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中央アルプス 越百山〜仙涯嶺〜南駒ヶ岳〜空木岳縦走12年ぶりの中央アルプス縦走は梅雨の晴れ間ドンピシャ! 空木岳と南駒ヶ岳の山頂(右手前)
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12年ぶりに中央アルプス縦走に出掛けてきました。本来なら沢日和の週末。しかし、行きたい沢がみつからない・・・。そこで、中央アルプス花見隊に混ぜてもらうことにした。元々の計画は池山尾根からの空木岳。空木ピストンか・・・。12年前には千畳敷から空木岳、南駒ヶ岳を縦走している。できれば越百〜南駒ヶ岳を・・・とわがままを通してもらい、越百〜空木縦走が実現。
■7月12日(土) 伊奈川ダム⇒越百山⇒南駒ヶ岳⇒摺鉢窪避難小屋 晴れ時々曇り 天気図から前線がいなくなり、梅雨とも夏ともいえない天気続き。暑さは夏で、湿度は梅雨。今年の梅雨は不快指数甚だ高い。毎日夕立が降る天気だったが、週末は安定してくれそうな気配。この良い予報に誘われたか、伊奈川ダムの駐車場にはたくさんの車が止まっていた。こんなに人気があるのか・・・越百山。名前のイメージはいいからなあ・・・。
林道は朝早いのでまだ涼しくて助かった。登山口には「COSMO→」の看板。ガソリン高騰の悪い印象があるだけに、漢字で「越百」の方がいいなあ・・・。自称(?)の花マニアの2人の影響を受けながら、山地の花を見つつ登る。今日の松本市の最高気温は32度の予想。でも、西斜面の針葉樹林帯は涼しく登ることができた。
真っ赤っ赤の越百小屋に到着。ちょっとペンキの色が派手過ぎ!今日のお宿である摺鉢窪は水がビミョーなので、ここで汲んでおくことにする。ところが越百小屋の水場は意外と遠い。まだ下るの?ってくらい下ってやっと水場。まあ、往復15分ってもんだが、やたらと長く感じた。こんなことなら途中の水場で汲んでおけばよかったような・・・。4人で13リットル汲んでおいた。
中アの主稜線は見えてはいるものの、真上に雲があって日は当たっていない。ま、梅雨なのでこの程度なら上出来かなあ・・・。荷は4キロプラスになったけど、今回は避難小屋泊まり。もともとの荷が軽いので、足取りへの影響は少ない。けど、小屋から越百山まではなんだかかったるかった。
越百山は2回目の登頂。1回目は正月明け。大雪直後に一人で泳ぐようなラッセルをして、やっとたどり着いたなあ・・・。すぐ南にある南越百は中小川からの沢登り。天気は相変わらずで、展望はあるものの山に陽は当たらない。でも、ここから先は初めての稜線。楽しみ楽しみ!
森林限界上の花崗岩の稜線は快適快適!適度に風があって、暑くもなく寒くもなく。はじめはハイマツ主体で花は少なめだったが、仙涯嶺に近づくにつれて増えてくる。それに伴って花マニアの撮影タイムも多くなる。つられてボクもたくさん撮った。仙涯嶺は南駒ヶ岳手前の小ピークといった印象だが、花崗岩の奇岩乱立でアルペンチック。眺めも雰囲気もヨロシ!山に陽も当たるようになってきたし。
仙涯嶺から急降下。そして南駒ヶ岳へと急登。今日最後の登りということで足はヨレ気味・・・。しかし、お花畑に助けられる。事あるごとに写真を撮るので良い足休めになった。この南駒への登りのお花畑。花自体もさることながら、周囲の景観が絶妙。白い花崗岩と青いハイマツの緑。花がなくてもロケーション抜群のところに花があるもんだから・・・。
南駒ヶ岳は中央アルプス南部の盟主(かな?)だけあって、山自体も展望もすこぶる良好!明日登る空木岳までの縦走路も見えている。明日も快適そうだ!眼下には摺鉢窪のカール。カールの末端に赤い屋根の避難小屋。そのすぐ先は百間ナギの大ガレ。そのうち避難小屋も百間ナギに引きずり込まれるのかなあ・・・。
摺鉢窪のカールにはまだところどころに残雪あり。稜線の花は旬だったけど、雪が遅くまで残るカールは、花の見ごろはこれから。残雪のあるあたりは、きっと一面のお花畑になることだろう小屋周辺は雪解けが早いのか、ハクサンイチゲが一面に咲いていた。摺鉢窪はこじんまりとしたカールで、潅木が生えている。ナナカマドも多いし、秋はきっと素晴らしい紅葉になるのでは?
