1998年 夏
北アルプス全山縦走
餓鬼岳から入山し、40日間かけて北アルプスの主稜線を縦横無尽に縦走し、
最後は親不知の海岸に下山するという、壮大な縦走の記録です
獅子岳付近から五色ヶ原を見下ろす
■1998年の夏は天変地異とまではいかないまでも、普段の夏とは明らかに違っていた。まず、東北、北陸の梅雨明けが発表されなかったように、夏の間を通して天候不順が続いた。入山していた40日間のうち26日も雨に降られてしまうという、夏とは思えない天気であった。
■山の中で大雨洪水警報が3度も発令。双六と剣沢のテン場にいるときだ。テントの中で足で突っ張ってテントを支えたりして雨、風と戦っていた。剣へは早月尾根から登る予定だったが、洪水のため馬場島まで入れず、アルペンルートからに甘んじた。赤牛岳にしても、黒部湖から登るつもりが、大雨で黒部ダム〜奥黒部ヒュッテの橋が流され通行不能。これも、水晶岳のほうからに甘んじた。
■雨の影響としては間接的だが靴ズレと痔も。親不知に下山した時は、人間の足とは思えない足をしていた。まともに靴をはけるようになるのに2週間もかかった。常に濡れていて不潔だったためか痔になってしまい、休憩が休憩にならなかった(座るに座れない・・・)。
■そして、上高地の群発地震。出発が遅いか地震が早かったりしたら、もろ影響を受けていたことだろう。地震の直接の影響は受けなかったが、何度か揺れを感じたりして、不安は大きかった。
■そんな中、予定通りの栂海山荘以外、全てテント泊で乗り切ったことには我ながら関心。雨が慣れっこになってしまったのかもしれないが・・・。
北アルプス全山縦走の足跡
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