この週末の天気、日曜日は文句なしの晴れだが、土曜日はビミョウ。新潟の中越地方は回復が遅そうで、午後になってやっと晴れマークの予報。ならば、ゆっくり出て行くべや。5時過ぎてから自宅を出発。津南で雪が降り出してきた。湯沢も雪・・・。ま、予報どおりといえば予報どおり。あとはいつ回復するかだな。土樽駅を過ぎて、上越線がトンネルに入るところが除雪終了点。9時前、ここに車を置いて歩き始める。トレースは全部ツボ足(スノーシューか?)。スキーはなし。蓬峠・・・もしやマイナー?新雪が数センチあるが、なにしろ気温が高いので、すでにベタ雪気味。ツボ足トレースの上は歩きにくいので、新たにラッセルしてトレースを付けた。ラッセルとはいっても、くるぶし程度なので苦労はなし。
小一時間歩いて休憩していたら、単独山スキーヤーが通り過ぎる。降っていた小雪はいつの間にかやみ、湯沢の町の方の空は晴れ間も見えてきた。この調子で頑張っておくれ!ツボ足隊は2チーム(3人+6人 推定)。檜又谷で右岸に渡り、武能岳から西に派生する尾根に取り付いていった。ここからは、さっきの単独スキーヤーのトレース1本のみ。それにしても長い・・・。2時間そこそこで夏道の尾根の取付きあたりまで行けるかと考えていたが、いやはや・・・。結局3時間アプローチに費やしてしまった。
足拍子あたり このまま回復するかと思ったが・・・
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取り付いた尾根は疎林のブナ林
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夏道の尾根取付きあたりで一服。いったん抜き返した単独スキーヤーが、ここでまた先に出た。ここで思案。予定では夏道の尾根に取付いて稜線に出て、1568mまで稜線を歩き、そこから北西に向かう尾根を滑る予定だった。しかし・・・天気が思うように回復しないし、時間に余裕があるとはいえない。そんなわけで、滑る予定にしていた尾根を登って、いい加減なところで滑って降りよう。天気が良くなれば、稜線まで出るとしよう。単独スキーヤーは夏道の尾根に取付いた。
蓬峠付近の稜線がうっすら見える
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最高のブナ林です!
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いったん手前の沢に入って、適当なところで尾根に乗り上げる。尾根に上がるとそこはブナがポツリポツリと生える、こんもりとした広い尾根。これは極上のブナ疎林斜面だ。斜度も絶妙!雪もまだパウダーを保持している。ここまでいいとこなしのツアーだったが、俄然やる気が沸いてきた。あとは天気・・・。しかし、回復傾向かと思っていたのに、どんどんと悪くなってくる。見えていた蓬峠の稜線も霞んでしまい、時々日が当たっていた対岸の足拍子の尾根もガスの中へ。あ〜あ・・・。1300mくらいで風が強くなってきて、1400mあたりで雪がカチカチになってきた。これまでか・・・。無理して上を目指しても意味がない。今日はここまで。
T世さん 重いけど深いです!
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わたくし もうすぐ谷底
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さあて、お楽しみの滑りだ。登っている時の感触ではまあまあだったが、雪はどうかなあ・・・?おおっ、まずまず!ちょっと重くて、つっかかる感じではあるけど、これなら十分パウダーと言えるでしょう。重くて深い。でも、斜度があるからスピードに乗って滑れる。ブナの生える間隔も申し分なし。最後は勢いで尾根をはずして谷に落ち込む急斜面へ。ここも楽しかったぁ〜。今シーズンを振り返ってみても、一番の滑りだったかもしれないなあ・・・。良くない天気と長いアプローチで沈滞気味の気分だったが、一転満足感で一杯になった。
蓬沢の本流に降りたら、とたんにベタ雪に。ちゃんと滑ってくれたら、土樽まであっという間だろうけど、斜度がないだけに心配。幸いなことに、単独スキーヤーがすでに滑っており、登ってきたトレースと合わせて、思いながらもスキーは走る。ところどころ登りもあったけど、順調に車まで戻ることができた。
今回の目的の一つに、“国境稜線の湯檜曽川側を覗いてみたい”というのがあったが、それは叶わなくて残念・・・。でも、この斜面に巡り合えたのはラッキーだったかな。でも、もう一回来ようとは思わないなあ・・・。アプローチが長すぎで。来るとしたら蓬峠越えツアーしかないでしょうな。 |
GPSではないのでテキトーです
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温泉は夏の沢登りのあとによく利用した岩の湯。熱いイメージしかなかったけど、冬は適温に感じられた。ちょっと狭苦しいけど、400円なら妥当でしょう。このあと夕食にありつくために17号を北上。結局は六日町のすき屋。この時間になってやっと晴れてきて、六日町からは純白の越後三山が。2、3本気になるルートを発見!今夜は湯沢で車中泊。明日は日白山だ。明日は晴れ予報!これではずしたらショックでかい・・・。
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