23日目 剣沢⇒剱岳⇒剣沢

  午前中は大雨と強風が続いたが、午後はなんとか持ち直し、剣岳に登頂。

8月14日(金) 天気: 大雨のちくもり
剣沢(10:00発)⇒一服剣(10:40〜51)⇒前剣(11:21〜30)⇒カニのたてばい(12:00頃)⇒剣岳(12:29〜55)⇒一服剣(14:27〜40)⇒剣沢(15:20)

きのうの夜、最後のしょんべんは止み間がなくてできなかった。12時頃にもよおして目を覚ますが、雨が降っていて行くチャンスがない。結局ガマンし切ったのだが、ぼうこうが破裂する寸前だった。目覚ましは4時だったが、5時にセットしなおして寝る。5時に鳴った目覚ましを止め、6時半まで寝た。今日は剣往復だけなので、昼から出ても大丈夫だ。

7時半過ぎから少し明るくなり、8時頃からは急に青空が広がった。合図でもしたかのように、みんな一斉に物を干し始める。きのうはずっとブルブル震えていたので、この温かさは格別だ。しばらく物を干しながら日光浴をして、10時くらいに出るとしよう。あっという間に前剣までは出たが、山頂の雲はしぶとかった。

さっきまで晴れていたのに、出る時には真っ白になった。一服剣あたりでまた晴れてきて、圧倒的な前剣が望めた。どこをどう登るのかと思うほど垂直に見えた。前剣に着いて腰を下ろすと同時に、団体さんが出発。前に出たかったが、腰を下ろしたばかりで、すぐ行く気にはならなかった。

団体さんを追いかけてダッシュ!前にいる人は全て抜くつもりで歩いた。ルートは何本もあり、抜くのには好都合。団体さんも抜き去り、しめしめと思った瞬間、カニのたてばいの渋滞の最後尾に並ぶことに。岩場には何人もの人が取り付いており、順番待ちの人が15人くらいいた。20分以上たってやっと岩場に取り付けたが、なかなか進まない。変な格好の時に止まると大変だった。1,2歩進むとすぐに止まってしまう。渋滞の元となるドン臭いおばさんでもいるのだろう。しばらくしたら急に進み始めた。ドン臭いおばさんが難所を通過したのだろう。

剣岳山頂はガス。剣岳山頂というのは、登山者にとって特別なものなのか・・・。登頂の感動に浸る人が多い。万歳三唱する人がいれば、登ってきた瞬間「ヤッター!」と叫ぶ人もいる。他の山だと、そこまでする人は見かけないように思うのだが・・・。ボクは冷めていた。早月尾根の予定だったのが、室堂からになったので、充実感はほとんどなし。早月尾根からの登頂なら、それなりの感動はあったと思う。

下山は大渋滞にウンザリ。休んでも休んでもすぐに渋滞の最後尾に追いついてしまった。一服剣で大勢休憩しているところをパスして前に出るが、喜んだのも束の間、あっという間に別の渋滞につかまってしまった。

テントに戻ってからは、物干しの続き。メインザックはなかなか乾いてくれない。そのうちとなりのおじさんと、そのとなりの若いおにいさんと話しが始まる。おいさんは越谷からの人で、今朝8時に剣に登りに行ったらしい。おにいさんは飛騨の古川の人で、今朝室堂から来たみたいだった。この時、今日初めて剣の山頂が出た。

テントに戻るとちょうど天気予報をやっていた。明日の夕方から明後日にかけて、また大雨とか言っていた。かんべんしてくれよぉ〜。


⇒ 剣沢〜立山〜タンボ平
1、白沢登山口〜餓鬼岳
2、餓鬼岳〜唐沢岳〜餓鬼岳
3、餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳
4、大天井岳〜殺生ヒュッテ
5、殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳〜北穂高岳
6、停滞
7、北穂高岳〜奥穂高岳⇔前穂高岳
8、奥穂高岳〜前穂高岳〜上高地
9、上高地〜西穂高岳〜焼岳〜上高地
10、上高地〜徳本峠⇔霞沢岳
11、徳本峠〜大滝山〜蝶ヶ岳
12、蝶ヶ岳〜常念乗越
13、常念乗越〜大天井岳〜西岳
14、西岳〜槍ヶ岳〜双六岳
15、双六〜笠ヶ岳〜双六
16、双六〜黒部平
17、黒部平〜薬師峠
18、薬師峠〜スゴ乗越〜五色ヶ原
19、五色ヶ原〜雷鳥平
20、雷鳥平〜大日岳〜称名平
21、称名平〜上市駅〜立山駅
22、立山駅〜室堂〜剣沢
23、剣沢〜剣岳〜剣沢
24、剣沢〜立山〜タンボ平
25、タンボ平〜黒部ダム〜家
26、家で待機
27、家で待機
28、家〜扇沢〜針ノ木峠
29、針ノ木峠〜蓮華岳〜船窪
30、船窪〜烏帽子岳
31、烏帽子岳〜野口五郎岳〜雲ノ平
32、雲ノ平〜高天原〜三俣
33、三俣〜水晶岳〜赤牛岳〜平
34、平〜黒部ダム〜扇沢
35、扇沢〜針ノ木峠
36、針ノ木峠〜種池〜冷池
37、冷池〜鹿島槍〜五竜岳〜白岳
38、白岳〜唐松岳〜白馬岳
39、白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳
40、朝日岳〜黒岩山〜栂海山荘
41、栂海山荘〜白鳥山〜親不知の海岸
42、親不知の海岸〜親不知駅