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沢上谷 沢登り






 山域  奥飛騨   
 山行日時  2007年6月24日(日)
 天気  雨
 登山形態  沢登り
 メンバー  H尾、H野、U田、N畑、M永、T屋、H尾Jr.、O塚、T世
 温泉  平湯の森




沢上谷はナメで有名だが、これまであまり行く気はしなかった。山登りっぽくないし、鬱蒼としてそうだったから。今回は久しぶりの沢登りだし、沢デビューのメンバーがいるし、なにより近い!行程が短い!沢上谷が日の目を浴びる時がやってきた。メンバーは総勢10名の大群。うち沢デビューが半分の5人。ちなみに20代も半分の5人!自分のおっさん度が極度に高まってしまった。若者がはしゃぐ姿を見ていると、なおさら年を食った自分を実感してしまった。あいにくの雨の中でのデビュー戦となったが、ボチボチ楽しめたのでよかったよかった。

入渓点(9:10)⇒蓑谷大滝下(10:00)⇒大滝巻き終わり(11:10)⇒終了点(12:15)

梅雨真っ只中。運良く週末は梅雨の晴れ間の予想。前日夕方の予報では今日は下り坂だが、夕方まではもちそうな感じだった。しかし、朝から重ったるい雲が・・・。朝になって予報が変っていた。午前中から雨・・・と。2台で向かい、終了点に1台をデポ。下山の車道歩きが省けるのでありがたい。姫路ナンバーの先客の車がいた。入渓点付近はもっさい渓相。早くも雨が降り出して、今シーズンの沢初めは気乗りのしないスタートとなった。

入渓直後は平凡以下?
釜付き2m滝
ナメも出始める


10人ぞろぞろと歩き始める。釣り師の姿も何人か。釣れたのかなあ・・・?すぐに五郎七郎滝のある支沢と出合う。予定では教科書どおりに滝見物にでもと考えていたが、今日は天気が悪いのでパス。とっととやっつけてしまおう。ここから先はナメや滝がところどころ出てきて、それらしくなってきた。岩洞滝もパス。

雨の中の遡行が続く
ナメ滝も
遊べるところもある

難しいところはないとはいえ、歩くスピードはなかなか早い。初沢が5人もいるのに・・・。さすがに若者ってところか。あっという間に蓑谷大滝の下に着いてしまった。ここで休憩。一枚岩をシャーシャーと流れ落ちる箕谷大滝は圧巻!雨も降っているし、滝からの風もあって、じっとしていたら寒くなってきた。

立派な蓑谷大滝
さて高巻き。教科書は右側を大きく高巻くように書いてある。教科書がなかったら左に行ってたかも・・・。傾斜は急だが、適度に木が生えているので、なんとかなりそうな気がする。

まあ、ここは10人もいることだし、教科書どおりに行くことにする。大岩の間から草むらに分け入ると踏み跡発見。やはりここはかなりの入渓者がいる感じだ。踏み跡が錯綜していた。上へ上へと登っていくと、落ち口方向へのハッキリとした踏み跡が。偵察踏み跡かも・・・。行ってみると、やっぱり踏み跡は崖に消えていた。再び登ると、岩壁のバンドにそま道があった。上流方向へ進み、こんもりとした尾根状のところでそま道から離れた。ほんのちょっと行き過ぎたか・・・。戻り気味でルンゼに入ると、再び下降の踏み跡発見。ルンゼもナメだった。下るにつれて傾斜がきつくなり、樹林に逃げ込む。あとは木につかまりながら下ればOK!


さて、沢まであとわずか。雨が降っているので、とっとと終えたい気持ちも強かったが、今日は沢登りの訓練(ってほどではないが)も兼ねている。あと15mを残して、懸垂下降の練習をすることにした。斜度が緩かったので、重力よりもエイト環の摩擦のほうが強い。かえって難しかったかも・・・?一番に降りて、全員下降し終わるまでに身体が冷え切ってガクガクになってしまった。

高巻きの下降で懸垂の練習
蓑谷大滝の落ち口
大滝のあとはナメ床が続く


ここからが沢上谷の真骨頂!舗装路のようなナメ床が続く。デコボコがないので、傾斜は緩いわりに水の勢いは早い。登山道以上のスピードで登っていったのでは・・・?晴れていればもっと木々は明るく、水はキラキラしてきれだったかもしれないなあ。

二俣でウォータースライダー
しばらく進むとどちらも滝で出合う二俣。進む右俣には15mのナメ滝がかかっていた。左岸にはフィックスロープあり。ロープにつかまって登ればあっさり登れてしまうが、やはりここも訓練訓練。H野氏がロープを引いて登り、今度はプルージックでの登りの練習だ。

その前に若者たちは水遊び。左俣にかかる5mのナメ滝でウォータースライダー。ちょっと傾斜が強くて、釜が浅いかなとも思ったが、若者4名はひるむことなく果敢に攻めていた。なかなか笑える場面であった。30代以上の5人と、20代女性はギャラリーに甘んじる。

このあとも舗装路は続き、車道の橋が沢を渡るところで遡行おしまい。ナメ自体は立派だったが、沢自体が短くてショボめの沢上谷。やっぱりナメはナメでも、両岸の雰囲気が大事だなと改めて感じた(これがいい!って人も多いかもしれないが)。でも、沢デビューの沢としては申し分なしかな。懸垂やプルージックの練習もできたし(無理やりの感はあったが・・・)。

冷え切った身体は温泉を熱望していた。車を回収して温泉へGO!無難に平湯の森。新穂高あたりは無料の温泉には事欠かないが、沢の後にしっかり身体を洗えるような温泉、よくあるような日帰り入浴施設ってのが少ないからなあ・・・。知らないだけかもしれないが・・・。ついつい平湯の森のお世話になってしまうのだ。






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