1日目 白沢登山口から餓鬼岳

      全山縦走初日、全装備を背負っての標高差1700mの登りはしびれました

北アルプス全山縦走 目次  概念図  1日目  ⇒ 2日目 餓鬼岳から唐沢岳往復
7月23日(木) 天気: くもり 夕方にわか雨
白沢登山口(6:15発)⇒最後の水場(8:02〜25)⇒大凪山(10:37〜11:00)⇒餓鬼岳小屋(13:55着)


今年の梅雨入りは異常に早く、明けるのも早いのではと言われてきた。入山日は海の日からみの連休明けくらいで考えていた。しかし、出発日が近づいてきても梅雨明けの気配はなく、イライラする毎日が続いた。連休前のニュースステーションの天気予報で、「梅雨明けはズバリ24日です」と言った。それを信じて、21日から休みを取り、22日に出発することにした。しかし、変な気圧配置になっていて、まだ梅雨は明けそうにない。出発日は二転三転。天気予報にもて遊ばれていた。そして待ち切れなくなり、23日に出ることに決めた。乾(当時のニュースステーションの天気コーナーのキャスター)のバカヤロ〜!

前日は10時頃には床に就いたが、気が高ぶっているのかなかなか寝付けなかった。結局は3時間くらいしか寝れず、起床の時間となってしまった。I渕君という今車がないヤツがいて、縦走中車を貸す変わりに、登山口まで送るように頼んでいた。とは言っても、家から登山口まで40分もかからなので、たいしたアルバイトにはならない。

全てはここから始まった

登山口に着くとタクシーで乗り付けた先客がいた。どれくらいの人が入っているのだろう。天気はくもりで、ところどとろ青い部分がのぞいている。はじめは沢沿いに道がついており、なかなか高度が上がらない。登山口の標高が900m台というのも精神的にきつい。しかも、高巻きが多く、せっかく登ってもまた下ってしまう。

初日ということもあり、荷も足も重い。30分続けて歩けない状態が続いた。沢筋の道から開放されると、今度は急登の連続。1800mくらいから雲の中に入った。標高でみると、この辺が今日の中間点だ。初めてのコースタイムのチェックポピントである大凪山に着く。コースタタイム4時間のところ、4時間32分。これだけ休んでいる割には健闘している。

百曲がりの起点でタクシーの人が休んでいた。あと1時間という看板があり、やっと先が見えた感じだ。だんだんと高い山の雰囲気になってきて、ちょっとしたお花畑もあった。なんとか2時くらいには着きそうだ。

小屋に着くと、意外にも裏銀が見えた。ガスは東側だけのようだ。テン場は少し燕方面に行った所にある。テントを張ったとたんに雷雨。あわてて荷物を取りこんだ。雨の音がうるさい中、ラジオを聞いていた。3時過ぎに雨は上がり、外に出ると安曇野が広がっていた。雨がガスを消したのか・・・。

サンダルで山頂へ向かう。小屋のベンチからはブロッケンが見えた。山頂近くには少しだけコマクサが咲いており、それを保護するように、まわりを石で囲んであった。展望はなし。今日のテント泊はボク1人のようだ。

1、白沢登山口〜餓鬼岳
2、餓鬼岳〜唐沢岳〜餓鬼岳
3、餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳
4、大天井岳〜殺生ヒュッテ
5、殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳〜北穂高岳
6、停滞
7、北穂高岳〜奥穂高岳⇔前穂高岳
8、奥穂高岳〜前穂高岳〜上高地
9、上高地〜西穂高岳〜焼岳〜上高地
10、上高地〜徳本峠⇔霞沢岳
11、徳本峠〜大滝山〜蝶ヶ岳
12、蝶ヶ岳〜常念乗越
13、常念乗越〜大天井岳〜西岳
14、西岳〜槍ヶ岳〜双六岳
15、双六〜笠ヶ岳〜双六
16、双六〜黒部平
17、黒部平〜薬師峠
18、薬師峠〜スゴ乗越〜五色ヶ原
19、五色ヶ原〜雷鳥平
20、雷鳥平〜大日岳〜称名平
21、称名平〜上市駅〜立山駅
22、立山駅〜室堂〜剣沢
23、剣沢〜剣岳〜剣沢
24、剣沢〜立山〜タンボ平
25、タンボ平〜黒部ダム〜家
26、家で待機
27、家で待機
28、家〜扇沢〜針ノ木峠
29、針ノ木峠〜蓮華岳〜船窪
30、船窪〜烏帽子岳
31、烏帽子岳〜野口五郎岳〜雲ノ平
32、雲ノ平〜高天原〜三俣
33、三俣〜水晶岳〜赤牛岳〜平
34、平〜黒部ダム〜扇沢
35、扇沢〜針ノ木峠
36、針ノ木峠〜種池〜冷池
37、冷池〜鹿島槍〜五竜岳〜白岳
38、白岳〜唐松岳〜白馬岳
39、白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳
40、朝日岳〜黒岩山〜栂海山荘
41、栂海山荘〜白鳥山〜親不知の海岸
42、親不知の海岸〜親不知駅
 
北アルプス全山縦走【1998年夏】