発百中で後ろ足が雪に刺さってこけてしまった。このあとはほとんどへっぴりアルペンターンで何とか下っていくことができた。御巣鷹山本体の斜面は雪がよければオススメ。ただ、あっという間に終わるオススメバーンのために、余りある長いアプローチは滑降重視の人には厳しいだろうなあ・・・。あとは山腹トラバースと林道がほとんど。雪が硬くて得をしたのは、高速林道だったことだけかな・・・。



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