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北鎌尾根から槍ヶ岳

2日目は一気に北鎌尾根から東鎌尾根を踏破しました 
 山域  北アルプス 槍ヶ岳 北鎌尾根  
 行程  1日目  中房温泉⇒燕山荘⇒大天⇒貧乏沢下降⇒天上沢
 2日目  天上沢⇒北鎌沢右俣⇒北鎌のコル⇒北鎌尾根
       槍ヶ岳⇒東鎌尾根⇒西岳のテン場
 3日目  西岳⇒赤沢山往復、西岳往復⇒大天⇒燕山荘⇒中房温泉
 山行日時  2005年9月1日(木)〜3日(土)
 登山形態  岩稜縦走
 メンバー  単独
 温泉  自宅




7、8年前だろうか・・・。テレビで「北鎌尾根」の特集を見た。それ以来、いつかは歩いてみたいと思ってたが、なかなか実現には至らなかった。今回はひょんなことで北鎌に挑戦する機会を得る。はじめは“期待8:不安2”くらいだったが、色々と記録を読んでいるうちに“期待5:不安5”くらいに変わっていった。さてと、どんな北鎌尾根縦走になったことやら・・・。




■9月1日(木)   くもり時々晴れ   中房温泉⇒燕山荘⇒大天⇒貧乏沢下降⇒天上沢出合

出発当日に限って朝の仕事がなかなか終わらない。中房温泉を8時頃の出発となってしまった。まあ、コースタイム通りに歩けば、間違いなく明るいうちには貧乏沢を下降できるだろう。天気は今のところ上々だが、予報はこの3日間不安定だ。北鎌尾根を縦走する2日目だけでも晴れて欲しいものだ。

中房温泉(7:55)⇒合戦小屋(10:00)⇒燕山荘(10:50〜11:10)⇒大天井ヒュッテ(13:30〜40)⇒貧乏沢下降点(14:00)⇒天上沢(15:20)

T世さんの送迎で中房温泉へ。とっとと燕山荘まで!と思ったものの、荷物が重い・・・。今日の泊まりは天上沢の河原の予定。焚き火ができる!一人宴会だ!軽量化は明日からでいいやと思い、ビール2本に日本酒500ml、つまみ・・・とザックに入っている。40Lのザックにギューギューに詰め込んで、しめて重さは17キロ。小さいザックに相応以上の荷を背負うと、肩にギシギシと食い込んでくる。やはり重さなりのザックで来るべきであった。

合戦尾根上部
表銀座縦走路 槍の穂先はガス
 ハイマツの実をむさぼる大天井の猿

出遅れてしまっただけに、余裕とは思いながらも足は急いでしまう。合戦尾根の急登はちょいとオーバーペース気味。おかげで燕山荘には予想より早く着き、だいたい今日のメドは立った。が、太ももには結構なダメージが・・・。これが翌日に響くことになってしまった。次の日に持ち越すなんて・・・年をとってしまったもんだ。表銀座縦走路に入る。だいたい晴れているが、槍の穂先はずっとガスで隠されたまま。喜作新道に入ったところに猿がいた。カメラを向けると数匹の猿にギョロッとにらまれて怖かった。

貧乏沢の下降点
貧乏沢の上部
中流部で滝と合わさる

大天井ヒュッテから牛首を回り込み、赤岩岳とのコルから登山道を離れ、貧乏沢に入り込む。赤布と古い看板あり。登山道並みの踏み跡を追って下降すると、右からのガレ沢に出合う。ここからゴーロを下ったり、左岸の巻き道を下ったり。一度転んだので、念のためにここでヘルメットをかぶっておいた。中間くらいで右から滝が出合う。花崗岩の明るくきれいなナメ状の滝もあった。ゴーロを歩いたり、左岸の踏み跡を歩いたりで、1時間20分ほどで天上沢に降り立った。

ここから北鎌沢出合までの間で良い場所を探して、今日の泊まり場にしよう。貧乏沢の出合からすぐ上流に砂地のスペースがあった。即決!ザックを降ろすなり、まずビール1本!ノドが乾いていただけに、旨い旨い!一気に飲み干してしまった。あまり人が泊まった形跡はなく、マキは半径約10mの中でガッチリ確保できた。ずっとまともに雨が降ってないのか、何の苦労もなく着火。明日の軽量化のために、持ってきた酒&つまみは全て消費しなければいけない。時間に余裕があったのでしっかり消費し、日が暮れる頃には眠りに就いた。


