谷川の沢との2本立てで考えていたが、北の方はお天気芳しくない模様。その後、八ヶ岳あたりも雨マークが付き、中止モード濃厚だったのだが、前日の夕方の天気予報で一転、雨マークは消えた。すでにモチベーションは下がり切っていた。消えかけた火を強火にするには、たくさんのエネルギーが必要であった。降らないなら行くしかない。
メンバーは沢デビュー2名(ずくなしさん、タテガミさん)、初同行1名(大福さん)、そして2週前に引き続きこーちゃん。メンバー構成上、手厚いおもてなしをすることはできないかも・・・?おもてなしというよりも、責任重大だ。豊科でタテガミさん大福さんと落ち合い、松本でずくなしさんをピックアップ。そして、小淵沢で飯田から来るこーちゃんと合流して、スタート地点である美しの森へ。天気は曇りだが、まあまあ明るい曇りだった。気温は曇ってるわりには高い。ある意味、沢日和かも。
さ〜て〜と・・・、下山。登ったら降りなければいけない。下山ルートはツルネ東稜。踏み跡はしっかりしているとのことだが、どの程度のものか不安はある。かえって時間を食う可能性もあるなあ・・・。ちゃんとした登山道である真教寺尾根も考えたが、これから赤岳まで登ることを思うとゾッとして却下。雨が降り出したのでカッパを着たらやんだ。いつものパターンだ。ツルネはガス。東稜の様子はうかがえない。
なるほど踏み跡はしっかりしていて、赤テープも随所に付けられている。ちょっと手入れの入っていない登山道って感じだ。これが下まで続けば問題ないな。ところどころ踏み跡が錯綜していたり、笹薮で踏み跡が見にくかったりしたが、基本的には尾根を忠実に辿っていた。思ったよりも早く降りることができてホッとした。
出合小屋で夕方5時。まだ先は長いけど、なんとか暗くなる前には着きそう。あとは林道へ続くと思われるルートをみつけられるかどうか・・・。右岸へ、左岸へ何度も渡渉を繰り返す踏み跡を追っていると、やがて沢から離れて、荒れた林道に出た。これだ!まだ先は長く、身体も疲れていたが、林道なので、何も考えなくても右足と左足を交互に出していれば美しの森に着く。美しの森に着いたのは6時半だった。行きもこの林道を通っていたら、6時までには下山できてただろうなあ・・・。