唐松岳 山スキー



大網集落から長い林道辿っての往復です

はくのり大斜面を登ります

■1999年4月21日(水) ■北アルプス 唐松岳 ■メンバー:単独
 コースタイム 八方池山荘(8:53)⇒唐松岳頂上宿舎(12:33〜13:17)⇒八方池山荘(14:20)

4月に入って二度休みがあったが、どちらとも雨。ウップンが溜まっていた。仕事をしている時に快晴だととくにそうだった。前日、夕方になっても今日の仕事が決まってなかったので、「明日は夕方集荷があったら来ます」と言って山に行くことにした。天気予報は晴れだが、夕方にわか雨と言っていた。

6時過ぎに目を覚ます。外に出てみると、山には雲がかかっていた。スカッとした快晴かと思っていたので、アレーなんで?とう感じだった。もう一度天気予報を聞いてみた。すると、昨日と同じで晴れだった。早く雲が取れてくれることを祈ろう。家を出る時、蝶ヶ岳は見えていた。なんとなく今かかっている雲は、山の中腹にあるように見える。白馬村に入ると、山もところどころ稜線が見えてくる。これなら大丈夫だろう。

■主な装備

スキー、ブーツ、シール、アイゼン、スパッツ、オーバーパンツ、カッパ(上)、手袋、オーバー手袋、帽子、タイツ、フリース、長袖シャツ、タオル、時計、コンパス、メモ、地図、ペン、灰皿、温度計、カメラ、財布、電話、おにぎり1個、パン、ソーセージ、チョコ、ポカリ、ビール

■駐車場出発

駐車場は平日タダみたいでラッキー!回数券を買う。4000円もした。あとで1000円返ってくるが。下まで滑って降りて来れないのが痛いし、つまらない。ゴンドラからゲレンデを見ていたが、もう雪がほとんどない。あと2本リフトを乗り継いで、八方池山荘へ。さて、これから・・・といきたいところだが、ここから先は雪がない。仕方なく担いで登る準備をする。スキー登山の客が2名と、あと途中までと思われる中高年の団体さんがいて支度をしていた。

■八方池山荘出発(8:53)

いきなり板を背負っての出発。今年は雪が少ない上に、時期も少し遅めなので仕方ないだろう。稜線でのスキーはもうこれで最後だろう。服装は上はTシャツにフリース、下はパンツの上にオーバーパンツ。それにフリースの手袋。周囲はガスに覆われているが、この高さだけのように思われる。雪は緩んでいて、ズボズボで歩きにくい。夏道も、いくら兼用靴といっても歩きにくい。早くスキーで登りたい。帰りのルートに気を遣いながら歩いていた。山荘から稜線の南側を登っている人がいたが、果たしてどうなのか。

■公衆便所(9:22〜33)

去年の思い出の公衆便所。このさき割と雪が着いていそうだったので、ここでスキーを履くことにした。ここから見る唐松〜白馬岳の山並みがキレイだ。ちょうど中間にガスが立ち込めていていい感じ。暑かったのでフリースを脱ぎ半袖になる。後ろからは数名来ているが、先を歩いている人が良そうな感じはない。

ここからはほぼ雪の上となるが、やはり少ないので、稜線を渡る時に一度スキーをはずした。雪の上を選びながらの登行。結構急な斜面をトラバースする時はちょっと恐かった。シールを着けているせいかエッジは効かないし、雪が緩くスキーごとずり落ちてしまう。急登のジグザグ登行もイマイチ下手でぎこちない。もっと練習しなければ。ガスで先がどうなっているかわかりづらく、忠実に稜線を辿っていった。

■小休止(10:45〜11:00)

テントを張った跡のあるところで休んだ。丸山の手前あたりだろうか。たまにガスが晴れ稜線が見えている。喉が渇きポカリを飲む。

ここからは山スキーに適した地形と雪に。わりと急な斜面も直登していける。斜めに登るよりも、少々急でも直登の方が板は滑らない。ちょっとした急登のあと緩くなり・・・というパターンの稜線だ。いつの間にか快晴となった。

■板デポ(12:06〜15)

どこまでスキーで行こうかと思いながら歩いていた。ここでもスキーでと行きたかったが、ちょっと苦しそうだったので、ここでスキーを置くことにした。ここは稜線の少し手前。今シールをはずしておく。シールは濡れてビショビショだった。この先大丈夫なのだろうか。

さて、出ようかと思い一歩出すと、いきなり太ももまでハマってしまった。これはたまらんと岩に捕まりながら這い出す。改めてスキーの威力を思い知る。稜線を辿っていき、ヨシあと10mくらい!のとこで落とし穴に落ちたように胸までハマってしまった。左足が抜けなくなって大変だった。必至で這い出し、ホッとしたら眼前に立山・剱があった。不帰のキレットあたりでは頻繁に雪崩が起きており、ゴォーという音がしていた。

■唐松岳頂上宿舎(12:33〜13:17)

快晴だ!立山・剱、そして薬師岳、赤牛岳も見えている。赤牛岳は少しイメージが想像と違っていた。パンとおにぎりを昼飯にする。ビールは雪に埋めて冷やしながら飲んだ。1時になり、会社にTELを入れる。仕事はなさそうだったが、下山が少し遅れそうなかんじで、一応報告までにTELした。ソーセージも食べた。1人登ってきている。その人が登ってくるまでいることにしよう。その人が登ってきて、一言二言交わして、その人は唐松岳へと向かって行った。

■出発

下りも埋まって歩きにくかったが、なんなく下る。この緩さだとグリセードもクソもない。ましてやこの靴だし。

■スキーデポのところ(13:24〜30)

さっきの人も、ここからほんのちょっと下にスキーを置いていた。マネしたな・・・。靴のバックルを締め、スキーモードにして板を着ける。

気分は最高!に近かった。雪が緩くてスキーを取られ、軽快には滑れなかった。それでも歩いて下ると思うと月とすっぽんだ。必至で登ってきたところを、あっという間に滑り下りていく。一度板をはずして歩く。あと、急斜面のトラバースもちょっとイヤだった。そして登りの時板を着けた公衆便所の手前で、あそこで板を担ぐか、無理して南側の雪のあるところを追いかけていくか迷ったが、便所のところで板をはずした。板を背負って夏道を歩いたが、下りの石のゴロゴロしたとこは、やっぱりこの靴では辛かった。

■八方池山荘(14:20)

山荘に行って、途中で会ったおじさんの伝言を伝えた。浅間山の遭難があったばっかりだったので、少し気になっていた。そしてゲレンデを滑る。1本だけ上のリフトに乗っただけでもう疲れてしまい、下ることにする。回数券が12ポイントも余ってしまったが仕方ない。





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