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初冬の燕岳 燕山荘まで燕山荘からの槍ヶ岳
燕岳は今回で10回目。なんでそんなにアホみたいに登るのか・・・。まず近いから。そして、やっぱりいい山だから。中房温泉への道は11月まで開いていて、12月からは冬の期間通行止めになる。その直前の雪が降った後が燕岳の狙い目なのだ。雪はまだ薄いものの、手軽に北アルプスの雪景色が楽しめるのである。そんな燕岳に山岳会のメンバー7名で登ってきた。
朝から良いお天気!そのぶん朝は冷え込んで、車のガラスはガチガチだった。中房温泉あたりは3日ほど前に降った雪がほんのちょっと残っている程度。道には雪は全くナシ。2日前に交換したスタッドレスタイヤは今回は役立たずだった。新しくなった中房温泉の売店の前を通り過ぎて、合戦尾根の登山道を登り始める。
登山道は融けかけた雪が凍って歩きにくい。第1ベンチでは薄いが一面雪。富士見ベンチくらいまではそれほど増えてはこなかった。今日の燕岳は大賑わい。・・・っていっても夏の週末と比べると天と地の差はあるが。それでも駐車場には10数台の車が止まっていて、登山道はしっかり足跡ができていた。
途中、一度雲の中に入るが、すぐに雲の帯を抜ける。合戦小屋に近づくと、雪はみるみる増えてくる。合戦小屋で50センチ弱ってところか。均せばもっと少ないかも・・・?ここからは針葉樹がなくなって、ダケカンバ中心の潅木帯。雪も増えてきて雪山気分の快適ハイク。トレースもばっちり。トレースがなければ、ラッセルにかなり時間を食いそうだった。合戦沢の頭まではまだ夏道通し。
大下りから顔(角?)を出す槍ヶ岳、鋭くて白い針ノ木岳、やや黒めの餓鬼岳、大天井への山並みを見ながら燕山荘を目指す。そのうち鹿島槍も見えてくる。さすがに後立山は白さが違う。上の方はもう雪がたっぷりありそうだった。見えてからが長い燕山荘だったが、今日はペチャクチャ喋りながらの歩き。あっさりと燕山荘に到着。
やや暑く感じるくらいだったが、稜線に登るととたんに寒くなる。それほど風があったわけでもないが。燕山荘の玄関にあった温度計はマイナス2度だった。そうそう、燕山荘は営業していた。11月の1週目で閉めると思っていたのに・・・。どうやら11月の最後の週末まで営業するらしい(未確認)。で、また年末年始営業か・・・。やるなあ・・・燕山荘。ちなみに合戦小屋も扉が開いてて、電気がついていた。
燕山荘に着く手前から薄雲が広がり始め、いつの間にか空から青が消えてしまっていた。視界はすこぶる良好だが、空がグレーになってしまったのが残念。安曇野のほうは疎らな雲海となっていて、こちらはなかなかの雰囲気。東のほうはまだ薄雲が届いてなく、浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプス・・・とスッキリと見えていた。さあ、燕の山頂へ!といきたいところだが、今日は夕方6時から松本で山岳会の行事がある。山頂へは行かずに、ここで降りることにした。まあ、山頂も燕山荘も標高はほとんど変わらないし、景色が劇的に変わるわけでもない。初冬の北アルプスの景色を堪能して下山開始。
合戦小屋の少し下までは雪がビッシリ付いているので、楽しく下ることができる。雪が薄くなってからはクッションが悪くなり、滑りやすく、不快な下り。この時間になっても登ってくる人がたくさんいる。みんな燕山荘やってるってことを知ってるんだなあ。合戦尾根は初冬、冬、残雪と、何度も登ったが、夏はまだ登ったことがない。きっと暑いんだろうなあ・・・。
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