長野県小谷村と新潟県糸魚川市にまたがるエリア。大きく見れば姫川を境に西側は北アルプス、東側は頚城三山のエリアに属す。しかし、メジャーではないが味のある里山が集っている。ちょうど中心が平岩になるので、「平岩ベース」という名称でエリア分けしてみた。主な山は赤禿山、一難場山&蒲原山、真那板山の3つですが、ルートは各数本は考えられる。

山の標高は2000mに遠く及ばず、豪快に滑降できるような急斜面もない。しかし、大量の降雪がヤブを埋め、気持ちの良い林の中をスキーで登ったり滑ったりするという、ツアー系の山スキーを楽しむことができる。滑り派には物足りないかもしれないが、味わいのあるツアーを楽しむことができるエリアだ。


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 平標山周辺
 巻機山アリア
 
1、黒姫山 岡集落からマイコミ平経由 ロケーション 体力度 難易度 
青海黒姫山は全山石灰岩の山で、山腹のあちこちで露天掘りされています。山体には石灰岩特有のドリーネという窪地が多数あり、特異な地形となっています。

あまりスキーでは登られてない青海黒姫山ですが、通常は北側の青海川側から登るみたいです。今回は南側の岡集倉から山越えでマイコミ平に入り、そこから山頂を目指しました。距離が長くて大変ですが、ヒヨドリ池やマイコミ平などロケーションを楽しみながらのルートです。

標高は1200m台ですが、海に近い独立峰ということで展望は抜群!南に北アルプス、東に頸城の山々、西には栂海新道の山々、北には日本海と高度感のある展望が楽しめます。 
西の肩からの青海黒姫山 過去の日記はこちら ⇒ 2015年3月
2、もう一つの横前倉山 ロケーション 体力度 難易度 
横前倉山といえば風吹大池にある方が有名。といいますか、こちら糸魚川の横前倉山はほぼ無名。栂海新道の犬ヶ岳から東に派生する尾根上にあります。

もともとは横前倉山の先にあるヨシオ山を目指していたけど届かず…。痩せ尾根で雪庇も発達しており、お世辞にもスキー向きとは言えません。登った中で一番メインそうな山が横前倉山だったのでここに上げました。地図を見てもわかりますが、ドーン!滑れる斜面はありません。ロケーションは素晴らしいので散策系のスキー登山といったルートでしょうか。
 ブナの明るい森が続きます 過去の日記はこちら ⇒ 2013年3月
3、 赤禿山 東尾根 ロケーション 体力度 難易度  
今ではすっかり有名になった赤禿山。そのメインルートがこの東に派生する尾根です。山之坊集落から林道に沿いながら登り、大峰峠でこの尾根に乗っかります。のっぺりとした尾根でスキーに適した尾根です。北に見える明星山の展望台。

滑る方も解放感があって快適ですが、あっという間に終わってしまう印象です。北東斜面やその他に向かう際の登りルートという位置づけでもあります。
大峰峠からの尾根は明るい
4、 赤禿山 北東斜面  ロケーション 体力度 難易度
赤禿山は標高1200mにも満たず、登山道もない地味な山。しかし、冬になれば多量の積雪によってヤブが埋まり、素晴らしい里山スキーフィールドに変身します。

登山口は山之坊集落。(夏中からも入れますが)大峰峠から尾根通しで赤禿山の山頂へ。登ったルートを降りるのは芸がないので、山頂直下から北東斜面に滑り込む。最後は大峰峠に少しの登り返しがあるが、登ったルートをそのまま降りるよりは充実するでしょう。

赤禿山自体は地味だが、展望は良好。主役はなんといっても明星山。山自体も里山チックで爽快。北アルプスはあまり見えないのが玉にきず。
展望の主役は明星山です  過去の日記はこちら ⇒ 2010年2月 2009年2月 2008年3月 
 

