朝は雨が降っていなかったが、すぐに降り出す。今日も西岳までの半日の行程に。
8月3日(月) 天気: 雨 |
常念乗越(5:50発)⇒大天井岳(8:30〜50)⇒東天井岳手前(6:51〜7:06)⇒大天井ヒュッテ(9:16〜35)⇒西岳ヒュッテ(11:25着) |
夜はパラパラ程度だったが、雨が降っている時もあったようだ。起きた今も同じような感じだ。外に出るとほんの少しだが星が出ていた。天気としてはきのうの夕方と同じくらいか・・・。ただ風は強い。テントの撤収にはまたまた石の力を借りなければいけなかった。 カッパを着ずにでるのは3日ぶり。喜んだのも束の間、すぐに雨が降り出してきた。しばらくカッパを着ずに粘っていたが、東天井岳の手前で本降りとなり、カッパを着ることになった。横通岳の途中まで登ってしまえば、一部を除いて傾斜一定の楽な道が続く。距離が稼げる道だ。 大天荘でゆっくり休むつもりが、風も雨も強かったので、場所を大天井ヒュッテに移す。かなり下るので、ヒュッテの方は風はなかった。しかし依然として雨は降っているので、小屋の軒下を借りて休憩していた。数名同じ軒下で休んでいたが、みなさん表情は冴えなかった。 ここから先は10日前に歩いた道で、最近ボケ気味になった頭でも記憶は鮮明。前回と同じく、赤沢岳の一角に登ったところで休もうとしたが、吹きさらしのため休めず。少し先の大岩の影で風をしのぐようにして休んだ。ガスの向こうにうっすらと西岳が見えた。あそこの裏まで行けば、今日の行程は終わりである。ちょっと早すぎるかな・・・。 午前中に西岳ヒュッテに着いてしまった。時間的にはまだ先に進めるが、風が強いのでそんな気はない。でも、ここであと半日時間をつぶすのも苦痛だろうなあ・・・風を避けられそうなよい場所は、全て岡山大学遠足部に占領されていた。どうやら停滞しているようだ。仕方なく、高台の吹きさらしになっているスペースに張ることにした。またまた石の力を借りての設営。ここは晴れていれば展望ピカイチのテン場ではないだろうか。東鎌尾根がちょうど直角に折れ曲がる部分で、少し飛び出したようなところ。常念山脈、槍・穂高がパノラマで見渡せそうだ。そのぶん荒れたら最悪・・・。 体が冷えたので昼メシにした。ご飯ができて、火を止めた時の寒いことといったら・・・。ガスにあまり余裕がないので、むやみに火を焚くことができないのがつらい。雨がやんだら小屋へ買出しに行きたかった。持ってきた荷物には手をつけたくない。小屋で売っているものでも食べて、ヒマをしのごうと思っていた。3時頃に雨はやんで、小屋に行くことができた。急速にガスが取れ、まわりの山の稜線付近は見えないが、眼下に槍沢見えていた。 こんな日にテントを張る人はあまりなく、寂しいだろうと思っていた。ところが、あとからあとからテントの人が来て、いつの間にかいっぱいになってしまった。逆に移動させられそうで不安だった。明日の長野県中部の天気予報は雨の一言。山は確実に雨だろう。こんな吹きさらしのところでの停滞はつらいだろうなあ。できれば動きたいところだ。 |
⇒ 西岳〜槍ヶ岳〜双六岳 |