4日目 大天井岳⇒殺生ヒュッテ

     朝から雨で今日の槍行きは微妙だったが、なんとか持ち直してくれ殺生まで

北アルプス全山縦走 目次  概念図   4日目  ⇒ 5日目 殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳〜北穂高岳
7月26日(日) 天気: 雨のちくもり
大天井(7:55)⇒西岳ヒュッテ(10:33〜11:00)⇒水俣乗越手前(11:33〜45)⇒ヒュッテ大槍(14:01〜05)⇒殺生ヒュッテ(14:20着)  槍岳山荘へ(15:12〜16:25)

4時前に目を覚ましたが、雨が降っているのでまた寝た。6時ごろにちゃんと起きるが、依然として雨。やんだらいつでも出れるようにだけはしておく。今日、槍まで行くのはむずかしいかなあ・・・。

7時を過ぎると、少し雨が弱くなってきた。一応槍まで行く目を残して8時前に出る。霧雨の大天井ヒュッテは誰もいなくて、静寂がただよっていた。ヒュッテを出てすぐのところで雷鳥の親子に出会う。悪いことに親は後ろへ、子供は進行方向へと別れて逃げてしまった。歩くと子供はどんどん逃げていくので、親の方に戻すのに苦労した。

貧乏沢の下降点を過ぎてから大登り。登ったところが赤岩岳の一角。少し休んで15分くらい歩くと、男3人、女2人が休んでいた。少ししか歩いてなかったが、おねえちゃん目当てで便乗して休んでしまった。しばらくこの5人と一緒に歩いていた。西岳ヒュッテが見えてきた。いきなり「生ビール1000円!」の巨大な垂れ幕が目に飛び込んできた。なかなかそそる看板だったが、1000円は出せないのでここはガマン。

水俣乗越まではアップダウンが多くて、なかなか水俣乗越に着かなかった。水俣乗越からは高瀬ダムが見えた。きのうと同じバスクリンの色だった。次のピークで5人は昼メシにするという。そこまでは付き合っていられないので、ここからはまた一人歩き。岩場の急登や長〜いハシゴがあったりしてしんどい。

北鎌が見えてきた。槍・穂高の稜線には雲がまとわりついているが、常念山脈はもう見えている。2900mより上が雲になっているようだ。岩に「あと2キロ」と書いてあった。ここから先、この数字が減っていくのだが、この数字がいったいどこまでのものなのかがわからない。肩の小屋までのものだったらいいが、ヒュッテ大槍までだったらショック大だ。

ヒュッテ大槍から先は稜線から離れて、殺生に向かうことにした。週末ということもあり、肩の小屋まで登ってテン場が空いてない!てなことになったらイヤなので、安全パイで殺生で泊まることにしたのだ。

テン場はスペースはたくあんあったが、どれもイマイチ。斜めだし、石がゴロゴロしている。テントを張ったあと、得意のビーサンで肩の小屋まで行った。西側の景色を期待して行ったが、西側の方がガスが濃かった。テン場をのぞいてみたら、スペースはまだ十分残っていてガッカリ。

テントに戻り夕食。FDのドライカレーを作っている途中にひっくり返してしまい、悲しかった。天気予報によると、明日は晴れるが、それ以降は雨の日が多いと言っている。梅雨明けはいつになるかわからないとか・・・。今年の夏はどうなっているの?

1、白沢登山口〜餓鬼岳
2、餓鬼岳〜唐沢岳〜餓鬼岳
3、餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳
4、大天井岳〜殺生ヒュッテ
5、殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳〜北穂高岳
6、停滞
7、北穂高岳〜奥穂高岳⇔前穂高岳
8、奥穂高岳〜前穂高岳〜上高地
9、上高地〜西穂高岳〜焼岳〜上高地
10、上高地〜徳本峠⇔霞沢岳
11、徳本峠〜大滝山〜蝶ヶ岳
12、蝶ヶ岳〜常念乗越
13、常念乗越〜大天井岳〜西岳
14、西岳〜槍ヶ岳〜双六岳
15、双六〜笠ヶ岳〜双六
16、双六〜黒部平
17、黒部平〜薬師峠
18、薬師峠〜スゴ乗越〜五色ヶ原
19、五色ヶ原〜雷鳥平
20、雷鳥平〜大日岳〜称名平
21、称名平〜上市駅〜立山駅
22、立山駅〜室堂〜剣沢
23、剣沢〜剣岳〜剣沢
24、剣沢〜立山〜タンボ平
25、タンボ平〜黒部ダム〜家
26、家で待機
27、家で待機
28、家〜扇沢〜針ノ木峠
29、針ノ木峠〜蓮華岳〜船窪
30、船窪〜烏帽子岳
31、烏帽子岳〜野口五郎岳〜雲ノ平
32、雲ノ平〜高天原〜三俣
33、三俣〜水晶岳〜赤牛岳〜平
34、平〜黒部ダム〜扇沢
35、扇沢〜針ノ木峠
36、針ノ木峠〜種池〜冷池
37、冷池〜鹿島槍〜五竜岳〜白岳
38、白岳〜唐松岳〜白馬岳
39、白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳
40、朝日岳〜黒岩山〜栂海山荘
41、栂海山荘〜白鳥山〜親不知の海岸
42、親不知の海岸〜親不知駅
 
北アルプス全山縦走【1998年夏】