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行こう行こうと思いつつ、なかなか実現しないルートがたくさんあるけど、この飛騨沢もそのうちの1つ。日帰り圏内ではあるものの、かなり気合のいる標高差と距離。年とともにガッツリ系からマッタリ系にシフトしているのも、なかなか足が向かなかった理由でもあるかな。そんな折にこーちゃんより飛騨沢のお誘いが。他人に動かしてもらって、やっと飛騨沢をやっつけることができました。
23過ぎに寝て、2時起き。久々に睡眠不足での山行きだ。3時に波田町でこーちゃんと落ち合い、新穂高へ向かう。新穂高に着いてもまだ暗い。何か月ぶりかのヘッドランプ登場。ちゃんと入ってて良かった・・・。ヘッドランプで歩くのは何年ぶりだろう・・・?とか思っていたら、歩き始めるころに夜が明けた。飛騨沢へ向かうと思われる人が何組か。やっぱりメジャールートなのだと改めて実感。
今年は(も?)雪が少ない。少ないながらも、少し歩いたら林道に雪が出始める。しかし、それはとぎれとぎれで、なかなかつながってはくれなかった。結局は穂高平まで板をしょって歩く。雪の残り具合は例年のGW並みなのかな・・・?穂高平からシールで歩く。ツボ足ではズボズボ埋まっていただけに、やっぱりスキーは楽チンである。
白出沢までは林道。そこから先は登山道となる。少し登山道を進んで川に降りる。少ない雪を辿りながら、主に左岸を登って行く。滝谷出合を過ぎると斜度がきつくなり、沢もほぼ雪で埋まるようになる。チビ谷からはデブリが出ていたが、今年は少ないらしい。本流から南沢に乗り換えて、傾斜が緩んだところで針葉樹に突っ込み、針葉樹を抜けると槍平小屋があった。
槍平から先はいっぺんに開ける。これまでは谷が細くて針葉樹が多かったが、槍平からは谷が開け、生えてる木もダケカンバとなる。ここまでは長〜いアプローチで、やっとこさスタートって感じだ。右から中の沢が合わさる。ノドに邪魔なインゼルがあるけど、雪はつながっていて滑れそう。続いて合わさるのが大喰沢。こちらの方がスッキリ感はあるが、どちらも上部は広いオープン斜面。気持は良さそうだ。槍平定着プランの一つにはなりそう。
ロケーションが良くなると、比例して気分も良くなってくる。徐々に斜度が増すと、比例して疲労も増してくる。広くて長い飛騨沢は、歩け歩けど景色はそう変わらないが、時々振り返ると、穂高連峰がどんどん立派になってくる。笠の稜線や双六の南峰カールなんかも見えてくる。
本日、飛騨沢に入っていると思われる人数はウチら以外に10名。大半がウチらよりも年輩の人たち。中にはおじいさんと呼んでもよさそうな方もいた。女の人も3人は確認。みなさまお元気です。体力もさることながら、やっぱり必要なのは”やる気”なんだろうな。
1時間に一度は20分前後休み、ずっと余力を残しながら登ってきたが、斜度がきつくなってきて足が止まりだす。右カーブを曲がると槍の穂先が見えるのかと思ったが、角度的に見えないことが判明。ショックのため休憩。こう広いと歩いても歩いても進んだ気がしない。適度に変化がある方が、気分的には楽だ。
最後は斜度が緩んで稜線へ。飛騨乗越の看板が立っているところには人がいたので、やや大喰岳方向に寄ったところに詰め上げた。反対側は槍沢カール。カール底には赤い屋根の殺生小屋が目立つ。向こうの山波は常念山脈。雪少ねぇ〜。ま、見えてる斜面は風上なので・・・。稜線や尾根に登り付き、反対側の景色が見れた時のうれしさは、山頂に登った時よりも大きいかもしれない。景色的には槍の穂先の方がすごいとは思うけど、徐々に見えてくるので感動も徐々。それに対して稜線に出る時は、今まで何も見えなかった反対側が一瞬にして見えるのだ。劇的というか・・・。まあ、こんな話はどうでもいいとして、疲れたので山頂はパス。・・・というか、時間がない。体力もない。ずくもない。
さあ、やっと滑れるぞ!・・・はいいけど、滑る筋力が果たして残っているのか・・・。ジャンケンで勝ったのでお先にスタート。硬い雪の上にグズッた薄い雪が乗っている感じで、悪くはないけど良くもない雪。かなり抵抗あり。したがって太ももにくる。動画を撮り合いながら滑る。飛騨沢はとにかく広くて長いので、滑れど滑れどまだまだ続く。硬めだった雪はいつしか底なしザラメと化し、板が吸い付くようになる。いい加減ウンザリする頃に槍平に着いた。 |
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