北ア全山縦走の核心の1つ、重荷を背負っての大キレット越えの日でした
7月27日(月) 天気: 晴れのち雨 | ||||||||||
殺生(5:30発)⇒槍岳山荘(6:01)⇒槍ヶ岳山頂へ(6:05〜6:42)⇒槍岳山荘(6:47発)⇒大喰岳(7:12〜25)⇒中岳(7:49〜59)⇒南岳(8:55〜9:10)⇒⇒A沢のコル(11:20〜30)⇒北穂高小屋(12:55着) | ||||||||||
意を決して穂先に向かう。行列の割には早く登れたような。山頂は黒山の人だかりで、ギューギューだった。遠くから山頂の看板だけ撮って下りにかかる。下りはそうたくさん人はいなかったが、そのわりに時間を食った。渋滞中は穂高を眺めていた。朝の穂高は光と影のバランスが絶妙で格好良かった。
大喰岳は山頂付近まで登ると船窪状で、どれが山頂なのかわからない。適当に一番高そうなピークに登ると、そのとなりに山頂の看板があった。ここから先、山中湖から来たというワイルドなおにいさんと一緒に歩く。水戸黄門の「飛びザル」になんとなく似ている。登りはボクのほうが圧倒的に遅く、あっという間に離されてしまった。 中岳に着いて後ろを振り返ると、槍の穂先はちょうど大喰岳に隠れていた。と思ったら違って、槍の穂先だけにガスがかかっていた。しばらくして見えたのでわかった。南岳に着くと、東側は完全にガスになってしまった。西はまだ晴れている。獅子鼻は大キレットの好展望台。全容が見渡せた。 キレットへの下りは足場が良くなかった。こういう下りになると飛びサル君よりもボクのほうが早かった。キレットでは横尾谷からの詰めはどこがいいか見ながら歩いていた。近々横尾谷からここに登ってみようと思っていた。長谷川ピークで休むつもりだったが、ピークは狭くて、おまけに斜めになっている。ここでザックを降ろすと、背負う時がヤバそうだったので、休むのはやめて先に進む。A沢のコルでゆっくりと休んだ。 飛騨泣きでは下りの人の渋滞に引っ掛かった。登りは楽だったが、下りだとちょっと恐いところかもしれない。滝谷を登るクライマーの声を聞きながら登っていた。きつい登りだった。わりと早めに北穂の小屋が見えたが、まだ見えて欲しくない距離だった。あと200mという地点くらいから、雨が降り出してきた。 時間はあるが天気が悪くなってきたので、今日は北穂泊まりにすることに。小屋の軒下は雨宿りの人でいっぱいだった。小屋のテラスに巧みに材木を使ってシートを張り、テラスに即席の屋根ができた。雨宿りしていた人たちは、みんな感心してみていた。 テントの受付をしてくれた人は、大阪から松本に移り住んで来たという人だった。しばらく話をしていた。そんなこんなしているうちに雨は小止みになり、テントを張りにテン場へと向かう。テントを張り終えたらまた雨。また小屋に行って飛びザル君と話そうと思っていたのに・・・。雨がやんでからまた小屋に行った。さっきの受付のおねえさんに、失敗したごはんで作ったおやきをもらった。4時半頃まで小屋で遊んでテントに戻った。 |
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