またまた雨・・・・・・・・・・・・。日本海が見えて感動。とうとう栂海新道に突入だ!
8月31日(月) 天気: くもり一時雨 | ||||||
朝日小屋(6:30発)⇒朝日岳(7:25〜45)⇒長栂山(8:38〜9:05)⇒黒岩山(11:00〜11:20)⇒さわがに山(12:23〜50)⇒水場分岐(13:19〜35)⇒犬ヶ岳(14:19〜20)⇒栂海山荘(14:28着) | ||||||
昨晩も雨が降ったり止んだり。起きた時は雨で、ションベンに行くタイミングがない。いざカサをさして出ると雨はやんだ。台風は本土への直接の影響はなくなったようだ。あとは前線の動きのみだ。そろそろ動き出そうかと思ったところで本降りとなった。今日は栂海山荘まで7時間の行程。ゆっくり様子を見ていた。 大変だったのは靴ズレの処置。残りのバンドエイドは約20枚。全ての傷に貼っていたら、明日の分がなくなるので、ひどいところだけ貼っておいた。今日ずっと雨降りだったら、どんどん悪化しそうだった。 靴ヒモはかなり緩めにしておいた。そのおかげか、今のところは気になる程度で、とくに痛みはなかった。濃い霧が巻いていて、朝日岳はどこだかさっぱりわからない。少し登ると台地状、また登ると台地状・・・と繰り返すだけで、なかなか山頂に着かなかった。
朝日岳に着くと、とたんに雨となってしまった。もちろん展望はないし、誰もいない。ここがとうとう最後のメインのピーク。全山縦走としてはここで終了ということになる。2000m以上の山というのも、あと長栂山というのが残っているが、ピークらしいピークではなさそうだ。あとは全山縦走ということで、親不知に向けて歩くのみ。 栂海新道と蓮華温泉の分岐に差しかかる。ここで初めて「日本海」「ツガミ」の看板。さわがに山岳会による看板だ。少しジ〜ンときた。いったん暗い樹林帯に入り、それを抜けると池が連続する草原となった。晴れていたら気持ちの良さそうなところだ。傾いた木道があって、滑りそうで恐かった。雨は止んでいるが、ぬかるみと濡れた草で靴はビショビショ。足先の方が早くもグチュグチュしてきた。
長栂山に登ると日本海が見えた。この山行が大詰めにきていることを実感。黒部川の河口が見えている。剣から続く駒ケ岳、僧ヶ岳が平地に吸収されているところも見える。ただ、これから歩く稜線は、北にガスが上がっていて見えなかった。振り返ると、朝日岳がお椀を伏せたような形でいた。長栂山は全く期待していなかったが、とんでもなかった。思わず長居をしてしまった。 樹林帯を抜けると湿原・・・という連続で、徐々に高度を下げた。ぬかるみが多くてうっとおしい。時々雨は降ってきていたが、そこそこ視界はあった。下に黒岩平が広がっていて、その先にはこれから縦走する黒岩山から犬ヶ岳への稜線が見えている。その稜線はアップダウンを繰り返しながら、同じくらいの高さで犬ヶ岳まで続いている。
黒岩山、さわがに山と標高は高くないのに、高い木はほとんど生えていない。冬の気候が厳しいのだろう。ヤブっぽい道を覚悟していたが、ちゃんと草刈が入っていて歩きやすかった。栂海新道の看板は全部鉄でできていて、文字の部分がくりぬかれている。これだと字が消えてしまう心配はないし、分厚い鉄なので簡単には腐らないだろう。よく考えてあるなと思った。 さわがに山の山頂で休憩していたら、突然うしろから人が来てビックリした。朝日小屋で一人だったことで、ここから先親不知まで人に会うことはないと思っていたのでなおさらだ。その人は蓮華温泉から登り、きのうの晩は雪倉の避難小屋泊まり。栂海新道を歩くために来たらしい。 犬ヶ岳直下の水場で水補給。水場もちゃんと気を遣ってあり、鉄の受け皿で、注ぎ口が細くなるように工夫してあった。これまで穏やかな道が続いたおかげか、靴ズレのほうは影を潜めていた。しかし最後の犬ヶ岳の登りで一気に爆発。激痛が走ったが、栂海山荘はもう目の前だったので助かった。 小屋に入り、テントを乾かすために張ったが、室内ではなかなか乾かなかった。靴下、カッパなども干すが、明日までに乾いてくれそうもない。まさか栂海山荘で他の人と一緒になるとは思ってなかったので、うれしいような悲しいような・・・。話し相手がいてうれしい反面、最後の夜は一人で浸るのもいいかなと思っていた。最後のウイスキーを2人で分け合って飲んだ。 |
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⇒ 栂海山荘〜白鳥山〜親不知の海岸 |
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