とにかくすごい豪雨。馬場島への道もアルペンルートも不通になってしまった・・・
8月12日(水) 天気: 大雨 |
立山駅行きバス(8:15発)⇒立山駅 地鉄(8:46発)⇒上市駅(11:30)⇒立山駅16:00頃) |
さすがに1000mそこそこまで降りると、寝るときは暑かった。夜中は時折ザーッと叩きつけるような雨が降り、その度に目が覚めた。予報を聞くと、現在東北地方で強い雨が降っていて、これから前線が南下して、明日にかけて北陸で大雨になるという。6時半頃に止み間があり、このスキにテントをたたんでバス停の軒下に移動した。バスの時間は8時15分。まだ2時間近くある・・・。 バスを待っている間、マイカーや観光バスがチョロチョロと上がってきていた。8時過ぎからは激しい雨に。これは本物みたいで、あたりは真っ暗になってしまった。バスで立山駅に向かう途中、左側にある悪城の壁は滝になっていた。桂台のゲートでは通行止めの準備をしていた。70mmの雨で通行止めになるみたいだ。先日の大雨の時も規制されていた。 立山駅に着き、上市までの切符を買い、電車に乗りこむ。道中は土砂降りで、徐行運転をしていた。川も増水し始めており、雷が頻繁に鳴るようになってきた。上市方面は寺田駅で乗り換えるのだが、ここでの雨がもうメチャクチャで、反対側のホームに渡るのが至難の技。電車の来る時間が迫り、背に腹は変えられず、みんな雨の中突っ込んで反対側のホームに渡った。 待てども待てども電車は来ない。すごい雷で、光って1秒しないうちにドカーン!とくる時もあった。踏み切りがおかしくなって、動いたり止まったりしている。信号も消えてしまった。これはいつのことになるやらさっぱりわからない。10時から11時の間に上市では50mmの雨が降ったらしい。もっとひどかった9時から10時はいったいどのくらい降ったのだろう。結局、1時間40分遅れで電車が来た。 上市駅に着き、タクシーの運ちゃんに馬場島まで行けるか聞いてみた。今行けるかどうかはわからないが、先日の大雨の時は、馬場島の手前4kmの伊折というところで通行止めになったようだ。どうしようかと、しばらく駅のベンチで途方に暮れていた。 とりあえず郵便局へ。後半分の荷物が届いていてホッとした。地下道の中で荷物の入れ替え作業。ゴミやら不必要なものを、このまま会社に送り返した。ザックは重量が倍増したかと感じるくらい重くなった。こんなんで早月尾根を登れるのかなあ・・・。その前に、ちゃんと馬場島まで入れるかどうかだ。 町役場に問い合わせても、刻一刻と変わる状況に、確信の持てる情報は得られなかった。そこで警察に電話してみると、馬場島に常駐している山岳警備隊につないでくれた。すると、4km手前の伊折はおろか、上市の市街地を出ないうちから通行止めになっているとのこと。あちこちで土砂が流れているらしい。室堂へのバスも止まっているみたいだ。 魂が抜けたような状態になってしまった。剣は早月尾根からにこだわっていただけに・・・。馬場島への道と、アルペンルートでは、復旧の早さは格段に後者の方が早いだろう。早月尾根は残念だがあきらめて、アルペンルートから剣を目指すことにした。ということで、また立山駅に逆戻り。雨は小康状態になっているが、地鉄は岩峅寺から先はバスの代行運転になっていた。常願寺川は相当増水していた。 立山駅に着くと、バスは動いているようだった。切符を買いに行くと、室堂で泊まるところが決まっている人のみ乗車させているようで、テントで泊まる人は乗せてくれなかった。外人さんが2人いて、その人たちもテント泊のようだった。切符売り場でバスに乗せて欲しいと食い下がっていた。土下座までして頼み込んでいたが、乗せてくれないようであきらめていた。今晩は駅の外にある階段で寝ることにした。仲間は意外と少なく、その外人2人組と、岩登り4人衆と、単独とボクだけだった。もっといると思っていたのに・・・。 |
⇒ 立山駅〜室堂〜剣沢 |