御嶽山 山スキー 田ノ原から中まで



アイスバーンのため途中撤退


■1999年3月1日(月) ■御岳 ■メンバー:単独
 コースタイム 田ノ原(9:40)⇒八合目(11:30頃)⇒田ノ原(13:10)

3週間ぶりの休み。今休んでおかないと、あと1ヶ月は休めないかもしれないので、半ば無理矢理とった。でないと、次に休む時はもう春山になってしまう。本当は連休にして燕にでも行ってみたかったが、今の経済状況ではちと苦しいので1日岳にしておいた。

■起床(5:50)

土日の仕事で疲れていたので、少し遅めの起床にした。リフトが動き出すのは8時半みたいだし、6時半ごろに家を出たら十分と思った。実際に家を出たのは6時40分。すでに通勤の車が出始めており、木曽路もトラックに引っ張られたりして、少しイライラしながら運転していた。

■おんたけスキー場駐車場(9:00前)

駐車場はガラガラで、まあまあのポジションはキープできた。準備をしてリフト券売り場へ。もし回数券とかあれば、降りてきたから何本か滑ってもいいかなと考えていたが、なかったのでゴンドラ片道券、1200円にしといた。客は少なく、ゴンドラは一人だけ。御岳が見えてる時は、しっかりルートを観察しておいた。ゴンドラを降りてトイレへ。トイレから出てきたところで忘れ物に気付く。朝、セブンイレブンで買ったパン、おにぎり、チョコを車に置いてきてしまったのだ。車を離れる時、忘れ物はないかな・・・と見たはずだったのに。おかげでザックの中には食糧はナシ。唯一カロリーのあるのはビール飲みだ。まあ、ここのところ膨満感があるので、ちょうどいいかもしれない。腹減っても下りはスキーなので、なんとかなるだろうと構わず出発。スキーを履いて林道を滑り田ノ原へ。ネットをまたいだ後、止まるまで滑り、止まったところで止まる。

■田ノ原(9:30頃)

ここで、スキーにシールを着けた。パーカーを脱ぎ、登りの準備をする。天気は晴れベースで、薄雲が少し広がっている。視界を妨げるような雲ではなく、目指すルートはしっかりと見えている。登りのルートもスキー滑降のコースもバッチリで、頭に叩き込んでおく。

■出発(9:40)

切り開きの中をスキーで進む。週間に付けられたと思われるトレースがしっかりと付いている。きのうの晴天で緩んだとこに付いた足跡が、今朝の冷え込みで固まってしまっている。足跡のないところも、表面は凍っていた。シール登行も傾斜の緩いうちはまだよかったが、傾斜が増してくるにつれて、登りづらくなってきた。急になってからは悪戦苦闘で、だんだんとズリ落ちたりするようになる。下が凍っているため、シールが地面をフラットにとらえるのが難しく、少しでも斜めになったりすると、途端に後ろにずり落ちてしまう。それでも、だましだまし登る。新雪だったら板が斜めになっても、それに合わせて雪面も変わるので問題ないのに、アイスバーンではそうはいかなかった。一度こけると立ち直るのに苦労してしまう。一度、20mくらい滑落。木に捕まって停止したが、左腕をすりむいてしまった。

■断念(10:40)

これ以上スキーで登るのは無理と判断。スキーを脱いで、代わりにアイゼンを着ける。アイゼンを着けたら楽勝なのだが、悲しいかな今日はザックはノースフェイスでスキーは着けられない。どうしよう・・・。手で担いで登るしかないのか・・・。かといって、チャチャバックみたいな大きいので来るのもなんだし。GWの双六に向けて、35Lくらいの小さなザックを買わないといけないなと思った。新雪のキックターンに前回は苦しみ、今回はアイスバーンで山スキーの未熟さを露呈。まあ、御岳はスキーを背負って登る山、ということだろう。コーヒーを飲んだ。

■出発(10:56)

薄雲が少し多くなってきた。ストックをザックに1本しまい、あとの1本は左手に持ち、右手にはスキーを持つ。精神的なとこで山頂を目指す気力がなくなってしまった。山頂までは行かないにしても、この状態でいったいどこまで登ったらいいのだろう。とりあえず、見えている祠までは行って、そこで考えよう。たが、足取りは重く、少し歩いては止まり、の連続。

■祠(11:20)

祠を風よけに休もうと思ったのに、その祠は格子になっていて、風が通ってくる。仕方なく腰を下ろす。腹が減ってきた。でも、食い物はひとつもない。ホッとコーヒーを飲む。寒くなってきたのでパーカーも来ておく。さて、この先どうしたものか・・・。スキーを持って登るのはもうやだ。でも、時間はまだある。ここにスキーをデポして、とりあえず登っていこう。

トボトボと登り始めるが、もう気は完全に抜けていた。少し登ると八合目の看板があった。もうここでいいや・・・とあっさり断念。ただ、穂高を見ていないのだけが心残りだ。少しだけ右の方に行ってみたが、見えそうにないのでやめ。スタスタとスキーのとこに戻った。

■スキーのとこ(11:34)

ここでスキーを履く。強風の中でシールをたたむのは苦労した。夏道の左側の小さな谷に向けて、ガイドブックどおり滑り込んでいく。下はカチカチでスケートリンクのよう。まともには滑れないが、乗鞍の新雪みたいに操縦不能ではない。とりあえず、なんとか往きたいところには行ける。谷の中では、ピンチになると横の壁に逃げることができた。やがて樹林の密度が濃くなる。あとはいつ夏道に戻るかだ。タイミングが早かったか遅かったかわからないが、樹林の密集したところに当たってしまい苦労した。夏道に出てからもまともに滑れなかった。最後の切り開き直線では、ほぼ直滑降で止まらないように滑った。

■昼寝(12:09)

直線の直滑降で止まったとこで大休止にする。持って来ていたビールを開ける。少し薄雲はあるが、日は差している。ザックを枕に寝転んだ。ゲレンデはすぐそこだが、一応オフピステなので気分は良い。

林道コースに出る。ここをこのまま滑って行っても良かったが、せっかくなのでコブを滑ろうと思い、スキーを担いで林道を歩いて登った。荷物もあり、寝起きだったこともあり、コブの滑りはイマイチだった。でも、このスキーはよく回る。思うようにターンができるので面白い。ただ、ハイスピードになった時とか、板が柔らかいためか安定性がなく、少し不安を感じる。

■駐車場着(13:10)

■敗因

一番大きかったのはザック。ノースフェイスのザックでは、シール登行ができなくなった時点で終わってしまう。45Lのチャチャバックでは大きすぎるので、双六に向けても30Lくらいのスキーを着けられるザックを購入しなければ。あと、ストックのリングを一つ無くしたこと、メシを忘れたことも、原因として上げられる。





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