きのうの荒天がウソのような最高の朝でした。北穂からの眺望は最高ですな!
7月29日(水) 天気: 晴れのち霧 | ||||
テン場(5:45発)⇒最低コル(6:36〜45)⇒涸沢岳(7:25〜35)⇒穂高岳山荘(7:45〜8:52)⇒奥穂高岳(9:14〜17)⇒前穂高岳(10:10〜11:15)⇒奥穂高岳(12:55〜13:05)⇒穂高岳山荘(13:40) | ||||
くらいうちに目を覚ます。きのうと打って変わって今日は天気が良さそうで、塩尻の夜景が見えていた。今日は穂高岳山荘まで行って、そこからはサブザックで前穂をピストンする予定。穂高岳山荘まで行ってしまえば、終わったようなものだ。日の出は常念の真上からだった。
穂高岳山荘に向かう前に、もう一度北穂の山頂に行くことにした。ここからの絶景は2度目だが、大キレット越しの南岳から槍へと続く稜線は見事の一言に尽きる。
涸沢槍を越えて最低コルへ。ここらか見上げる唐沢岳は絶壁となっていて迫力満点。どこをどう登るのだろうと思えてくる。上からは3人組が降りてきている。突然、ゴゴゴォー!と大規模な落石が。30秒以上は轟音が響き渡っていた。3人組とすれ違い、「浮石があるから気をつけて!」と、落石を起こした張本人に言われた。落石は鎖場のところだった。足場が根こそぎなくなっていた。鎖に頼ってなんとか登ることができたが、下りの人はちょっと大変だろうなと思った。 涸沢岳山頂からは360度の大展望。でも、早くもキレットにガスが流れ始めてきた。大気の状態はまだ安定していないようだ。笠の西にもガスが沸いてきている。山頂には10人くらいいた。 穂高岳山荘に着き、テントの受付をする。すると、学生の団体が9張り予約しているらしい。早くよい場所をキープしとかねば・・・。テントを張ってしまいたかったが、ヘリの荷揚げ中は張らないでくれとのこと。過去、荷揚げ中にテントを張っていて、中にいれたザックごと涸沢方面に飛ばされたことがあるらしい。仕方なくザックを置いてキープしておくことに。前穂に向かおうと思ったところで荷揚げ終了。すかさず張っておいた。この時、例の9張りのうちの早い組が着いて、ボクの横のスペースに来た。大阪の某高校のワンゲルらしい。 前穂に向かう。奥穂までは22分で登る。過去前穂はすべてガスだったので、奥穂は写真を撮っただけ。奥穂から前穂までも急ピッチで歩き、53分で前穂に着いた。急いだ甲斐なくガスになってしまった。それでもまだかかり始めで、何度か大迫力の奥穂を見ることができた。また涸沢も見下ろせた。ガスとはいっても真上は晴れており、ここでしばらくゆっくりしていた。 帰りは神戸からバイクで来たという人としゃべりながらチンタラと歩く。奥穂の下りで、脱臼したおばさんに追いついた。痛そうだったので、付き添って下った。最後の悪場であるハシゴや鎖のところで、診療所の人が来てくれた。引き継いだ後、先に小屋へと下った。 小屋に着き、涸沢を見下ろすテラスにいると、あのおねえさんがいた。奈良の学園前の人だった。毎年1回は山に来ているようで、毎回穂高に通っているみたい。剣にも行ってみたいと言っていた。岩岩の山が好きなのだろう。他の山のことはチンプンカンプンだった。 テントに戻るとワンゲルがいた。となりの人はOBのようで、オープン参加していると言っていた。日没前、涸沢側にガスがあったので、ブロッケンが出るぞと言っていたら、テラスにいる人たちが一斉に手を振り出したのでおもしろかった。 |
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