30日目 船窪⇒烏帽子岳

  不動岳はマイナーだだけど素晴らしい展望!アップダウンのきついところだった。

8月21日(金) 天気: 晴れ
船窪(5:50発)⇒船窪乗越(6:15〜25)⇒船窪岳(7:41〜8:12)⇒不動岳(10:22〜11:10)⇒南沢岳(12:24〜50)⇒烏帽子岳(13:50)⇒烏帽子小屋(14:40着)

起きたらフライシートがベチョベチョになっていたので、霧でも出ているのかと思い外に出ると、しっかり晴れていた。3ヶ月予報をやっていた。9月中旬くらいまで前線が停滞しやすく、日照時間は平年以下になるということだった。テントをたたみ、ふと南を見ると、でかいダケカンバの間に槍が見えていた。

船窪乗越へと下る途中に立山が見えた。崩壊がすさまじく、その縁を歩くことも。足型の穴があいていた。踏み抜いたのだろうが、これを踏みぬいた人はさぞかし生きた心地がしなかったのでは。途中、なにやら得体の知れないアメーバーみたいなものがいた。ただでさえヘビ、カエル、気持ちの悪いキノコ・・・等、グロテスクなものは嫌いなのに。

船窪乗越には「船窪岳50分」の看板があった。出だしからきつい登り。するとせっかく登ったのに下りになる。登ってまた下り。またきつい登りを登ったら今度は大きく下った。船窪岳の登りは、精神的に苦しい登りだった。これを50分で登る人は、かなりの強物だろう。

疲れたぁ〜・・・。船窪岳では大休止を決めていたが、山頂に着くと樹林に覆われていて展望はなし。ゆっくり座れるところもないので、少し下って開けたところで越をおろした。ここから見る限り、不動岳への登りは緩やかに見える。余計なアップダウンがないことを祈るのみだ。不動岳の手前で1人すれ違った。対抗者をいちいち日記に書くのは、人が少ないこの山域ならではだ。

不動岳は2601mの北峰と2595mの南峰の2つからなる。三角点は低い方の南峰だ。南峰の山頂は広く、良いテン場になっていた。10張りくらいは張れそうな感じだった。船窪のテン場よりも気持ちのいいところだ。コマクサがたくさん咲いていた。不動岳は有名ではないし、ただの通過点的にしか考えてなかった。ところが、この展望の良さは全く予想外だった。標高が低めで、まわりの山が堂々として見える。山頂も開放的。また来てみたい山だ。

南沢岳も同じような展望の良さそうな山だったが、ここにきてガスが上がり始めてきた。この山頂は餓鬼岳と雰囲気が似ていた。あとは大きな登りはない。大きく下り四十八池へ。庭園風のいい感じのところだ。雪が少ないのか、時機が遅いのか、涸れている池もあった。

烏帽子岳

烏帽子岳山頂の分岐にザックを置いて、山頂を往復しに行く。岩峰の山頂なのでゆっくりするところはなかったが、なかなか味のある山頂だった。南沢岳と四十八池の眺めが良かった。最後のニセ烏帽子の登りは、100mもないのだが疲れた。烏帽子小屋にはたくさんの人。さすがに裏銀の起点というだけあって賑やかだ。


⇒ 烏帽子岳〜野口五郎岳〜雲ノ平
1、白沢登山口〜餓鬼岳
2、餓鬼岳〜唐沢岳〜餓鬼岳
3、餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳
4、大天井岳〜殺生ヒュッテ
5、殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳〜北穂高岳
6、停滞
7、北穂高岳〜奥穂高岳⇔前穂高岳
8、奥穂高岳〜前穂高岳〜上高地
9、上高地〜西穂高岳〜焼岳〜上高地
10、上高地〜徳本峠⇔霞沢岳
11、徳本峠〜大滝山〜蝶ヶ岳
12、蝶ヶ岳〜常念乗越
13、常念乗越〜大天井岳〜西岳
14、西岳〜槍ヶ岳〜双六岳
15、双六〜笠ヶ岳〜双六
16、双六〜黒部平
17、黒部平〜薬師峠
18、薬師峠〜スゴ乗越〜五色ヶ原
19、五色ヶ原〜雷鳥平
20、雷鳥平〜大日岳〜称名平
21、称名平〜上市駅〜立山駅
22、立山駅〜室堂〜剣沢
23、剣沢〜剣岳〜剣沢
24、剣沢〜立山〜タンボ平
25、タンボ平〜黒部ダム〜家
26、家で待機
27、家で待機
28、家〜扇沢〜針ノ木峠
29、針ノ木峠〜蓮華岳〜船窪
30、船窪〜烏帽子岳
31、烏帽子岳〜野口五郎岳〜雲ノ平
32、雲ノ平〜高天原〜三俣
33、三俣〜水晶岳〜赤牛岳〜平
34、平〜黒部ダム〜扇沢
35、扇沢〜針ノ木峠
36、針ノ木峠〜種池〜冷池
37、冷池〜鹿島槍〜五竜岳〜白岳
38、白岳〜唐松岳〜白馬岳
39、白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳
40、朝日岳〜黒岩山〜栂海山荘
41、栂海山荘〜白鳥山〜親不知の海岸
42、親不知の海岸〜親不知駅