きのうの夕方から午前中にかけて、ものすごい大雨&強風!午後はウソのように晴れた。
8月7日(金) 天気: 大雨のち晴れ | ||||||||||||||||||
双六(11:35発)⇒双六岳(12:28〜43)⇒三俣蓮華岳(13:33〜50)⇒黒部五郎小舎(14:50着) | ||||||||||||||||||
夜中はものすごい風と雨。ここは風の通り道になっているのだろう。4時に起きたがこんな天気、今日は黒部五郎小舎までは4時間半の行程なのでまた寝た。5時に起きた時も、依然として暴風雨。テントの中にいても稲光がわかった。ラジオを聞いていると、大雨のニュースをやっている。前線が日本海中部から東北地方にかけて停滞していて、福井、石川、富山に大雨洪水警報が出ているようだ。ただ、雨は午前中が中心で、午後からは晴れてくるという。山はどうか・・・。 今になって思うと、良い位置にテントを張ったものだ。斜めで落ち着かないものの、全く水が入ってこない。雨が小降りになった時には、少し横に水の通り道があり、そこをジャージャーと水が流れているのが聞こえる。雨の止み間をついてトイレに行く。このスキに新穂高へ下山すると思われる人が、続々と出発していった。トイレからでようとした時に、またザーッと降り出し、トイレから出るに出られなくなってしまった。 8時頃は大雨のピークだった。近くのテントが一張りつぶされた。ボクのテントも風にあおられてしなっている。寝転んだ状態で、手と足を突っ張ってテントを支えていた。ラジオでは大雨のニュースばかり。神岡町では1時間に38ミリ降ったようだ。ここも神岡町か・・・。そして8時45分、大雨洪水警報が解除された。しかし、ここは依然として暴風雨だ。9時過ぎに近くで騒ぎ声がしているので見ると、大雨の中カッパも着ずにテントに出てきて、なにやら大騒ぎしていた。焼け石に水かもしれないが、相変わらず手と足でテントを支える。 10時頃になって、外はだいぶ明るくなってきた。外を見てみると、空はだいぶ雲が途切れ途切れになってきている。このあと一気にテントが減っていった。停滞組もかなりありそうだ。ボクも出発の準備に取りかかる。 11時半過ぎに出発。天気はみるみる回復してきて、振り返ると槍も姿を見せていた。裏銀方面の山々も全部見えている。黒部五郎方面からの人とすれ違った。三俣への登りはまるで沢登りのようだった、と言っていた。双六岳に着くと、槍の穂先にガスが・・・。
三俣蓮華岳には30人くらいの人でごった返していた。空身やサブザックで登ってきている人が目立つ。今日は停滞で、天気が良くなったから登ってきたのだろう。展望は今回の縦走の中でも随一ではないかと思われるほどの絶景。ホントに朝の天気からは考えられない。まさに天国から地獄だ。
眺めの良い尾根歩き。雲ノ平越しの赤牛岳が素晴らしい。なんだか赤牛岳を見るとゾクゾクとしてしまう。樹林帯に入ると、新しそうな倒木が2本。今朝の風で倒れたのかもしれない。 黒部五郎のテン場は少し緩め。でも、雨が上がったあと晴れてくれなかったら、もっとぬかるんでいたことだろう。朝の大雨の時はどうなることかと思ったが、結果的には予定通りに黒部五郎小舎まで来ることができた。 天気が良くなってきたので、サンダルのまま樅沢岳に行く。頂上からは双六岳、鷲羽岳はよく見えたが、槍や笠にはずっと雲がまとわりついていた。高台には2人いて、ずっとガスの方を眺めていた。あきらめて帰ろうとした時に、「出ましたよ!」と、その2人の声。見ると、ガスの中に槍の穂先だけが浮かんでいた。その上下左右ともガスなのに、穂先の部分だけが見えていて、すごい幻想的な光景だった。額縁に収まった絵のようだった。この2人は、双六小屋の食堂に飾ってある、ここからの写真に感動して、ここからシャッターを切るまでは粘るという。鷲羽とかは見えていたが、1発目のシャッターは槍と決めているようで、他の山には目もくれてなかった。一緒になって粘ったが、槍が出たのはあれっきりだった。 |
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⇒ 黒部五郎小舎〜薬師峠 |
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