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年々アルペンルートの開通が早まり、4月中旬には扇沢まで入れるようになった。その年にもよるが、元来このエリアはGWが解禁であるべき。雪渓を滑るルートが中心なので、毎年のように雪崩など事故が起きている。雪の状態を把握したうえで入りたいところだ。山スキーシーズンが終盤に差し掛かると、毎年のようにお世話になるエリア。どのルートもガッツリ登ってガッツリ滑ることができる。
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蓮華大沢右俣 |
ロケーション  体力度  難易度   |
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扇沢をベースとするエリアで、この蓮華大沢右俣が一番のお気に入りルート。針ノ木雪渓は中間から下はデブリで苦しむが、蓮華大沢はわりときれいな雪面の場合が多い(年によるが)。なんといっても、滑り出しから吸い込まれるような斜面がやみつきになる。
扇沢のターミナルをスタートし、しばらくは夏道で、途中から大沢小屋への作業道に入る。大沢小屋からは針ノ木雪渓を詰め、針ノ木峠へ。ここで板を背負って蓮華岳まで。大沢を直登することもできるが、雪崩&落石には要注意!ボクは時間がかかっても、針ノ木峠からの稜線歩きが魅力なので、いつも直登はしない。
滑り出しこそ広くて緩めだが、徐々に傾斜が増し、吸い込まれるように谷へと入る。二俣あたりが最大斜度。ノドに突入すると落石混じりとなるが、スリルのある滑りが続く。左俣を合わせると広くなり、あとは大沢小屋まで流す。 |
蓮華大沢の滑り出し |
過去の日記はこちら ⇒ 2008年6月 2007年5月 2004年5月 |
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針ノ木岳 マヤクボ沢 |
ロケーション 体力度  難易度  |
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扇沢をベースとするエリアで山スキーヤーに一番人気なのが、針ノ木岳からマヤクボ沢を滑るルート。確かにマヤクボ沢は斜面がきれいで、ロケーションも良い。ただ、本流に合流してからはデブリ地獄となり、消化試合的な滑りになってしまうのが残念。なので、ここ数年はマヤクボ沢から遠ざかり、蓮華大沢右俣がホームグランドになってしまっている。
大沢小屋から針ノ木雪渓を登り、マヤクボ沢出合で針ノ木岳へと直登するルートが主流。針ノ木峠経由、またはスバり岳とのコル経由でも登れるが、あまりスッキリしない。急斜面でもマヤクボカールを登った方が楽だ。アイゼン&ピッケル必携!
山頂直下のルンゼを滑ることもできるが、けっこう急で狭い。通常は一段下った肩からスタート。こちらは広いので斜度はあっても恐怖感は少ない。いったんカール底で平になり、そこから本流と合流するまではまた急斜面。マヤクボ沢は2部構成になっている。 |
蓮華岳から見るマヤクボカール |
過去の日記はこちら ⇒ 2003年5月 2001年5月 |
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種池から扇沢ルート |
ロケーション 体力度 難易度  |
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扇沢は下半分は深い谷で、狭くて暗い。ただ、種池から三俣まではカンバの明るい斜面。あまりメジャーなルートとはいえないが、扇沢ベースのバリエーション的なルートとしては使える。
扇沢に架かる橋の少し上、右岸にある作業道から入る。雪がつながっているのを確認し、適当なところで扇沢に降りる。1729mのどん突きの三俣を左に進む。この先大丈夫かと思うほどの狭い谷。谷が右に曲がるあたりで、左岸の広い尾根に乗り上げた。多分こちらの方が快適。あとは明るい斜面をひたすら登れば、種池山荘の西側の稜線に飛び出す。
1729mから右の斜面を登るのが、爺ヶ岳登山のメインルートだが、ここは滑る斜面を確認する上でも、左俣にルートを取った方が良いと思う。種池からの斜面はかなり良いが、南面だけに雪の腐りが激しい。雪崩に注意のルートだ。 |
種池山荘への斜面は快適! |
過去の日記はこちら ⇒ 2006年5月 |
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爺ヶ岳から矢沢 |
ロケーション 体力度  難易度   |
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扇沢から登って、爺ヶ岳スキー場近くに降りるロングルート。ボクが行った時は、矢沢は荒れていて、とても快適とは言えなかった。最後はヤブ漕ぎもどきの歩きになったりと、スッキリしたルートではない。
1729mの三俣までは扇沢ルートと同じ。そこから右の斜面を登る。ここは雪崩るるので、登るなら早い時間に取り付く。あえぎながら標高差600mを登ると、爺ヶ岳の南尾根に出る。あとは南尾根をたどって爺ヶ岳南峰へ。爺ヶ岳頂上付近の斜面は、下界から見るほどスッキリしていない。
南峰からでも中央峰からでも白沢天狗尾根には上がれる。どちらにしても、たいして滑れず、すぐにトラバース開始となる。白沢天狗尾根の2205mあたりから矢沢にエントリー。斜面的には悪くないが、ボクが滑った時は荒れていて、雪質もグサグサだった。堰堤を越え、左岸の林道に上がる。雪融けが早いので歩きとなる。 |
白沢天狗尾根からの滑りだし |
過去の日記はこちら ⇒ 2008年4月 |
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針ノ木峠から針ノ木谷 |
ロケーション 体力度  難易度  |
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針ノ木峠から針ノ木谷を滑るルート。風上に当たるためか雪は少ないが雪面はキレイ。滑り出しはそこそこ急で、中間は快適な斜度、2200mから下は緩斜面が長く続くようになる。
針ノ木谷は針ノ木峠から滑ったぶんだけ登り返してこなきゃいけないのが難点。ボクは雪が切れる2000mまで滑った。ちょうど地形図に水線が現れるところ。ここまで滑って標高差が540m。頑張って登って1時間10分でした。
最初の急斜面とその後続く快適な斜面を滑ったところで切り上げるのが妥当かな。そうすれば登り返しは300m、時間にすれば1時間弱で済むはず。何度も滑りたいルートではないが、一度は行っておいて損はないと思う。 |
針ノ木谷下部 快適な緩斜面が続く |
過去の日記はこちら ⇒ 2012年5月 |
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