小屋は先客10名弱。以前(だいぶ昔)は床が抜けていて、かなりボロ小屋だという噂だったが、数年前に修理されたようで、今はちゃんと泊れる避難小屋となっている。小屋の一角に陣取って、さっそく宴会開始。小屋なのでそれなりに。ビールが旨い!水もしこたまあるので、ケチケチせずに大盤振る舞いで使えるのがうれしい。ほとんどの人が眠りに付き、外が暗くなる前には宴会終了。明日に備えて寝た。
■7月13日(日) 摺鉢窪避難小屋⇒空木岳⇒木曽殿山荘⇒伊奈川ダム 晴れ時々曇り 朝4時起床。しかし、出発はダントツのラスト!みなさん早過ぎ。夕べのチラシ寿司の残りを食べ6時に出発。6時出発は自分の中ではかなり早いほうだが、これでもラスト。天気は今日も上々!シルエットっぽくなってはいるが、南アルプスの展望が良好だ。百間ナギの淵まで見物に行くと、少し下にジャージャーと水が流れていた。
まずは主稜線までの登り返し。コースタイムは20分だが、そんなに早く登れるのかなあ・・・?水墨画の南アルプスをバックに足を進めると、ちょうど20分で稜線着。直下からは富士山も見えてきた。空は青空が大半なのだが、如何せん太陽のある東側に雲が居座り、中央アルプスの朝の稜線を照らしてくれなくて残念・・・。
相変わらず花マニアは花があるとカメラでパシャ!歩調を合わせるようにボクもパシャ!おかげで帰って写真を見ると花まみれ。しかも、テキトーに撮るもんだから、ピンボケ多し・・・。う〜ん、どうやったらきちんとピントが合うんだろう・・・?せっかく撮るならちゃんと撮りたいので、技を磨く必要ありか。
空木岳への最後の登りに差し掛かると、雲の間から日差しが届き始める。日陰と日向では格段に明るさが違う。とくにここは花崗岩の白い稜線なので、陽を浴びるとまぶしいくらいの明るさ。相変わらず花も多い。見事に寄せ植え状態に生えている場所もあり、最後の登りの疲れも吹っ飛ぶ。
12年ぶり2度目の空木岳。さすがに百名山だけあって、朝から大賑わいだ。木曽殿山荘からの人が多いのかなあ。池山尾根を見下ろすと、かなりいい感じの庭園風。摺鉢窪と合わせて、紅葉の時期に訪れてみたいと思った。天気と気温と風が絶妙で、とっても心地よい山頂。何時間でも居れそうな感じだ。でも、これから長い下山が待っている。出発・・・・。
空木からの下りは楽しめた。はじめは一気には下らず、花崗岩の奇岩の中を登ったり下ったり。こんなに花崗岩が発達しているところって、他にあったかなあ・・・?燕岳周辺も発達してるけど、ここほどではないような気がする。東川岳から木曽駒にかけてを見てみると、花崗岩の白は少なめで、どっちかというと平凡な緑の稜線。中央アルプスの真髄は、花崗岩の発達した仙涯嶺〜空木岳にあり!・・・か?空木岳〜宝剣は12年前につき、記憶はほとんどなし。もう一度歩いて検証してみたいところだ。
空木岳の山頂にはあんだけ人がいたのに、木曽殿山荘には誰〜もいない。みなさん池山尾根を下ったか・・・?まあ、ロープウェイから登って木曽殿に泊り、翌日空木岳に登って池山尾根を下るコースは定番でしょう。それにしても静かだ。けど暑い!虫が多い!
木曽殿からの道は、はじめの頃はお花畑なんかもあったが、すぐに針葉樹林帯に突入。うさん臭い景色になるが、道は良いので足は軽い。途中に木曽義仲の力水や仙人の泉という水場があり、登ってくるには好都合だ。はじめはなかなか下らなかった道だけど、途中から一気に下って北沢に架かる吊り橋へ。
吊り橋までは快調だったが、ここから先が核心、試練、いじめ・・・。まずは吊り橋からは登り混じりの沢乗り換え。笹薮は暑く、崩落の高巻きなんかもあって、ストレスの多い道。やっとうさぎ平の林道に出たが、この林道がまた長い。休憩を含めてだが2時間近くもかかった。長い林道、行きはともかく帰りは地獄。暑い、だるい、うんざり・・・。爽快な稜線とのギャップが激しすぎだ! とはいえ、今回の中央アルプス縦走では、中央アルプスのよさを再発見できたような縦走だった。ウチからはわりと近くだし、行程もわりとお手軽。なんで今まで足が向かなかったんだろう・・・?ま、今後はもうちょっと通ってみようかなと思った。まだ踏破していない将棋頭山〜木曽駒、越百山〜安平路〜摺古木山のヤブ尾根あたりはつぶしておかないといけないな。 |
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