スキーと花の季節は賑わう八方尾根だが、紅葉となるといまいちピンッ!とこない。北アルプスには紅葉の名所がたくさんあるからなあ・・・。八方尾根にはあんまり木も生えてないし。思いがけず早い紅葉シーズンインとなり、”あそこ”か”あそこ”かで悩んでいた。ところが前日に見たスノーナビできれいな八方の写真が出ていて、あっけなく八方尾根から唐松岳に決定!あれだけ悩んでいたのに・・・”あそこ”か”あそこ”かで。
黒菱駐車場(8:00)⇒リフト2本⇒八方池山荘(8:20)⇒八方池(9:15〜35)⇒唐松山荘((11:25)⇒唐松岳(11:40〜12:35)唐松山荘(12:45)⇒八方池(14:05)⇒八方池山荘(14:45) |
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メンバーはHaちゃん、T世の中年(あえて「高」はつけないでおく)3人組。Haちゃんを有明駅で拾っていざ白馬。天気は悪くはないけどイマイチ・・・。日曜日は良い予報だったのに、前日になって急に曇りベースで、午後には雨マークも付いてしまった。白馬に着くが、山は見えない。ビミョウな天気だ・・・。
黒菱まで車で上がる。すでに黒菱あたりで紅葉が始まっていた。黒菱から歩くつもりでいたが、もうリフトが動いていたので利用。さすがにリフトが動いてるのに、その横を歩く気はしない。2本目のグラードも乗る。ここは良い景色だったので、歩いてもよかったかも・・・。人出はガラガラではないけど、混んでいるって感じでもなし。八方池まではチラホラある灌木が点々と紅葉していていい感じ。
雲海の上に出たものの、空にはうす雲があって、なかなかパシッと日が当らない。日が当たるか当たらないかで、鮮やかさが全く違う。紅葉自体はたいしたことないけど、紅葉してなくてもロケーション絶品な八方池だけに、人も集まるし写真の枚数も増えるってもの。八方池が終点の観光客も多いだろうし。
だんだんと上空の雲が疎らになり、日が当たる時間が長くなってきた。下の樺あたりから晴れベースとなる。下の樺にあるダケカンバはお見事!ここにあるダケカンバだけ異様に生長しているように見える。枝ぶりも盆栽みたい。このへんから小屋泊まりの下山の人とたくさんすれ違うようになる。登りの人も急に増えてきたように感じた。一番で登った人たちに追いついたのかも。
ここから丸山までは尾根の左をトラバースするが、夏場はけっこううっとおしい部分。だけど今日は紅葉真っ盛り。日が当たると赤と黄色で眩いくらいの明るさ。今日は最後尾で、写真を撮っては離れ、追いついては写真を撮る、の繰り返し。そういえば、前を歩く女衆は歩き始めてから山頂まで、ずっとしゃべりっぱななしだったような。
丸山からは尾根に復帰。灌木もなくなり、紅葉自体も終わりかけ。あとは不帰と逆光で霞む五竜を見ながら、唐松山荘を目指す。最後に左側を巻いたら、すぐに唐松山荘だった。西側も雲が多かったが、隙間から辛うじて剱岳が見えていた。八方尾根から登ると、唐松岳まで登らずに、唐松山荘で終わりにしてしまうことが多いが、今日はちゃんと山頂まで登っておく。
唐松岳の山頂は賑わっていたが、定員には少し満たないくらい。空席少々有り。先週のシルバーウィークはすごかったんだろうなあ・・・。山頂が混むのはいいけど、すれ違いや追い抜きは大変だったことでしょう。今日は少し風があるものの、日差しがあって気温が高めなので、山頂でじっとしていても寒くならない。のんびりとできる山頂であった。
1時間近く山頂でまったりし、いざ下山。と思ったら、いつの間にか八方尾根は雲の中に隠れてしまっていた。西側はまだ大丈夫だったのに・・・。お陰さまで、ずっと薄い霧の中を下ることになってしまいました。登る時に晴れていた部分はいいけど、八方池から下は登る時も曇りだったのでちょっと残念。下りもリフト2本とも乗って黒菱まで降りたのでした。
八方尾根は樹林が少ないので、一面燃えるような紅葉ってわけにはいかないが、点在する灌木がアクセントになっていて、元から素晴らしいロケーションに彩りを添えるというテイスト。紅葉シーズンのメインにするには役不足だが、日帰りでお手軽に紅葉を楽しむにはいいかも・・・。