山登りのページTOP 山行記録 山スキーのページ 沢登りのページ 北アルプス全山縦走 南アルプス全山縦走 リンク PLOFILE

山登りのページ 山登りのページ



爺ヶ岳 扇沢から往復






種池山荘と立山・剣(のはしっこ)


 山域  北アルプス 後立山連峰 爺ヶ岳  
 行程  扇沢⇒種池山荘⇒爺ヶ岳南峰 (往復)
 山行日時  2006年11月8(水)
 天気  晴れ  
 登山形態  新雪ハイキング
 メンバー  T世
 温泉  



5,6年前まで、爺ヶ岳へは雪が降るとよく来ていた。扇沢への道は11月いっぱい開通してるし、お手軽に北アルプスの主稜線に立てる。蓮華岳から岩小屋沢岳の稜線、立山・剣、そして鹿島槍ヶ岳の眺めがとても良い。最近なぜ来てなかったかは自分でもわからないが、今年は気が向いたので登ってみることにした。

扇沢(7:40)⇒種池山荘(11:00〜20)⇒爺ヶ岳南峰(12:05〜40)⇒種池山荘(13:05)⇒扇沢(15:00)

前日はやっとという感じで寒気が入り、久しぶりに山に雪が降った。10月の前半からまともに降ってなかったからなあ・・・。翌日は文句なしの晴れ予報。これはどこかに登るしかないな。ということで、久しぶりの11月爺ヶ岳実現。朝は冷え込み、車のガラスはガチガチに凍っていた。松本でも初氷と初霜が観測されたが、観測史上約100年で一番遅い初氷(霜の方だったかな?)だったらしい。地球温暖化も深刻だ。ゴールデンウィークに雪がなくなる時代が来るかも・・・?

登山口より赤沢岳方面
歩き出しはこんな感じ
少し登ると針ノ木岳が

扇沢の柏原新道入口の駐車場に車を止める。先客は2台。扇沢あたりでも少し雪が積もっていて、扇沢を渡る橋はガチガチに凍っていた。山の奥深くに入るとなると、そろそろスタッドレスに換えなければいけないとこだが、まだ早いわな。せめて今月一杯は・・・。歩き始めるが、足跡は1人前しかない。先客の2台のうち1台は別のところに行っているのか?歩き出しから薄っすらと雪が積もっており、それが下の石などを隠して歩きにくかった。

針ノ木岳を見ながら歩く
ダケカンバが青空に生える
種池山荘直下

登るにつれてどんどんと雪が増えてくる・・・と思っていたが、登ってもそれほど雪は増えてこない。中間あたり(2000mくらいか)でせいぜい10センチ程度。たとえ10センチでも、降りたての雪は山を真っ白にする。登るにつれて真っ白一歩手前の針ノ木岳や蓮華岳、そして岩小屋沢岳などが見えてくる。こっち側は針ノ木雪渓や蓮華の大沢なんかが正面になるが、あんなところ滑れるんかいな・・・と思うほど急斜面に見える。赤石沢や丸石沢も滑れそうかも・・・?

種池山荘が見えてきた
岩小屋沢岳へ続く稜線と立山
岩小屋沢岳

小屋が見えてからが長い柏原新道。道のつき方にはロスはないが、2時間以上手前から小屋が見えていて、なかなか着かないっのは精神的につらい。とくに、近づいて小屋が見えなくなってからが長い。悪い沢のトラバースは雪が少ないし、先客の足跡もあって楽勝。以前は腰上ラッセルしてのトラバースで、雪ごと崩れそうで怖かった覚えがある。ここが越えられなくなると、南尾根にルートが変わるんだろうな。

爺ヶ岳へと向かう
種池山荘と後は立山

ようやく小屋に到着。雪のかぶっていないテラスでひと休み。小屋まで登ってくると立山が見えてくる。これを見に来たんだ!ってほどの絶景で迎えてくれた。今日は抜けるような青空で、南アルプスも北から南までクッキリと見える。富士山もこんなに近くに見えるのは久しぶりかも。

爺ヶ岳
岩小屋沢岳、鳴沢岳と立山

小屋にいたら影になって見えない剣岳。歩き始めるとすぐに姿を現す。やっぱり迫力は格別だ。そして、鹿島槍もお目見え。こっちは下界から見たほうがトゲトゲしい。爺ヶ岳あたりから見ると、丸っこい山に見える。雪は稜線で10〜20センチ程度。登山道の吹き溜まりになるところでヒザ程度。もっとたくさん積もっているかと思っていだが、拍子抜けだった。山頂に向かう途中で先行者とすれ違う。長靴を履いたおじさんだった。駐車場には軽トラとミニバンが止まっていた。軽トラは作業の人で、山に登っているのはミニバンの方と思い込んでいたが、いでたちから見ると軽トラの方かもしれない。下山したら軽トラがなくなっていたので、やっぱりあの長靴おじさんは軽トラだったようだ。となると、あのミニバンの人はどこに登っているのか・・・?

爺ヶ岳の中峰と北峰
鹿島槍ヶ岳

偶然昨日読んだ服部文祥の「サバイバル登山家」という本。その中で冬の黒部横断の話が出てくるのだが、そのルートを鹿島槍の牛首尾根から目で追ったりしていた。黒部川から剣までの連続登攀は厳しいのでやりたくない(できない)が、スキーでの黒部横断はいずれやってみたいなと思う。実現確率は低いが。山頂だけ風が強く吹いていた。眺めは立山や剣方面のほうが断然いいんだが、風下の安曇野側に追いやられて、不本意ながらこっち側で休憩。風の合間には太陽の熱が感じられてポカポカなのだが、風が吹くととたんにブルブル震える寒さとなる。寒いくせにビールだけは飲んだ。

立山と剣岳
種池山荘

寒いので山頂を逃げるように下った。小屋まで来ると寒さは一段落。稜線から離れると、今度は逆に暑くなってきて、上は半袖に。日当たりの良い斜面は見る見るうちに雪が融けてきて、登山道の雪はシャビシャビ。ひどいところでは、シャーベットにさらに水をかけたような雪になってグチョグチョだった。ケルンから下はほとんど雪は融け、地肌の道を歩けるが、硬い靴にはそれも苦痛だった。

そうそう・・・。只今マイデジカメダウンにつき、今日の写真はテレマーカーN田氏から借りたカメラによるもの。さすがに雪景色を見に行くのにカメラなしではもったいない。前日の夜に借りに行ったのでした。





山登りのページ 山登りのページ