■9月2日(金)   晴れのち時々曇りのち小雨   天上沢⇒北鎌沢右俣⇒北鎌尾根⇒槍ヶ岳⇒西岳テン場

ラジオの音が聞こえないくらいの沢音の中で、夕べは熟睡することができた。シ〜ン・・・としているよりも、かえって落ち着いて寝ることができる。4時前に起きてテントから顔を出すと、狭い谷の空に星がギッシリと詰まっていた。願ったり叶ったりの晴天だ。ラジオが聞こえないので、天気チェックはできていない。この晴天、いつまでもつのかなあ・・・とか思いながら準備をしていた。

天井沢出合(5:05)⇒北鎌沢出合(5:20)⇒右俣(5:45)⇒北鎌沢のコル(7:15〜25)⇒天狗の腰掛(8:10〜25)⇒独標先のコル(9:20)⇒北鎌平付近(10:50)⇒槍ヶ岳山頂(11:50〜12:10)⇒槍岳山荘(12:25〜40)⇒水俣乗越(13:40〜55)⇒ヒュッテ西岳(14:50)

さて、いよいよ北鎌尾根縦走の日!まずは天上沢を遡行。右岸通しに進み、飛び石で左岸に渡ると水は伏流した。そして、巨大な河原となって、しばらくで北鎌沢の出合となる。稜線は気が遠くなるほど高いところに見えていた。出合手前の左岸にはいくつもテントを張った跡があった。

赤岩岳からの北鎌沢
ゴロゴロの北鎌沢を登っていくと、本流である左俣が横から入り、貧相な右俣は斜め前から入ってくる。右俣はいきなり伏流。上で水は出ているという情報はあったが、念のため左俣で補給しておくことに。酒を消費してせっかく軽くなったザックだが、ここで+3キロに。

ゴロゴロを詰めていく。ところどころでチョロチョロと水が出ている。3分の1くらい登ったくらいだろうか・・・。覆っていたゴーロが突然なくなり、シャーシャーと水が流れる岩盤に変わった。あ〜・・・ここで補給すればよかった。

まだ歩き始めて間もないというのに、太ももの筋肉が痛重い・・・。急なゴーロで足に負担のかかる登りなのだが、きのうの疲れが取れていないようだ。疲れが翌日に取れない年になってしまったみたいだ。大きな段差の手前で立ち止まり、息を整えてから段差を乗り切っていた。

出合こそ貧相な右俣であったが、直下まで同じような沢幅のゴーロ。直下で草つきとなるものの、踏み跡はしっかりしており、ヤブ漕ぎや悪い草つきになることはなかった。

コルはテントを張るスペースはあるものの、好みのテン場ではないなあ・・・。さあ、北鎌尾根に乗ったぞ!この先どんなルートで迎えてくれるのか・・・。と、期待と不安は膨らんだが、下手な登山道よりもずっと立派な踏み跡が続いている。多少のアップダウンはあるものの、天狗の腰掛までは着実に標高をかせぐ。

北鎌沢右俣出合
右俣の中流部
コルからはまず天狗の腰掛へ

天狗の腰掛まで登ると、進行方向に独標がデ〜ン!剣岳を少々ショボくしたような堂々たる山容だ。振り返ると北鎌の下半分がギザギザしながら千天出合へと沈んでいる。天狗の腰掛から西に回り込むように独標に近づくと、独標の西にチラリと槍本体が見えた。気の引き締まる思いがした。ガラガラガラ〜〜、千丈沢側で落石が!・・・よく見ると赤いヘルメットをかぶった人がいるではないか!かなり苦しそうな体勢だ。

天狗の腰掛からの独標は立派!
天狗の腰掛から北鎌下半分を振り返る

その人は独標の2つ手前のピークから巻きに入っているようだった。なるほど薄い踏み跡はあったが、どうみてもこれは違うだろう!という雰囲気。他に人は見えなかったので、どうやらこの人も単独みたいだ。きのうはどこに泊まっていたのかなあ・・・?戻ってくるのを確認してから先へと進む。次にこの人を見たのはP13あたりにいる時。やっと独標の次のピークに上がってきたところだった。

独標トラバース道の入り口
独標トラバース道
トラバース道のかぶった岩

独標の基部に到着。リングボルトにシュリンゲがかかっている地点だ。ここからトラバースにかかる。このトラバース道は写真ではかなりきわどそうに見えるが、実際は普通の道並みにスタスタと歩ける。入り口は怖ければボルトとシュリンゲがあるし、かぶった岩の通過は、一段下に足場があるので、とくにかがんで通過する必要はなかった。

トラバースの最後のチムニー
トラバース道がどん詰まりになるところで、シュリンゲのぶら下がったチムニーとなる。チムニーは重荷では難しいので、左から登った。ここから、さらにトラバース道は続くが、この先で行き詰るようなので、予習した通りに直登する。

斜度はないものの、時々不安定なザレがあっていやらしい。姿は見えないが、後から赤いヘルメットの単独行がいないとも限らないので、落石には注意しながら登る。人が通った形跡はないので、主流のルートははずしていたかも・・・?構わずそのまま直上すると、独標と次のピークとのコルの中間くらいに飛び出た。

稜線に飛び出たその瞬間、ウネウネと逆S字に屈曲する北鎌尾根の終点に、大槍がゴールフラッグのように聳え立っていた。距離はそう遠く感じなかったが、ギザギザの稜線はかなり手強そうだった。

ここから北鎌平までが核心。いろいろと予習はしたものの、どれがP○なのか特定するのが難しそうだ。思い込みで間違えると、とんでもないことになってしまいかねない。ここは自分の勘と臭いを信じて進むべし!ピークに達する度に、先の見えている部分のルートをチェックする。しかし、上から見るのと、下まで行って見るのとでは、様相がまったく違う。結局はその場の雰囲気で、現れる局面をクリアーしていくことになる。
   ※そんなわけで、ここでは敢えて、どこをどう登ったという記載は控えることにします

稜線に飛び出たところから独標を振り返る
独標の次のピークより  まだまだ遠い・・・

基本的には稜線通しを心掛ける。怪しい巻き道は様子だけ見て、直登の可能性を探っていた。稜線通しが不可能なところの巻き道はかなり明瞭だったので、明瞭な巻き道は信じて利用した。明瞭な巻き道が続いた場合でも、登れそうなところがあれば、踏み跡がなくても稜線に戻っていく。稜線には必ずといってよいほど踏み跡があるので、稜線にいれば大間違いはないはずだ。沢登りの考え方と基本的には同じ。登れる滝は頑張って登る。巻く場合は低く巻く。

ザレザレで浮石だらけの岩稜
まだまだ遠い・・・
硫黄尾根がやけに目立つ

雲は多いものの、今のところ稜線にかかることはない。硫黄尾根が異様だ。その手前の千丈沢は馬鹿に広い。一度のんびりと千丈沢を詰めてみるのもいいかも・・・。今回は軽快さを優先させて、山用ランニングシューズ(?)で臨んだ。安定した岩場の下りでは、チョンチョンと飛びながら下れる。しかし、靴がペニャペニャなだけに、ザレたトラバースではエッジが効かない。岩を登る際には、小さな足掛かりに乗ることができない。また、雨で濡れてたりしたら最悪だっただろう・・・。やはりソールの堅い軽登山靴くらいで臨むのがベストかもしれない。

独標がだいぶ離れた
○○キキョウ?
槍ファミリー

独標と北鎌平の中間あたりで振り向いた時、あの赤いヘルメットの人が独標付近を歩いているのが見えた。どこかで手間を食っていたのかな・・・?ピークを越すたびに大槍が近くなっていくのが楽しい。そして、いよいよ大槍との間に障害物がなくなった。ゴロゴロの岩を大槍の基部目指して登っていく。ルートははっきりしない(みつけられなかっただけか・・・?)が、基部に近づくと薄いペンキの赤丸が散見されるようになる。そのペンキ印を探しながら登っていくと、チムニーに行き当たる。1つ目は簡単だったが、2つ目で少々苦労した。ランニングシューズではスタンスに乗れないのだ。なんとか越えると左に木の杭が。そして、見上げると山頂にいる人々。気付かれてしまい、拍手と歓声が上がっていた。
夕立が上がって再び槍が・・・
ゴールの瞬間は、その拍手と歓声が倍増した。気持ちよかったが、照れのほうが大きかった。山頂でおばさんに「ハシゴの方から登るのと、どっちが難しかった?」と聞かれたので、「こっち」と北鎌の方を指差しておいた。お昼前にゴールインしたのは上出来かな。水も3リットルも余ってしまった。担ぎ損だ・・・。せっかくなので、今日は捨てずに背負い続けよう。水代も浮くし・・・。

槍岳山荘に着くなりビールを買いに行く。外のテラスでのんびりしながら、今日はどこまで進んでおこうか検討。上高地に下りるのが楽だけど、時間があるので、予定通り中房まで縦走して下山することにした。

大天井岳まで進む目を残しながら、北鎌尾根に続いて今度は東鎌尾根を縦走。パラパラと雨が降り始め、雷も鳴ったがすぐにやんだ。赤いヘルメットの人はどこまで進んだかなあ・・・。天気悪くなってきて不安だろうなあ・・・。水俣乗越で休んでいると、槍沢のほうからおじさんが。ここから天上沢に下降し、明日北鎌らしい。色々情報を提供していると、今度は大粒の雨が・・・。先を急ぐ。歩き始めるとすぐにやんで、事なきを得る。

ヒュッテ西岳に着いたのは3時前。時間的には大天井まで大丈夫だったが、依然として天気は怪しいし、体力もエンプティーマークが点灯寸前だったので、今日は西岳泊まりに決定。しばらくはポツポツと雨が続き、テントの中でボケーッとラジオを聴いていた。夕方には晴れて、また槍が姿を現した。

■9月3日(土)   晴れのちくもり   赤沢山往復、西岳往復⇒大天⇒燕山荘⇒中房温泉

夜は夏限定シュラフと薄手の長袖シャツだけでは寒かった。軽量化というよりも、荷物を小さくまとめたかったのでこうなってしまった。意外にも今朝も晴天。テントの入口から顔を出して、常念から日が出るのを眺めていた。懸念された天気だったが、結局この3日間はボチボチの天気で経過してくれた。

赤沢山(往復約1時間) 西岳(往復約30分) ヒュッテ西岳(7:25)⇒大天井ヒュッテ(9:00)⇒燕山荘(11:15〜12:00)⇒中房温泉(13:20)

赤沢山や西岳に寄り道していたので、出発したのは7時半頃。小屋周辺には既に登山客はいなかった。カートリッジ式のトイレの工事関係者が忙しそうに作業していた。西岳から赤岩岳にかけて、北鎌尾根や北鎌沢がよく見渡せる。時々立ち止まっては、きのうの行程を振り返っていた。

西岳のテン場より常念岳&横通岳

■赤沢山
せっかく西岳に泊まったのだから、ちょっと足を伸ばして赤沢山に行くことにする。赤沢山は横尾あたりを歩いていると、正面に赤いガレが目立つ山。踏み跡はあるものの(登山道はない)道のりはかなり険しい。アップダウンが大きく、傾斜も強い。軽い気持ちで行くと、えらい目にあうかも・・・?主稜線からチョコンと飛び出ているので、絶景を期待したが、期待はずれに終わった。・・・というか、景色は最高に違いないが、西岳と変わらない。ピークハント目的以外では行く価値なしかな。往復1時間は見ておきたい。

■西岳
縦走路から外れている西岳は、あまり登る人がいないようだ。ここはちゃんとした道がついていて、10分くらいで登れるのでお勧め!槍ヶ岳の展望は最高!とくに北鎌尾根が真横から眺められるので感慨がひとしおだった。

ピークハントついでに大天井岳のピークも踏んでやろうと考えていたが、大天井ヒュッテでまき道の方を選んでしまった。すでに気持ちは下山モードに変わっていた。常念山脈の安曇野側からはガスが上がってきている。西側は雲は多いものの依然として晴れ。大下りの登り返しと、燕山荘への登りはやけに疲れた。

北穂に変な雲がまとわりつく
槍の穂先にも・・・

大天井岳のトラバースで、ヘルメットをザックにぶら下げた団体さんとスライド。前後が男の人で、間におばちゃん5人くらいが挟まっていた。ヘルメットは全員同じで番号がふってあったところをみると、ガイド登山で北鎌のようだ。今日は北鎌沢出合で泊まるらしい。「私たちにも行けるかしら・・・?」なんて言っていたが、ここまで来たら行くしかないでしょう!

燕岳の東側はガスがもくもく
土曜日ということもあり、燕山荘前のテラスは賑わっていた。ここでT世さんに連絡を取って、2時に中房温泉まで迎えに来てもらうことに。1時でも間に合ったが、燕山荘でゆっくりしたかった。「ナマチュー」を注文。800円也。初めて飲む山でのジョッキはおつであった。

中房まで2時間あれば余裕だと思ったが、土曜ということで登ってくる人とのすれ違いやらを懸念して、2時間前の12時ちょうどに燕山荘をスタート。前半はチョコチョコとすれ違ったが、後半はもう登ってくる人は少なかった。おかげで(?)1時20分に着いてしまい、40分ほど待ちぼうけ。下界はちょっと暑かったが、なんだかのんびりと待っていられた。


無責任にならない範囲で北鎌尾根の概要をまとめてみました
*** 装備 ***

■ザック
小さくまとめたかったので、40Lくらいのザックで臨みました。でも、ザックが大きくて邪魔になる箇所はそんなにありません。それよりも、小さいザックはストラップが細いので、肩に食い込んで苦痛でした。荷物相応のザックで行くのがよいでしょう。

■登攀具
これが一番の悩みどころ。単独なので使うことはほぼないだろうと思いながらも、保険&精神安定剤の意味合いで持って行きました。ガチャ類はキリがないので、使うとしたら行き詰った時の懸垂下降だけを想定しました。実際は一切使用する場面はありませんでした。
メンバーの力量によっては使用箇所はあると思われます。また、複数で行っていたとしたらザイルを垂らしただろうと思う箇所がありました。
ヘルメット、ザイル(8×30m)、シュリンゲ4本、カラビナ4枚、エイト環

■靴
本文にも書きましたが、今回は山用ランニングシューズを履きました。軽快さには長けてますが、軟らかくてエッジが効かないため、ザレ場のトラバースや岩場の細かいスタンスでは最悪です。エッジの堅い靴(軽登山靴あたりがベストかな?)が良いのでは・・・?

■テント
ツエルトも考えましたが、快適性を求めて2人用のテントを持って行きました。軽量化を重視するか天秤に掛けて答えを出しましょう。


*** ルート状況 ***

■貧乏沢下降〜北鎌沢遡行
沢慣れしている人、悪場に慣れている人にとっては、とくに問題ないと思われます。ルートも明瞭です。下りが苦手な人は、貧乏沢の下降で大幅に時間を食う可能性あり・・・?北鎌沢の登りは体力勝負!ルートも忠実にコルを目指せば大丈夫!

■北鎌沢のコル〜独標基部
登山道ではないものの、これだけしっかり踏み跡がついていれば登山道と言っても過言ではないでしょう。時々整備された登山道ならば鎖完備かなってところはありましたが・・・。ルートは明瞭ですが、赤いヘルメットの人の例もあるので、細心の注意だけは払う必要ありか・・・。

■独標基部〜独標
トラバース道は一見怖く感じますが、スタスタと歩けます。ただ、落ちたら奈落の底なのでご注意!バンド入口にはリングボルトとシュリンゲがあるので、怖ければ利用できます。かぶった岩の通過は一段下にスタンスがあるので、かがんだり、四つん這いになる必要はありません。ただ、岩がもろいので、状況は刻一刻と変化してると思われます。どん詰まりのチムニーで上に出て、そこからトラバースせずに直上すると良いらしいです。続きのトラバース道は行ってないのでわかりません。

■独標〜北鎌平
独標から北鎌平の間は痩せ尾根、浮石、ザレに注意!この間は踏み跡が無数にあるようで、全部歩いてみないとコメントできません。ボクは稜線通しを心掛けました。結構頑張って稜線上の岩も登りました。稜線に行き詰ると、たいてい千丈沢側に巻き道がありました。巻く場合はできるだけ早く稜線に戻るようにしました。果たしてボクの取ったルートがどの程度主流のものだったかはわかりませんが、大ハズレでないことは確かです。

■北鎌平〜槍ヶ岳山頂
ここはよくわかりません。ルート的には一番わからなかったかなあ・・・。ずっと岩だから踏み跡がつかないからでしょうか・・・?とは言っても、ゴールは見えているわけですので、大失敗はないはずです。時々薄くなったペンキ印もありましたし。そのうち踏み跡の付いたバンド、シュリンゲの下がったチムニー、木の杭が見えてくるでしょう。上のチムニーは苦労する人が多いようです。ボクも苦労しました。楽勝で登る人もいるので、良いルートをみつけられなかっただけかもしれません。

以上はあくまでも私見です。危険なところです。参考程度でご覧下さい。なら書くなってか!




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