白鳥山/山スキー
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白鳥山は1000そこそこの山とは思えない立派な山でした |
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山域 |
北アルプス 白鳥山 |
山行日時 |
2005年3月27日(日) |
天気 |
晴れ |
登山形態 |
テレマークスキー |
メンバー |
T世 |
行程 |
上路(神社)⇒北東尾根(?)⇒白鳥山⇒正面尾根(?)⇒上路 |
温泉 |
小谷の道の駅 深山の湯(500円) 小谷村HP 秘湯名湯めぐり |
前日26日は栂池の天狗原に行った。春の寒波は60センチ前後の新雪をもたらした。白鳥山に行ってトレースなかったら猛ラッセルになるかなあ・・・、ラッセルになったら山頂まで届かないかなあ・・・とか考え、今日も栂池あたりでパウダーを狙う方向に傾きつつあった。でも、初志貫徹、敗退覚悟で白鳥山に向かうことにした。
上路/神社(7:40)⇒621m(9:15)⇒881m(10:25)⇒白鳥山山頂(12:10〜35)⇒上路(14:10) |
およそ2時間半で登山口である上路の集落へ。直前まで全く雪がなかったのに、上路に近づくにつれみるみる雪が増えていった。神社の尾根から登るか、正面尾根を登るか・・・。神社には団体さんが出発準備を、正面尾根と思われるとろこは単独の人が登り始めていた。う〜ん、どうするべ。結局ルートのはっきりしている、神社からの尾根に取り付くことにした。
目指す白鳥山はまだまだ遠い
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881mピークから先は大きな尾根となる
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山頂直下で初雪山が見えてくる
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神社付近の緩やかな杉林を登ると、痩せた藪尾根になる。執念深くスキーで登っていたが、途中で断念して板を手に持って登る。ひと登りでまたシール登行。621mピークまで登ると初めて白鳥山の山頂が・・・。山頂に小屋が建っているので、白鳥山だというのは一目瞭然。まだまだずいぶん遠いぞ。少し下って壁のような斜面を登りきると、今度は881mピークだ。ここからは大きな尾根が山頂まで続いているのが見える。1000mにも満たない標高で左は大きな雪庇、右側は風に傾いた疎林。まるで2000m超の雪山にいるみたいだった。いかに日本海からの季節風の影響をモロに受けているかがよくわかる。あとは、ひたすらこの大きく緩やかな尾根を進めば山頂だ。展望もすこぶる良好なので、気分もすこぶる良好。ただ、右からの強風だけが玉に瑕・・・。時折立ち止まって強風をやり過ごさなければいけないくらいだった。
気持ちのよい尾根が続く
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1000mくらいとは思えない・・・
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山頂から広大な尾根を見下ろす
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主稜線直下まで登ると、初雪山が初お目見え。白鳥山の次に初雪山に登る人が多いが、思わず納得してしまうほど立派な山だった。こちらもまた1600m弱の山とは思えない立派さだ。白鳥山から西に延びる尾根からの滑降もよさそうだ。このあたりにはスキーに適した斜面が無尽蔵にありそう。懸念していたラッセル・・・、まったく問題なし!白鳥山は既に春真っ盛りという感じだった。白馬方面とは全く違うことにビックリした。おかげで順調に行程が進んでいった。
白鳥山山頂 小屋はシンボルのようだ
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少し滑って山頂を振り返る
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飛行機が通った・・・
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山頂には結構な人がいた。神社からの団体さんは小屋で宴会。正面尾根や別のところから登って来た人もいた。小屋の影で風をしのぎ、山頂ビールを飲みながら滑る準備を進める。ゆっくりしたい景色だったが、風が強いので早々に滑ることに。少し下って穏やかなところで大休止にするとしよう。
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さてと、どこを滑ろうか・・・。登って来た尾根は安パイといえば安パイだが、滑って楽しいとは全く思えない。となると視界が良好なので、直下に広がっている広大な斜面を滑るしかない。ただ、そうした場合はピンポイントで正面尾根に乗らないと、渡渉があったりと苦労しそうだ。まあ、登って来た人のトレースもありそうだし、気が楽だ。
山頂から北に広がる広大な斜面は、滑っていて大変気持ちのよい斜面。ただ、斜度はあまりないので滑りたい派には面白くないかも・・・?快適クルージングといった感じだ。広大な尾根のくせに、地形はかなり複雑。小さな沢形が無数に入っている。天気がよくなかったら、ピンポイントで正面尾根に乗るのは難しいだろうなあと思った。広大な斜面を終え、うまく正面尾根に乗っかった。と同時に尾根が痩せ、雪の量も激減。ここから下まではモジャモジャに生えた樹林の障害物競走。最後の杉林をできるだけ神社の近くに下りるようにルートを取って、うまく車まで100mくらいのところに下りついた。 |
白鳥山は今回で3回目。北アルプス全山縦走の時が初めてで、昨年の盆に北又谷の下山途中にも登った。両方とも天気が悪くて、どんな山なのかはっきりわからなかったが、標高が低いわりに潅木がジャングルのように生えた山というイメージはあった。そのジャングルのような潅木を全て大量の雪が隠して、積雪期はスケールの大きな山に変身するんだなあ・・・。
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