今日も雨。靴ズレがヤバそうだ。もうどうなってもいいから親不知に行くのみだ!
8月29日(土) 天気: くもり一時雨 |
五竜山荘(5:40発)⇒唐松山荘(7:43〜58)⇒唐松岳(8:13〜25)⇒キレット(10:11〜25)⇒天狗の頭(12:06〜11)⇒天狗山荘(12:26〜40)⇒白馬鑓ヶ岳(13:28〜35)⇒白馬岳頂上宿舎(15:10着) |
夜は雨が降ったり止んだり。起きてからも降ったり止んだり。テントをたたむ時に降ってなければそれでいい。このごろは天気に対して欲がなくなってしまっている。靴下が問題だ。毎日濡れては、履いて乾かしている。2足のうち常に1足は濡れている状態。乾いた靴下を履いても、濡れた靴を履くとどうせ濡れるので、履く時は気持ち悪いが、初めから濡れた靴下を履いて出ることにした。乾いた方はテン場に着いてからに温存しておこう。 雨の中、親不知まで歩き通す覚悟はできているはずなのに、気持ちは乗り気ではなく、積極的に体が動かない。テントをたたみ終わる頃に雨が降ってきた。30分くらい歩いたところで、足に異変が・・・。濡れた靴に、濡れた靴下。どうも両足とも足の内側が変な当たり方をしているようだ。これまで何度も濡れた靴で歩いていたが、なんで今日に限ってこうなるのか。 唐松山荘の前のベンチで休む。小屋から唐松岳にピストンしている人が見える。縦走する人はいるのだろうか。今日は目標は白馬岳。天狗の頭に着いた時間で先を考えることにしていた。真っ白けなので、キレットがどうなっているのか、さっぱりわからない。通過中もどれが1峰なのか2峰なのか・・・。最後の岩峰に立ったところで、天狗の大登りと思われる風景が。あれを登りきればキレットは終わりだ。結構ドキドキしながらキレットに望んだが、なにかたいしたことないうちに終わってしまった。 天狗の頭まで400mの登り。初めは急だが後半はなだらかになった。この登りを登っている時、見る見るうちにガスが取れてきた。振り返ると、きのうまで歩いてきた針ノ木からの稜線が見渡せる。黒部の谷を挟んで立山、剣、毛勝三山・・・。ガスは取れたが、上空は湿っぽいくもり空。全くの白黒の世界で、まるで水墨画のようだった。とりあえず、今のところは降りそうになかったので、カッパをぬぐ。そして、ザックも乾かしたかったので、ザックカバーもはずしておいた。 天狗山荘は思いがけないところにあった。鑓温泉への分岐よりも唐松側にあるため、人は少ないようだった。現在12時40分。白馬まではコースタイム3時間弱。がんばって白馬岳まで行こう! しかし靴擦れのほうはどんどん悪化していた。ちょっと足が斜めになっただけで激痛が走る。とにかく靴は真上から置き、後ろ足も静かに蹴らないと痛みが走る。悪いことに雨も降り出してきた。もう少しでテン場なのでカッパを着ずにいたら、本降りになってしまい、テン場に着く頃にはビショビショになってしまった。 テントの受付に行く。ノートに名前とか書く時にきのうの欄を見たら、一人親不知に向かって行っている。その人は「親知不」と書いていたが・・・。足が痛いのですぐにサンダルに履き替えた。テントに入り、恐る恐る靴下を脱ぐと、見た目はたいしたことはなかった。明日どの程度回復しているかが心配だ。 今日の天気は思ったよりもマシだったが、予報によるとやっぱり今日は小康状態だったみたいだ。明日はまた前線が活発になり、今晩からはまた雨になるらしい。気になる台風は1日の火曜日に関東上陸か房総沖を通る確率が高いようだ。こうなったら台風と競争だ。台風が来る前に親不知に降りてやるぞと思っていた。 |
⇒ 白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳 |