6日目 停滞 北穂南陵テン場

   ほぼ1日雨が降り続き、時折雷が鳴る1日でした。単独の停滞ほど辛いものはない

北アルプス全山縦走 目次  概念図   6日目  ⇒ 7日目 北穂高岳〜奥穂高岳⇔前穂高岳
7月28日(火) 天気: 雨
行動なし

夜中は激しい雨と風で目を覚ました。しょんべんに行きたかったけど、この様子では外に出るタイミングがない。済ませないことには寝れないので、意を決して降りが弱くなった時に済ませた。朝起きても雨。今日は奥穂に行って、そのあと前穂を往復するという予定。この天気では前穂の往復は無理なので、せめて奥穂までは進んでおこうと思っていた。時間的にはすぐなので、しばらく様子を見ていた。現在のところ残り3張りのテントが残っていた。

9時頃に一度小止みになった。その時に1張りテントをたたみ始めた。ボクもたたもうかと思った時に、また雨が降り出してきた。この止み間で飛びザル君も出発。奥穂には行かずに、涸沢に下るという。正解だろう。10時前にも止み間があり、この機にションベンをしておく。6人組のテントが撤収にかかった。かかったとたん土砂降りに、雷も鳴っている。6人は撤収を続けていたが、すごく惨めそうだった。どこに行くかとベンチレーションから見ていたら、涸沢のほうに下って行った。おれはもう停滞で決定かな。でも、一応12時をタイムリミットにして決定しよう。残るテントはボクの以外にあと1張り。でも、その1張りはアベック。話し相手にはできない。

2時ごろになり止み間が多くなった。水が欲しかったので小屋に遊びに行く。年はちょっと上だが、美人のおねえさんがいた。向こうも見覚えがあったのか、話に加わる。小屋には連泊の人が10人くらいいるみたいだ。4時にはテントに戻るつもりにしていたところ、ちょうど4時頃になって雨が降り出してきた。しばらく様子を見ていたら霧雨になった。上着を濡らしたくないので、わざわざ服を脱いで短パン+Tシャツになりテントに戻った。

テン場に戻ると、テントが7張りくらい張ってあってビックリ。こんな天気なのに、こんなにも登ってきているなんて・・・。山の天気予報をやっていた。明日は午前中持ち直して、午後はにわか雨か雷雨ということだ。今日よりはずっと良くなりそうなので、明日は少々の雨ならここを発とう。

1、白沢登山口〜餓鬼岳
2、餓鬼岳〜唐沢岳〜餓鬼岳
3、餓鬼岳〜燕岳〜大天井岳
4、大天井岳〜殺生ヒュッテ
5、殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳〜北穂高岳
6、停滞
7、北穂高岳〜奥穂高岳⇔前穂高岳
8、奥穂高岳〜前穂高岳〜上高地
9、上高地〜西穂高岳〜焼岳〜上高地
10、上高地〜徳本峠⇔霞沢岳
11、徳本峠〜大滝山〜蝶ヶ岳
12、蝶ヶ岳〜常念乗越
13、常念乗越〜大天井岳〜西岳
14、西岳〜槍ヶ岳〜双六岳
15、双六〜笠ヶ岳〜双六
16、双六〜黒部平
17、黒部平〜薬師峠
18、薬師峠〜スゴ乗越〜五色ヶ原
19、五色ヶ原〜雷鳥平
20、雷鳥平〜大日岳〜称名平
21、称名平〜上市駅〜立山駅
22、立山駅〜室堂〜剣沢
23、剣沢〜剣岳〜剣沢
24、剣沢〜立山〜タンボ平
25、タンボ平〜黒部ダム〜家
26、家で待機
27、家で待機
28、家〜扇沢〜針ノ木峠
29、針ノ木峠〜蓮華岳〜船窪
30、船窪〜烏帽子岳
31、烏帽子岳〜野口五郎岳〜雲ノ平
32、雲ノ平〜高天原〜三俣
33、三俣〜水晶岳〜赤牛岳〜平
34、平〜黒部ダム〜扇沢
35、扇沢〜針ノ木峠
36、針ノ木峠〜種池〜冷池
37、冷池〜鹿島槍〜五竜岳〜白岳
38、白岳〜唐松岳〜白馬岳
39、白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳
40、朝日岳〜黒岩山〜栂海山荘
41、栂海山荘〜白鳥山〜親不知の海岸
42、親不知の海岸〜親不知駅
 
北アルプス全山縦走【1998年夏】