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雑魚川外ノ沢 沢登り


初めての志賀高原の沢 虫の多さばかりが思い出される・・・

 エリア  志賀高原 雑魚川  
 山行日  2009年6月27日(土)〜28日(日)
 ジャンル  沢登り
 メンバー  N川、N畑、F上
 温泉  高天原ホテル(400円)

沢はじめは、まずは手頃な雑魚川外ノ沢から。そんなにそそる沢ではなかったが、なんとなく気になっていた。予想通り渓相は平凡で暗め。ゴーロが大半だけど、時々出てくるアトラクションがまずまずの出来。沢の内容はどうであれ、やっぱり泊まりの沢は楽しい。メンバー的にもフレッシュで。

■6月28日(土)  雑魚川林道⇒外ノ沢⇒二俣⇒テン場  晴れ時々くもり

天気は梅雨の晴れ間なのか、文句ナッシングの晴れ。気温も高く、まさに沢日和。入山口と下山口が離れているので、エコではないが4名車2台で。下山口である一ノ瀬の岩菅山登山口に1台残置。そして、雑魚川林道へ。

林道下降点(8:20)⇒外ノ沢入渓点(9:15〜40)⇒取水口(10:10)⇒10m大滝(11:10〜40)⇒曲沢出合(12:30)⇒二俣(14:30)⇒テン場(15:40)

雑魚川の核心その1は雑魚川への下降点。ガイドに書いてあることと、地形図の山道の位置が尾根一つ違う。まずは地形図の下降点に行ってみるが、道がある気配なし・・・。で、ガイドに従ってみると、立派な道が下に続いていた。20センチ以下の岩魚はリリースせよ!の看板があるところだ。なるほど車が数台止まっていた。

雑魚川への下降点にある看板
雑魚川本流を渡る
巡視路は感じの良い道

東電巡視路は整備の行き届いた快適な道。下手な登山道よりも数段歩きやすい。巡視路を1時間近く歩いて入渓点になるのだが、ちょうど良いウォーミングアップであった。外ノ沢の渓相は・・・やっぱり暗い。岩が苔っぽくて、樹林が流れの際まで迫っている。こんな感じの沢は、紅葉の時に来るときれいそうだ。

3m2条樋状ナメ滝  肩書きの多い滝だ
6mナメ滝か・・・?

今回は今年の新兵器である、ファイントラックのタイツを履いてきた。くそ暑いかと思っていたけど、意外と暑くは感じない。脚は常に水に浸かっているらか・・・。ファイントラックの高級品を身に付けている反面、靴下は綿半で買った4足500円くらいの5本指靴下。しかも両親指が穴あきの。さすがにファイントラックの部分は冷たさを感じない。一度はいたらナシではいられなくなってしまいそうだ。

紅葉の時期はいいかも
10m大滝

出ました!10mの大滝。水量が多くて迫力あります。簡単に巻けるようだが、せっかくなので登ることにする。手も足もガバガバなのだが、垂直に近く、濡れてて、やや外傾してる。しかも、ところどころ岩が動く。初沢なのでそれなりに緊張した。10年ぶり(?)2度目の沢登りとなるふっちー。いきなり泊まりの沢に誘ってしまったが、思った通りすべて無難にこなしていた。

7m滝  左から簡単に巻ける
小滝でも釜は発達している

7m滝は左から踏み跡を辿って巻き、2段5m滝は左から巻く。こちらはほんの一瞬だが、いやらしい泥壁があるが、高さがないので怖くはない。先行していた釣り師2名を追い越す。思いっきり嫌な顔をされた。気持はわかるけど、釣り師と沢師の共存は難しい。

打ち合わせ中
5m2段滝  これは右から巻く

それにしても、ここの苔はよく滑る。気を遣うのでスピードも上がらないし、疲れも3割増だ。ガイドによると、入渓点から二俣までコースタイム2時間半となっているが、この調子で行くと倍以上は食いそうだ。まあ、そんなに早く着いてしまっても仕方ないので、マイペースでボチボチ行きましょう!