5、赤禿山 高浪の池ルート

 ロケーション 体力度 難易度
赤禿山のノーマルルート(北東斜面)に高浪の池をプラスしたのがこのルート。赤禿山の山頂から北に向かって滑り出す。そして、858mで向きを東に変えて高浪の池に向かって滑り込みます。

山頂から高浪の池までは、手頃な斜面が続き滑りを楽しむことができます。滑りはここまでで、ここからはピクニック系のスキーとなります。高浪の池付近は牧歌的な雰囲気が漂っており、ゆっくりとお茶でもしたいところ。

高浪の池から山之坊集落へは2度の登り返しが必要になります。これを面倒と捉えるか、ピクニックと捉えるかで、このルートが素晴らしいルートと感じるか、つまらないルートと感じるかの分かれ目だと思われます。是非、天気が良くて暖かい日に行ってみよう!
高浪の池  過去の日記はこちら ⇒ 2012年2月 2011年3月
 
6、黒負山 山之坊から  ロケーション 体力度 難易度
赤禿山は人気のルートですが、その先に踏み込む人は稀。尾根通しに進んでいくと、聖山を経由して黒負山へと行き着きます。さらに足を伸ばせば五輪山、朝日岳となるわけです。

赤禿山から先の尾根はアップダウンが多く、痩せてて、雪庇が発達しています。お世辞にも山スキー向けのルートとは言えません。黒負山へのスキー登山と割り切るしかないでしょう。

尾根滑りは楽しくないですが、尾根から谷に向けてはヨダレ物の斜面が多くあります。登り返しが漏れなく付いてくるのがタマニキズです…。 
黒負山からの後立山 過去の日記はこちら ⇒ 2015年3月 
7、蒲原山 木地屋ルート ロケーション 体力度 難易度
蒲原山は地味な山ですが、多くのスキールートが集まる山。栂池天狗原からフスブリ尾根経由が最もメジャーで、最近では湯原集落から往復するルートがよく滑られています。さらに上記の一難場山経由でも達することができる。

ここでは木地屋からのルートを紹介。途中までは一難場山の木地屋ルートと同じで、杉ノ平で木地屋川を渡らずに上流へ。蓮華温泉へのツアーコースを登る方が効率は良いかもしれない。

白池の真東あたりの複雑な地形で、蒲原山の北西に派生する台地状の尾根に取り付く。けっこうな急斜面。登るにつれて背後に朝日岳から黒負山にかけての立派な山容が望めるようになります。登り切ったところが1629mピークで、蒲原山の山頂までは一息。山頂は栂の林で展望がないので、360度の大展望が得られる1629mを目的地にしてもいいでしょう。
箙岳と横前倉山 過去の記録はこちら ⇒ 2006年3月 

8、一難場山 木地屋ルート 

 ロケーション 体力度 難易度
一難場山は蒲原山の北に派生する尾根の目立たないピーク。マイナーな一難場山のメジャーなルートが木地屋からのアプローチ。杉ノ平から一難場山の北西斜面に取り付きます。

蒲原山から続く尾根に乗れば、素晴らしいロケーションに驚くことでしょう。尾根自体も広くて果樹園のようで、360度の素晴らしい展望だ。とくに、大所川越しの朝日岳以北の山々が迫力です。

一難場山は尾根上の少し小高くなった場所・・・程度。どうせなら、もう少し足を延ばして蒲原山まで行っておきましょう。一難場山とは一味違った景色になります。滑りは往路を戻るもよし、蒲原山の北西斜面を滑るもよし。
一難場山の無木立斜面と北アルプス北部 過去の日記はこちら ⇒ 2011年2月 
 

9、辰尾山 

ロケーション 体力度 難易度 
辰尾山は大峰峠を挟んで赤禿山の東側にあります。南側は自然林ですが、北側は一面杉の植林でわざわざ行く意欲は湧いてきません。

大峰峠からのアプローチではつまらないので、南面の国尻という集落を起点に登ってきました。南面は広葉樹の疎林の中、まずまずの斜面となっています。ただ、南面で標高が低いので賞味期限は
短いでしょうね。

