今日も1日よい天気!だいぶ荷物は軽くなったが、今日の長い行程は結構こたえた・・・
8月9日(日) 天気: 晴れ |
薬師峠(5:20発)⇒薬師岳(7:05〜20)⇒北薬師岳(7:54〜8:10)⇒スゴ乗越小屋(9:35〜58)⇒スゴ乗越(10:25〜45)⇒スゴの頭(11:21〜40)⇒越中沢岳(12:50〜13:25)⇒鳶山(14:50〜15:12)⇒五色ヶ原(15:33着) |
3時45分に起きた。普段はまだ真っ暗なのに、今朝はやけに明るい。顔を出してみると月が出ていた。ヘッドランプ無しで歩けるほどの明るさだ。空気が澄んでいるのだろう、どうりで夜寒かったはずだ。今日は目標五色ヶ原。計画ではスゴ乗越だが、中途半端なコースタイムなので、できれば一気に歩きたかった。 朝から足は快調で、薬師岳の山頂まで休まず登ることができた。タイムも1時間45分とまあまあだ。山頂は賑わっていたが、北に向かいそうな人は少なそうだ。ほとんど太郎平からのピストンと思われた。景色は最高で、山には雲1つかかっていない。今回初めて後立山が見えた。このあと後半で歩く予定の山並みも望むことができ、わくわくドキドキだ。 北には目指す五色ヶ原が広がっている。わりと近くに見えたが、手前のスゴ乗越がスコーンと落ち込んでいて、その先に越中沢岳がそびえていた。カールの底にはすずめの涙ほどの残雪があった。今年は残雪がとても少ない。北薬師までの間は小さいアップダウンが多くて疲れた。 北薬師からは緩やかな稜線をスゴ乗越に向かって下って行く。荷物はだいぶ軽くなっていて、大きな岩がゴロゴロしたところでは、ピョンピョンと飛んで下れるようになった。気分も楽だし、スピードアップにもなる。 スゴ乗越には9時35分に着いた。10時までに着けばと思っていたが、25分も貯金ができてしまった。とはいっても、ここからが苦しいところだ。スゴの頭が250m、越中沢岳が300m、鳶山が250mの登りが待っている。それに備えて小屋のベンチで腹ごしらえ。 スゴの頭の登りは最初から最後までジグザグの切ってない急登が続く。スゴ乗越を一緒に出た人が、少し下をヒタヒタと付いてきていて、それに追いつかれまいとがんばる。それが励みとなり、立ち止まること無しでスゴの頭へ。ここから見る越中沢岳は端正でカッコイイ。カッコイイのはいいが、ここから下ってもまた登ると思うと恨めしい。 越中沢岳の登りは途中にコブがあり、まずそこを目標に登る。そこそこ登ったところで後を振り返ると、まだスゴの頭の方が高くてガックリだった。途中、思いがけない下りなどあって、精神的にきつく、ヘトヘトになった。 越中沢岳に登り切ると、久々に五色ヶ原が見えた。その距離はもうゾッとするほどのものではない。しかし、あとひとつ鳶山が立ちはだかっている。越中沢乗越がどれくらい落ち込んでいるのか、ここから見えないので恐い。ただ、これまで2つの登りのような急登ではないことは確かだ。 北薬師からの下りのような感じの、ゆるい下りが越中沢乗越まで続く。赤牛岳はだいぶ後になってきた。そのかわり、針ノ木岳がみるみる近づいてきた。 鳶山で今日の登りは終わり。あとは下るのみだ。鳶山に中高年の団体さんがいた。その人たちの後ろについて歩いた。全山縦走の話しになり、会社を辞めてこの縦走をしていると言うと、「いい人生じゃない!」と感心していた。そこで、「息子さんが会社を辞めて縦走するって言ったらどうします?」と聞くと、「ダメダメ!」と言っていた。 五色ヶ原の景色は最高!広々とした五色ヶ原越しに立山、針ノ木、裏銀座と連なっている。槍の穂先だけが見えるのがまたオツだ。今日は2日分歩いたので、ご褒美に2日分の夕食を食べた。2日晴れが続いたが、この晴天はオホーツク海の高気圧によるもので、夏の高気圧のものではない。まだ梅雨は明け切ってはいないようだ。予報では明日は日中いっぱい持つが、あさって以降は崩れそうな感じだ。 |
⇒ 五色ヶ原〜雷鳥平 |