笹倉温泉から焼山へは、日帰りで登る人がほとんどのよう。だけど、我が家は体力がないので1泊2日で臨むことにした。ロケーション抜群の北面台地で泊まってみたかったし・・・。
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笹倉温泉 堰堤(11:40)⇒北面台地末端 テン場(16:10) |
ハプニングがあって、出発はお昼前になってしまった。堰堤の工事現場の先で除雪は終了。そこが雪壁となっていて、いきなり核心となる。ステップは切ってあったが、お昼の雪はグサグサで、しかも泊まりの装備を背負って登ることはできなかった。いきなりアイゼン&バイルを出すのか・・・と思っていたら、親切な工事現場の人がはしごを持ってきてくれて、やっと雪の林道に立つことができた。
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北面台地に出ると感動もんの光景が・・・。なるほど話しに聞いていた通りの最高のロケーションだ。広〜い台地の先に、焼山がにょきっとそびえている。火打山は南面とは違って険しい表情を見せている。一見滑るルートが想像できない。台地の西には高さのわりに真っ白で立派な高松山、北にはこれまた立派な鉾ヶ岳。太陽が差し、風もなく、のんびりと泊まる準備を進めた。 のんびり・・・とはしていられない。もう夕方なのだ。水作りをしながら酒を飲み、つまみをつまみ、夕食を食べ、全てが終わってから明日の水まで全て完了。今日は早く寝て、明日は早起きして、早く登って早く降りよう! |
目覚ましは4時。鳴ったがまた寝て、起きたら5時半。まあいいか・・・ゆっくり登ろう。身支度を整えていると、3人組が登って来た。日帰りなんだろうけど、何時に出発してきたのだろう。(あとで金沢の早川さんとわかった)
テン場(6:45)⇒焼山山頂(11:20)⇒テン場(12:45〜13:20)⇒笹倉温泉 堰堤(14:15) |
夕べから風が強くなったが、依然として吹いている。吹きっぱなしといわけではなく、時折ビューッと吹き付けてくるような感じ。だだっ広い北面台地を焼山目指して歩き始める。歩いても歩いても焼山は近づかない。振り返るとテントからは着実に離れていっているのに・・・。焼山の根元まで1時間かかり、ダケカンバの袂で一休み。
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さて、下調べをすることもできずに出てきたため、焼山の山頂へはどう登っていいやら・・・?地図と実物と比べて検討。正面はノドが登れるかどうか・・・。厳しそうなので、とりあえずは右へ右へと回り込むことにした。地図上の細い谷2本は埋まっており、もうひとつの谷は上部でトラバースできた。さらに右に回りこむと、頂稜まで雪がつながっていた。
風が強いためか、気温が上がっていないのか、雪面はなかなか緩んでこない。徐々に傾斜が増す中、どうせ上はシールで登れないとみて、早めにアイゼンに履き替えた。やっぱり雪は硬く、蹴りは入らないので直登はふくらはぎにこたえる。ジグザグに登って高度を稼いだ。この調子だと滑りも苦しそうだなあ・・・。登っている間に緩んでくれないもんか・・・。
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2日目のお昼にしてやっと滑れる!直下の斜面、雪がよければすこぶる快適そうだが、結局雪は硬いまま。おまけに登ってくる人が散り散りにいるのでとても滑りにくかった。半分はアルペンターンでしのいだような感じだった。依然として雪は硬いが、斜面が広くなると気持ちよく滑れるようななる。溝をトラバースし、台地までの最後の斜面は雪も緩み、今日一番の快適滑降ができた。台地に乗ると一気に雪は腐り、板が滑らない・・・。タラタラの斜面・・・テン場は遠かった。
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テン場に到着し、山頂で飲む予定で持っていくのを忘れたビールを開ける。ビールを飲みながらテントを撤収。軽かった荷物がまたズッシリ重荷に。重荷を背負ってもテレマークは初体験。さぞかし不安定だろうなあと思っていたが、意外や意外・・・アルペンで滑るよりも安定するではないか・・・。アルペンは太ももの前がパンパンになるけど、テレマークだと前後のバランスが良い。アマナ平への斜面を楽しむことができた。 |
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