20m3段ネジレ滝  雑魚川のクライマックス!
平ナメもあり

二俣あたりからテン場を意識しながら登る。この沢は樹林が流れの際まで生えているし、河原が全くと言っていいほどない。今日ここまでもテン場にできそうな場所は全くなし。この先に快適なテン場が用意されているのか不安になってしまう。まあ期待はできないな・・・。

釜に入って水流の間を登った
同左
同じく
これまた同じく

案の定、快適なテン場はなく、ぎりぎりテント1張りと焚火スペースを確保した。狭くてむさ苦しいけど、この沢に多くは望めないでしょう。それでもいったん落ち着いてしまえば、いつの間にやらむさ苦し感はなくなっていた。住めば都。そういえば、昨年この沢を計画した時に、10人近く集まってしまい、テン場が不安なので場所を変えた経緯がある。大人数で来なくてよかったと、改めておもったのであります。

しばらく雨は降らなかったはずなのに、マキは湿り気味。この狭いスペースには、逆に好都合であった。いつものように、どこからともなくツマミが出てきて、本番の夕食前におなか一杯に。それを見越してか、夕食は温かいそうめん。そうめんなら多少おなか膨れてても、ツルツルっと入ってくれる。ごちそうさまでした!寝不足と酔っ払いのため、9時にはダウン。


■6月28日(日)  テン場⇒稜線登山道⇒岩菅山⇒一ノ瀬登山口   くもり時々晴れ

5時頃に目が覚める。夕べは寒くもなく、暑くもなく・・・。さぞかし下界は暑かったことでしょう。天気は今のところ明るい曇り空。このまま経過してくれればいいが・・・。まずは焚火に着火。なぜか火があると落ち付く。朝食のお茶漬けを流し込み、重い腰を上げて準備に取り掛かる。

テン場発(7:35)⇒大ナメ滝(9:10〜25)⇒稜線登山道(11:15〜12:00)⇒裏岩菅山(12:50)⇒岩菅山(13:35〜14:10)⇒登山口(16:10)

平凡なゴーロを歩いていると、両岸が狭まり、水流が消える。渓相も荒れ気味。傾斜も強くなってきて足がだるい。朝からテンション上がる気配なし。このまま本当に水が消えて、稜線までこんな調子なのか・・・?と思ったら、水流が復活し、やがて最後の観光地である3段40m大ナメ滝のお出まし。浅い凸凹を拾いながらジリジリと登る。登りきって振り返ると、一気に高度が上がり、鳥甲山も見えるようになった。

40mスラブ滝の手前の階段状
40m3段ナメ滝  緩く見えるが実際はもっと急

大ナメ滝の先が奥の二俣。右にも左にも少しだけ雪が残っていた。今年は少ないんだろうなあ・・・。だんだんと沢が細くなり、次第に左右からネマガリタケが迫ってくる。とにもかくにも虫が多い。登りで息が荒くなると虫を吸い込んでしまうので、呼吸をするのも気を遣う。まぶたやら、耳たぶやら、手の指やら、あちこち噛まれてしまった。で、いよいよネマガリタケの中へ突入。30分くらい漕いで稜線へ。疲れた・・・。

ここに登り詰めた
裏岩菅山付近より岩菅山

登山道で大休止。残っていたビールを頂き、縦走モードに変身。ザックが重くなった・・・。下山とは言え、岩菅山まではアップダウン連続の縦走。緩い登りはいいけど、急坂になると太ももに泣きが入る。昔はそんなことなかったのに、年を食ったもんだ・・・。

         
ツマトリソウ   ゴゼンタチバナ   なんだろう・・・?
         
ムシトリスミレ   ツガザクラ   ハクサンチドリ

岩菅山までの間は歩く人が少ないのか、登山道の真中にも花が咲いていて、踏まずに歩くのに苦労するくらいのところも。ミツバオウレン、イワカガミが多かった。稜線の雰囲気も眺めもよく、なかなか良い稜線歩きだった。・・・が、疲れた。岩菅山に到着。無人。お昼前までなら賑わっていたんだろうけど、もう13時半を回っているので、みんな降りてしまったのだろう。岩菅山からは2時間で下山。

途中に地塘あり
岩菅山から降りる

下山して、車の回収に約1時間、高天原の温泉(ホテルなのに400円と格安)で約1時間、中野に降りて飯を食って1時間弱。ウチに帰ったら10時になっていた。雑魚川・・・あまり行くところのないこの時期としては、まずまずだったとしよう。テン場がないのと、虫の多さ(時期もあるだろうが)が特に印象に残ったなあ・・・。



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