シルバーウィークと呼ばれる9月の5連休。帰省がてら、少し(?)足を延ばして九州に行ってみました。九州の山は15年ぶり3度目。行ったことのある中で一番良かった九重と、もうひとつ気になっていた由布岳に登ってきました。いくら高速1000円乗り放題といえども、さすがに1200キロ近く走ると疲れます。なんだかんだで20時間。お陰さまで天気に恵まれ、行った甲斐があったってもんです。
長者原(6:35)⇒雨ヶ池(7:55)⇒法華院温泉(9:05〜20)⇒鉾立峠(9:40〜50)⇒白口岳(10:35〜50)⇒稲星山(11:25〜40)⇒久住山(12:15〜30)⇒スガモリ小屋(13:35〜45)⇒長者原(15:05) |
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前泊は湯布院の道の駅。なかなか快適な道の駅。朝起きたらお泊りの車が駐車スペースはおろか、いたるところにハミダシ駐車してありました。高速のサービスエリアしかり、最近は車中泊が流行っているようです。4時半に起きて、5時ごろ出発。やまなみハイウェイの途中のビューポイントで夜が明けた。
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やまなみハイウェイで日の出 |
長者原にはまだ日が当らない |
九重連峰の拠点である長者原に到着。バスがうまくあれば牧ノ戸峠に抜けるつもりだったが、そう都合よくいかない。長者原スタートで長者原ゴールで考えるか・・・。リサーチ不足。九重のルートはクモの巣のように錯綜している。とりあえず、雨ヶ池越経由で法華院温泉に行き、見た目の雰囲気でルートを決めることにした。長者原の草原を抜け、樹林帯に入る。この樹林帯はまだ日が当らず、長くて面白くなかったが、雨ヶ池越でやっと開ける。ここ以降は明るい九重のオンパレードとなる。
坊ガツルの草原越しに中岳が聳えている。ホント良い天気だ。坊ガツルにはテントが十数張りあった。ここで泊まると大船山を含めて九重をひと通り歩くことができそうだ。法華院温泉にはコテージみたいなのが何棟か建っていた。15年前にこんなコテージがあったかどうか記憶なし・・・。人数が揃えば、コテージに泊まるのも悪くない。
法華院温泉で思案。とりあえず中岳を目指そう。・・・と歩き始めたが、中岳の分岐で予定変更。鉾立峠〜白口岳経由で大回りして中岳を目指すことにした。ここらへんは人が少ない。ホントに5連休なのかと疑いたくなるくらい。鉾立峠からは急坂で一気に高度を上げる。高度を上げるにつれ、坊ガツルが箱庭のようになっていった。
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鉾立峠からの白口岳 |
白口岳あたりからの三俣山と坊がツル |
白口岳の山頂には他に2名いただけ。良い山頂なのに寂しいもんだ。ここから中岳を目指すつもりで出発。ルートは稲星山を巻きながら中岳に向かっていた。だったら稲星山にも登ってしまえ!またも中岳はおあずけ。稲星山から初めて阿蘇が見えた。思ったよりも遠いなあ・・・。
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稲星山から初めて阿蘇が見えた |
稲星山より 主峰の久住山 |
稲星山から見ると、中岳よりも久住山のほうが良く見えたので、またも中岳は置いといて久住山に向かうことにした。中岳は最後に取っておこう!久住山は満員御礼!黒山の人だかり!人山の黒だかり!どうやら九重のメインルートは牧の戸峠からのようだ。牧の戸峠から九重の主峰である久住山と最高峰である中岳を回って、牧の戸峠に戻るのが主流ってことが今ごろになって判明。みなさん坊ガツルには行かないんだ・・・。牧の戸峠からだと標高差少ないからかな・・・?これだけ縦横無尽に登山道が付いているんだから、ピストンはもったいないなあ・・・って気がしたのであります。
さて、久住山をあとにしますが、中岳どうしましょ?時間がないので割愛しましょう・・・。結局は最高峰の中岳は登らずじまい・・・。計算狂ったというか、最初から計算してなかったというか、場当たり的に歩いていたから仕方あるまい・・・。観光客を含む老若男女でごった返すメインロードを久住分れまで。そこからメインルートを離れ、北千里浜に降りていく。これまでの九重は明るい緑の山だったが、北千里浜は荒涼とした世界。硫黄岳からは噴煙が上がる。変化があって楽しい。
スガモリ越避難小屋へと少しだけ登り返す。この小屋、避難小屋とはいえ、屋根も壁もない。コンクリートの骨組みだけの建物だ。休憩するにはいいが、泊まるにはどんなもんか・・・?あとは下るだけ。しばらくで車道に出るが、またすぐに登山道に入るところを見逃してしまった。ま、ちんたら車道を歩くか・・・。これが失敗で、車道は距離が長く、登山道のコースタイムを大幅に超えて長者原に着いたのでした。
さあ、温泉温泉!有名な黒川温泉にでも行くべ!・・・ところが、阿蘇方面は長者原から渋滞。どこで渋滞しているんだろう・・・?牧の戸峠かなあ・・・?牧の戸峠を過ぎても渋滞解消せず。結局、渋滞に捕まること1時間半、牧ノ戸峠からさらに下ったところで工事をやってて、そこで片側通行になっていた。こんな5連休に勘弁しておくれや。しかも信号機。人力だったらこんなにも渋滞しなかっただろうに。
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GPSではないのでテキトーです |
黒川温泉は温泉街には行かず、手前の「耕きちの湯」ってとこに行った。近くにキャンプ場があり、バイク乗りで賑わっていた。温泉後は夕飯。谷間の温泉街には外食できるところはなく、国道沿いにあった大福というところにやっとありついたのでした。「ダゴ汁」なるものが名物?そして、明日の由布岳に備え、またまた湯布院の道の駅が今晩のネグラとなるのであります。