裏銀座の山並も素晴らしかった。なによりも天気がよいのが一番だ。
8月22日(土) 天気: 晴れ | ||||
烏帽子(5:25発)⇒三ツ岳(6:14〜25)⇒野口五郎岳(8:03〜43)⇒P2833m(9:52〜10:10)⇒水晶小屋(10:54〜11:05)⇒岩苔乗越(11:35〜45)⇒祖父岳(12:25〜13:00)雲ノ平(13:30着) | ||||
起きてすぐに地震があった。ラジオをつけるとやはり震源は上高地。上高地で震度4、穂高町は震度2だった。起きた時はガスっぽかったが、出る頃にはガスは上がり晴れてきた。稜線は晴れているが、谷には雲が詰まっている。その雲の上に唐沢岳、燕岳、大天井岳、槍・・・、と高い山の山頂部分だけ雲を突き抜けている。雲海部門では、今回の縦走の中でナンバー1だ。
登山道は三ツ岳の山頂を通らなかったが、山頂の看板はあった。ここらへんの道は小ピークは巻いており、とても歩きやすい。そして眺めも良く、気分が良い。きのうの苦しい樹林帯から比べると、天国と地獄だ。黒部支流の東沢からゴーッという沢音が聞こえてくる。
野口五郎小屋は顕著な二重山稜の窪地にあった。すぐ右手が山頂かと思ったら、結構離れたところにあった。小屋に居候しているおばちゃんがいて、長いこと話をしていた。数日間だけの短期で、アルバイトではないのでお金はもらわないという。そのかわり、皿洗いくらいしかしないらいい。この人からいろいろ話を聞いた。船窪のテン場には熊が出ること、水場で滑落死したこと、平の渡しは今やってないということ。今切実なのは平の渡しだ。 2833mピークまで来ると、鷲羽岳が全容を現した。やっぱりカッコイイ。でも、反対側からのほうがもっとカッコイイかな。ここからは赤牛岳よりも赤い山が2つ見える。水晶小屋の立つ赤岳、それと硫黄尾根だ。さすがの赤牛岳もこの2つには負けてしまう。 水晶小屋で標識に黄色いペンキを塗っている人がいた。その人に平の渡しについて聞くと、ちゃんとやっているとのことだった。ずっと前を歩いていた団体さんは、水晶小屋にザックを置いて、水晶岳に向かって行った。ボクは後日通るので、祖父岳に向かった。 山頂には10人くらいの団体さんがいて、小屋でもらった弁当を食べていた。ここからは本当に360度の大展望だ。グルリと一周すべて百名山という感じだ。団体さんも感激していた。そこにいた人が岩苔乗越のことを岩ノリ乗越と言っていた。 盆は明けたといっても、今日は土曜日。雲ノ平のテン場は混んでいるかもと思っていたが、行ってみるとボクが一番乗りだった。ガイドではこのテン場は100張りとなっているが、実際快適なスペースはあまりない。受付とビール調達を兼ねて、サンダルで小屋へ遊びに行く。小屋で受付したあと、ヒマなので祖母岳に行った。別名アルプス庭園というみたいだが、水晶の眺めが抜群だった。ここに黒ヘビがいた。今回の縦走で3匹目だ。全て木道で目撃している。 テントに戻るが、まだボクのテントだけだった。最終的には6張りになったが、もっと混むと思っていた。今日は高校野球の決勝だった。横浜が優勝し、松坂がノーヒットノーランのおまけ付き。そんなことなら、テン場に着いた時にラジオをつけていればよかった。明日の天気予報は「晴れ」の一言!心の中で思わず「ヨッシャ!」と叫んだ。 |
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⇒ 雲ノ平〜高天原〜三俣 |
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