北面は全面杉と思いきや、送電線の切り開きがまるでゲレンデのようになっていて、意外にも快適な滑りとなりました。北側なのでパウダー保持率は高そうです。
辰尾山からの白馬方面 過去の日記はこちら⇒ 2015年3月 
 

10、善光寺山と北西斜面

 
シーサイドバレースキー場は善光寺山の東面にあります。リフトの終点から善光寺山はすぐ近くですが、最後のひと登りが険しくて苦労するかも…。ちなみに西面が崖となっています。山頂からの展望は素晴らしいですが、すでにスキー場が展望良いので感動は少ないかも…?

善光寺山の山頂から北西にキレイな斜面(地図上で)をみつけたので滑ってみました。広葉樹の疎林ではないけど密林でもない、まあまあの樹間の斜面となっていました。快適なのは標高400mくらいまで。それより下は杉の急斜面になります。
善光寺山からの戸倉山と雨飾山 過去の記録はこちら ⇒ 2015年3月
 
11&12、戸倉山&鎌倉山 ロケーション 体力度 難易度
アプローチは平岩ではないが、エリア的にかぶるので紹介しておきます。シーサイドバレースキー場のさらに奥、別所集落が除雪終点。この先も除雪はしてあるみたいですが、この年は豪雪だったため除雪が中途半端で入れず。

地形図と実際の林道の位置が違うのでとまどいますが、とりあえず白池に向かう。三角錐の鋭鋒である戸倉山が目の前に聳えます。角間池からまず先に鎌倉山へ。何の変哲もない山だったが、のんびりとした雰囲気。

戻って戸倉山へ。離れて見た感じではとてもスキーが使えそうにない形の戸倉山ですが、登りも下りも快適にスキーを使うことができました。鋭鋒戸倉山の山頂は高度感がたっぷり。山頂からは360度の大展望!滑りの要素は少ないものの、クロカン気分で歩くルートです。
 
鎌倉山は眺めヨシ! 過去の記録はこちら ⇒ 2012年2月 
13、真那板山 大網集落から ロケーション 体力度 難易度  
北小谷の大網集落の裏に聳える真那板山。ここもメジャーな山ではないが、チラホラと登られているようです。とくに規定のルートなるものはないと思うが、豪雪地の集落なので地元の人のジャマにならない場所に車を止めましょう。

大網集落に入ってしばらくで、塩の道の案内板の立つ広場があります。恐らく公共のスペースと思われます。大量降雪中は除雪の邪魔になりそうですが・・・。大網集落を流れる小川の右岸台地を登っていきます。中間あたりで左に振って875mの尾根に乗るつもりが乗れず、結局は最後まで沢形を詰めて稜線へ。最後はかなりの急斜面なので、雪崩には気を付けたいところ。

稜線直下からブナ林になり、稜線に出ると台地状の広い尾根が広がっています。東には雨飾山、西には北アルプスの眺めが雄大です。真那板山の魅力は牧歌的な頂上台地にあると思われます。
真那板山からの雨飾山 過去の記録はこちら ⇒ 2011年2月 
14、跡杉山 大網集落から ロケーション 体力度 難易度
大渚山から真那板山へと続く山並みの間にある跡杉山。その北斜面が楽しそうに見えたので、大網集落から林道を辿ってピストン。

低い山だけど山頂のロケーションは素晴らしいです。展望の主役は雨飾山かな。跡杉山の直下はわりと急斜面、中腹はブナ林の緩斜面が続きます。北向きなので雪質は安定して良いと思われます。

問題はアプローチの林道。行きはラッセルほとんどナシで1時間半。ラッセルあるとさらにかかりますね。下りも林道に斜度がないので、それなりにかかると思われます。他人のトレースも期待薄ですし・・・
跡杉山直下を登る 過去の記録はこちら ⇒ 2016年2月
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