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権現岳&鉾ヶ岳 ハイキング![]() うっすら雪をかぶった火打山と焼山
笹倉温泉には年に1〜2回は山スキーで訪れます。このエリアには形に特徴のある山が目白押しなんですが、その中の一つに鉾ヶ岳があります。形的には他の山に比べると平凡かもしれませんが、離れた位置に聳えているという点で目立ちます。・・・というか、勝手に目に入ってくる山です。何度か計画しては流れてしまいましたが、昨日の鳥甲山の続きで本日実現の運びとなりました。
夕べは松代の道の駅に泊まりました。十日町から上越市の間は初めての道だったので、明るいうちに通ってみたかったのですが、昨日は日没後、今朝は未明で上越で夜が明けました。ということで何も見えず・・・。昨日の鳥甲山に引き続きまして、今日の権現岳&鉾ヶ岳も登山口と下山口が違うので自転車を仕込むことになります。まずは下山予定の溝尾置登山口に自転車を置き、そのあと柵口へ。
柵口集落は昭和61年に13名が亡くなるという雪崩災害があった地区。この柵口には圧倒的に迫る権現岳があります。この権現岳から雪崩が来たようです。その後建造された雪崩誘導堤が権現岳と集落の間にあって印象的です。間違えて登山口を通り過ぎ、権現岳の大スラブの基部まで来てしまいました。怪我の功名だったのですが、すごい景色を見ることができました。真下から見る権現岳の大スラブは一見の価値あり!です。
廃墟になった山小屋風の三角屋根の建物のところを右に進むと登山口。駐車のスペースが造成されていたけど、止めることができるのはせいぜい5台くらいか。ただ、その下の車道は狭くはないので、駐車可能なスペースは点在しています。今のところ先客ナシ。この手の低い山を登るには旬な頃だと思うのだが、まだ時間的に早いのかなあ・・・?登り口は草ボーボーで、これから登るぞ!という意欲をそがれてしまう。登山口の標高は300m台。そんなこともあって、まだ秋になり切っていないんでしょうね。紅葉もまだでした。
最初は緩めだった道がすぐに急になる。対岸の白滝がキレイ。ひたすら斜面を登っていたら尾根に出た。このへんから紅葉し出すものの、出来はイマイチってとこ。最初のうちはとくに展望はないけど、柵口集落を見おろす高度感がスゴイ。
半分くらい登ったあたりからアトラクションが次々とお出まし。わらじぬぎ場の岩場から始まり、胎内洞、天狗屋敷、はさみ岩、白山権現・・・と続く。また、権現岳山頂から少し下に肩の部分があり、そこではスラブの縁を歩く場面もあった。このスラブは下から見る大スラブとは別のスラブなんですが、それでもオオーッ!と思える迫力だった。
数あるアトラクションの中でも群を抜いていたのが胎内洞。岩の積み重なったところがトンネルになっていて、それをくぐって通過するようになっている。最初はただの穴かと思いきや、入ったら右に曲がって、左上に登り、さらに登ると出口が見える。入口に「ロープにそって通り抜けて下さい」の看板があった。ロープの通りに進むと出口に出ることができるのでした。
権現岳の山頂には字が薄くなって読めなくなった山頂の標識と、地上10センチくらいの低さにある金属製の展望盤があった。権現岳は柵口から見ると、どうみても端正な独立峰に見える。ところが実際は鉾ヶ岳〜トッケ峰と続く尾根の単なる末端という感じなのですう。鉾ヶ岳から権現岳を見ると、なんのこっちゃって感じです。今まで権現岳を地図と照合したことなかったけど、トッケ峰を権現岳だと勘違いしていたと思う。柵口から見たら、とっても立派な山容なんですけどね・・・。
山頂にいたら立派なヒゲのおじさんが登ってきた。上越市からのようで、権現岳・鉾ヶ岳とも初めてのようだった。島道鉱泉に抜けるとのこと。権現岳に登ると展望は新たに妙高・火打山・焼山のラインナップが加わる。逆光でシラ〜ッとなってるのが残念。仕方ないですね、北から見るんですから・・・。
権現岳からは鉾ヶ岳へと続く尾根がよく見渡せる。気分の良い稜線歩きになるのかな・・・。まずはトッケ峰に向かって歩き出す。道はしっかりしてるけど、少々ヤブっぽい。灌木が雪に押されて斜めに生えているもんだから、斜めになって歩かなければならない。展望はほとんどなくて楽しくない。途中にサワラ山というのがあり、左から道が合わさるように地図ではなっているが、わからなかった。
トッケ峰に着くけど展望ないので素通り。トッケ峰で直角に右折する。右折したトタンに道が広くなって灌木もまっすぐになり、とても歩きやすい道になった。でも展望はない。トッケ峰から鉾ヶ岳の間は全く展望ナシでした。一度だけ灌木の途切れたところから権現岳が見えただけかな・・・。
最後の急坂を登り切ると、避難小屋が見えてきた。ここが鉾ヶ岳。避難小屋はボチボチ手入れされている様子。山頂はそこそこ広くてゆっくりできそうだが、残念ながら展望はイマイチ・・・。この山塊の最高峰なのに。小休止程度で鉾ヶ岳山頂を立ち去る。金冠からの展望が良いらしいので、そこでゆっくりしよう。
トコトコと下っていくと大沢岳。その先にフックのような金冠がある。金冠はどこからでも目立っていた。それだけに、金冠からの展望はバッチリ!ただ、見たい山が全て逆光になってクッキリと見えない。天気も傾向としては下り坂なので、空気の中の水分も増えてきているのかもしれない。
金冠からは急激に下る。最初の岩場はなかなかスリリング。その後は岩場ではなくなるが、スゴイ急坂の連続。ほぼロープが完備されているので大丈夫だが、全面的にロープに頼らないと下れない。まさかとは思うけど、ロープの結び目等をチェックしながら遣った方が安心かもね。
急坂が一段落したところで、チャリでの車回収のために1人ダッシュする。はじめは早歩きし易い道だったけど、そのうち道が山腹につくようになってからは歩きにくくなる。中盤はスピードに乗れる道だったけど、島道鉱泉への分岐を境に道が悪くなった。踏み跡は薄くなるし、沢を渡る部分では崩れてるし、午後だというのに露で靴がビショ濡れになるし・・・。最後は林道に出て、しばらく歩くと溝尾の登山口の駐車スペースに出た。関東ナンバーの車が1台。下りは誰にも会ってないから、縦走でしょうな。
溝尾登山口から柵口登山口までは約8キロ。最初の4キロは県道までの下り坂。ブレーキを握る手が疲れるくらいの急下り。県道は約2キロのダラダラ登り。残り2キロは急坂登り。この最後の登りは自転車で登れる限界ではないかと思われる傾斜。さすがに漕ぎ続けることはできず、途中2ヶ所は押して歩いた。柵口の登山口には車が5台ほど止まっていた。ここから権現岳を往復する人が多いんだなと思った。また、道の荒れ具合からみると、鉾ヶ岳のメインルートは島道鉱泉のルートなんでしょうね。溝尾登山口にT世さんを迎えに行ってオシマイ。
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