糸魚川に出て、早川沿いの道を笹倉温泉へと入っていく。右にアルペン的な阿弥陀&烏帽子、左に鉾ヶ岳の絶景を見ながら進んでいく。いつもの年なら、山に入るにつれてみるみる増える積雪だが、今年はガッカリしてしまうほどの雪の少なさ。笹倉温泉の除雪終点には例年数メートルの壁ができているのに、今年はそんなものはなく、まだ先に進めるではないか。しばらく進み、すでに駐車してあった車の横を少し土木工事して、あと2台止めれるスペースを作って駐車。
笹倉温泉あたりの田んぼ
 |
|
|
林道を歩き始める
 |
|
|
少し歩くと阿弥陀山や烏帽子岳が
 |
|
A野隊長のもと、7名編成でスタート。林道には雪はあるが、田んぼは雪がなくなって水が浮いている。このまま田植えができそうだ。きのうの新雪がまぶしい!最初の堰堤のある谷から取付けば最短で登れるが、昨日のと思われるトレースが先に伸びていた。先の浅い谷から取付く。こっちのほうが遠回りになるが、開けているので登りはこっちのほうが楽しい。722mに立ち寄り、そこから尾根をたどる。焼山、昼闇山、烏帽子&阿弥陀がきれいだ!アケビ平の杉の植林が興ざめ・・・。
開けてくると焼山が見えてくる
 |
|
|
722mピークの下り
 |
|
|
832mピークへと尾根を進む
 |
|
雪のほうは例年よりは少ないながらも、さすがに豪雪地帯。1000mに満たないこのあたりでもまあまあの量。ヤブは思ったよりも少なかった。登ったり滑ったりするのに、それほどの支障はない(注:今年にしては)。832m近くで休憩。放山山頂は風があるのか、雪煙が舞っていた。
このエリア、何度来ても感じるのが“日本離れした風景”。膨大な雪の量と、特徴のある山に囲まれた早川流域は、まさに山スキー天国。火打山や焼山はもちろんのこと、高松山、昼闇山、鉢山、烏帽子岳、阿弥陀山にはいくつもの魅力的なラインが見えてくる。3月には2つくらいやりたいところだな。谷はちゃんと埋まってるのか・・・とか、心配はあるけど。
832mから見たときは雪煙の上がっていた山頂だが、今はもうほぼ無風状態。360度素晴らしい景色に囲まれ、しかもぽかぽか陽気でシアワセだぁ〜。シャルマンの方からボードやスキーを手に抱えた、ツアー風の団体が通り過ぎていった。なかなかやるなあ・・・(?)。というか、そこまでやるか!ガイドも大変だ。ツボ足で登らなければいけないから。
山頂は風もなく穏やか
 |
|
今日は会山行。プチ訓練ぽいこともやらねば・・・ということで、隊長のA野氏企画。風下斜面を滑る際、雪庇があって確認できないことが多い。そこで、ロープで確保してドロップポイントを偵察に行く方法を練習した。要するに、スタンディングアックスビレイで確保するというもの。
1人が雪庇から落ちて、1人が止める・・・を、テンションがかかった時の衝撃などを体感しながら全員が交替で行う。実際はスキーにロープを持っていくことは少ないが、雪庇確認の他にも、急斜面の滑り出しで弱層テストを行う際にも有効だろう。 |
頂稜の右端(南西端)に戻り、滑る準備をする。空沢山との間の斜面にシュプールがあった。どう登ってどう滑ったのだろう・・・?空沢山も行ってみたいな。地形図を見ると、北東面と北西面にきれいな斜面があるのだ。832mまでは往路を滑る予定だが、滑り出しからいきなり密ヤブだ。去年はこんなのなかったぞ!まあ、それほど今年は雪が少ないってこと。でも、密ヤブは一瞬だけで、すぐに疎林になった。ボチボチのパウダー!
雪はやや重め
 |
|
|
ところどころパウダーが残る
 |
|
|
832mから下は杉林
 |
|
基本的には尾根をたどるが、時々尾根の北面を滑る機会がある。尾根直下はパウダーで、すぐに重くなってくる。重くなったとたんにぶっ飛んでしまう。一度、“前転宙返り体育座り着地”に成功!もう一度やれ、といってもできない完成度だった。雪は朝に比べて重くはなったが、木をよけながら滑っていくのは楽しい。ただ、山頂で通り過ぎていった手荷物持参のツアー風団体に斜面を荒らされてしまっていたのが残念だった。まあいいけど。
GPSではないのでテキトーです
 |
832mで登りルートから離れる。832mから北西に面する斜面を滑ろうというもくろみ。832mからは過去2度滑っているが、722m南の斜面は日当たりが良く、すぐに雪が腐ってしまう。対して、832m北西面は時々樹間が広くなった杉林(興ざめだが・・・)になっていて、雪は腐りにくい。